イリオモテヤマネコのう こ

NHKハイビジョンは面白い番組がたくさんあるのでこの頃は地上よりハイビジョンを観る機会が
多くなった。ていうか地上はほとんど観ていない。
何日か前、イリオモテヤマネコのドキュメントをやっていた。時間はちょうど晩ご飯タイムの８時頃、
猫社長も仕事を終えてほかほか炊きたてのミルキークイーンを口に運んでいた。
その時画面にいきなりイリちゃんのウンコの度アップがテレビ画面いっぱいに映し出された。それを
研究者のお姉さんがつまんでくんくん匂いを嗅いでいる。おお、そしてまたまたウンコの度アップ。
テレビに映し出されるうんこは３０センチくらいに引き延ばされていろいろな不純物ももろみえだった。
食事しながらうんこの話をして友達に怒られるくらい心の広い猫社長もさすがに視線をはずした。
でも研究者のお姉さんは偉いそして素敵だ。イリちゃんを本当に愛している。
うんこを見つけてはニコニコ、「あっここにもありました」とまた摘んで鼻先に持っていく。
そしてまた度アップが続く、これでもかと何度も何度も映し現れた。
慣れるとは恐い物で猫社長も匂いがあるわけでもないし、どうってことないと画面を凝視しながら
これまた食事を続行。イリちゃんてかわいいなあ。
西表には２度遊びにいったことがある。イリちゃんに遭遇することはできなかったが西表飼い猫は
あちらこちらで見かけた。西表に最初に行ったときは道路が整備されていなかったのだが
２度目に行ったときは縦断道路ができていた。そのせいかどうかイリちゃんの交通事故死が後
をたたないらしい。すごく胸が痛む。イリちゃんがよく出没する地域の道路には段差を付けるべきだと
思う。ハワイなんかにある、かまぼこ状の突起だ。地元の運転手は突起がある場所を知っているので
自動車をゆっくり走らせる。西表は小さな島だし島民も少ないのだから徹底周知すれば理解は得られる
んじゃないか。
イリちゃんは世界の宝だ。イリちゃんを守れ。
最後に画面に映し出された研究者のお姉さんの悲しそうな顔が印象的だった。