英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

TIME FOR KIDSによる背景知識強化

2009年02月25日 | 英語学習法
Say No to Class WarBy Michael Kinsley
Aug. 14, 2008 TIME
 という、いままで人種を軸に行われてきたaffirmative action(差別撤廃措置)を、社会階級による差別撤廃措置に変えようという動き、つまり低い社会階級の出身者を入試や就職で優遇しようとする動きに対する反論記事を、以前ここのブログで紹介しました。
 筆者は、社会階級によるaffirmative action(差別撤廃措置)に対してBut it would bring out some of our less attractive characteristics, such as reverse snobbery, competitive umbrage and an overfondness for litigation as a way of slicing the pie.と予見しています。
 文中のreverse snobberyとは文字通りに解せば「倒錯した俗物根性」、具体的には貧乏自慢です。普通の俗物根性ならば豊かさを自慢するでしょう。しかし社会階級の低さが優位をもたらすのであれば逆に貧しさを自慢することになるわけです。
 社会階級による差別撤廃措置を導入すれば、高い社会階級の出身者が迫害された毛沢東時代の中国のような状況になりかねないと筆者は憂慮しています。「ある紅衛兵の告白」という毛沢東時代の中国における文化大革命を描いた本の中には、農奴の生まれである女性が集会に登場すると会場全体が平伏するかのようなシーンがありました。
 筆者Michael Kinsleyは、ブッシュ前大統領とエール大学の身内優遇措置についても興味深い論説記事How Affirmative Action Helped George W.
TIME ESSAY Jan. 27, 2003を書いていますので、併読すると面白いです。
 Say No to Class WarもHow Affirmative Action Helped George W.もけっしてやさしい英文ではないです。ただこういった記事を読まないと背景知識がつかないわけではありません。昨日紹介したTIME FOR KIDSのA Question of Race and Fairness のような記事からも有力な背景知識を得ることができます。 
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英語教材の自作

2009年02月24日 | 英語学習法
 英語の達人とおぼしき複数の有名人が、TIMEの記事を自分で和訳してもう一度英訳するという学習法を紹介しているのを読んだ記憶があります。想像するだけでも大変そうな学習法で、日本語の介在というロスを考えると私は試す気になれませんでした。
 代わりに以下のような学習法を紹介したいと思います。前置詞は一文の論理の方向指示器のような重要な役割を果たし、代替がきかないケースが多いです。そこで、先日紹介した「オズの魔法使い」の冒頭から前置詞だけを抜いた練習問題を作成してみました。

Dorothy lived ( ) the midst ( ) the great Kansas prairies, ( ) Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard ( ) the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed ( ) one corner, and Dorothy a little bed ( ) another corner.

 正解は2月22日のブログをご覧ください。
for the lumber to build it had to be carried ( ) wagon many miles.におけるforは前置詞ではなく接続詞で、「・・・なので」という意味で使われています。

 読んだ英文を簡単にコピーできる現在、工夫次第で効果的な英語教材を自作できます。

 以下は、2003年のNews Archiveから選んだTIMEFORKIDSの写真入り記事で、力量に応じた英語教材の自作も容易です。

Cutting the Sugar in New York Schools(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 甘い物の自販機がニューヨーク州の公立学校から追放されます。
☆必修単熟語 ban, nutrition, essential, kick out,

Finding the Right Way to Write(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 コンピュータにおされる手書きを擁護する動きについての記事です。
☆必修単熟語 erase, delete, available, reliable

A Question of Race and Fairness (TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 アファーマティブアクションとは差別撤廃措置と邦訳され、入学や就職においてマイノリティの志願者を優遇する措置です。人種ゆえに入試で不合格にされたと考える白人志願者が裁判を起こしました。最高裁がミシガン大学のアファーマティブアクションを容認したことを伝える記事です。
☆必修単熟語 review, application, edge(ここでは「強み」の意味), admit, discriminate, make up for, qualify, lawsuit

