縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

スズメのお宿

2010-05-18 | Weblog
雀が減っているらしい。それを知ってから家々の屋根をよく見るようになった。人間の住環境の
変化が一因らしい。そういえば縁起村でも屋根瓦の家が少なくなっているし、瓦屋根でも隙間が
できないような工夫がしてある。
そうか雀たちにとって安心して住める家がどんどん無くなってしまったのか。
雀百までわしゃ九十九まで、雀百まで踊り忘れず、雀の顔も三度まで、雀の目に涙、
我と来て遊べや宿のない雀、等々雀に纏わる格言や俳句が昔からたくさんあるのに、後数十年したら
そうか君はもういないのかになっているかもしれない。
雀を絶滅から守るためにこれから建てるマンション、学校の壁に雀穴を設置するようにしたら
いいと思うのだけどどうだろう。幅五センチくらい、奥行き十五センチくらいの穴。
雀や小さな野鳥のためにそのくらいはしてあげてもいいじゃない。
夜明けと共にチュンチュンと聞こえる雀のさえずり、屋根の上でスキップしている軽やかな音、
これが聞かれなくなった世界は寂しい寂しい。

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