Great Wall of Water(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 中国で計画されている世界最大級の水力発電ダムについての記事です。
☆必修単熟語 power plant, flood, boost, reservoir, proper, arrangement, store, drought, environment, pollution
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無料でできる英語の多読

2009年02月22日 | 英語学習法
 大学上級程度と銘打たれているのが実用英検1級です。しかし、英検1級レベルに到達している英語専攻の大学生は一割もいないでしょう。センター試験国語と英検1級を比較すれば、微妙な心理描写の理解が問われるセンター試験国語の方がはるかに難解です。センター試験国語の受験者平均点が六割に達しているにもかかわらず英検1級に到達できる学生が少ない現状、つまり学生の資質が低いわけではないのに英語力が伸びない現状は、日本の英語教育の構造的問題に起因しています。
 基礎習得をおろそかにしたまま高度な英文学を学んだところで英語が身に付くわけはありません。そもそも言語習得というものはかなり下世話な作業で、高踏的なものばかりではなく通俗的なものにもたくさん触れて、言葉の意味が体感できるようになっていきます。たとえば外国人が日本語を学ぶにあたって、スポーツ新聞の品の良くない記事を読めるようになればこれは大成功なわけです。
 もちろん下品な英文を探して読む必要はありません。おすすめしたいのは英語の児童文学の名作です。最近は著作権の切れた作品がネットで無料で読めます。

Project Gutenberg
は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画です。

Project Gutenbergのサイトに入って書名を入力すると、

THE WONDERFUL WIZARD OF OZ
邦題「オズの魔法使い」が全部無料で読めてしまいます。
 「オズの魔法使い」は子ども向けのやさしい英語で書かれているとはいえ、最新の英検1級語彙問題に出題されたplagueのような動詞も登場しますので、しっかり読めば相当の力がつきます。

THE WONDERFUL WIZARD OF OZ

1. The Cyclone

Dorothy lived in the midst of the great Kansas prairies, with Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried by wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard for the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed in one corner, and Dorothy a little bed in another corner. There was no garret at all, and no cellar--except a small hole dug in the ground, called a cyclone cellar, where the family could go in case one of those great whirlwinds arose, mighty enough to crush any building in its path. It was reached by a trap door in the middle of the floor, from which a ladder led down into the small, dark hole.

 こういった英文が速く正確に読めるようになってから教材をレベルアップしていくようにすると、余計な苦労をせずに英検1級、TOEIC900点レベルに到達できます。もちろん大学入試対策にも有効です。「オズの魔法使い」が出題されることはまずないとはいえ、多読で養った語感と語彙は大きな武器になります。
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英語の速読能力をどう診断するか

2009年02月15日 | 英語学習法
 速く雑に読むのが速読ではなく、速く正確に読むのが速読です。英語のジョークをすぐ笑えるかどうかでも、速読能力がある程度診断できます。
 以下は、英語で笑おう!ー英語のジョーク集ーから拾いました。わからない単語があっても最初は辞書を使わず文脈から推測してください。瞬時に笑えるようだと英語力もスムーズに伸びると思います。オチがわからない場合はコメント欄に書き込んでいただければ解説します。

悪ガキを撃退したつもりの農場主だが…。(79語)

A farmer in the country has a watermelon patch and upon inspection he discovers that some of the local kids have been helping themselves to a feast.

The farmer thinks of ways to discourage this profit eating situation. So he puts up a sign that reads,

WARNING: ONE OF THESE WATERMELONS CONTAINS CYANIDE!

The farmer returns a week later to discover that none of the watermelons have been eaten, but finds another sign that reads,

NOW THERE ARE TWO!


パスワードのまつわる、思わず微笑んでしまう子どものかわいいエピソード。(50語)

My kids love going to the Web, and they keep track of their passwords by writing them on Post-it notes.

I noticed their Disney password was "MickeyMinnieGoofyPluto," and so I asked why it was so long.

"Because," my son explained, "they say it has to have at least four characters."


キリスト教国では厳粛な場である教会を舞台に、子どもが大ぼけをかますかわいらしいジョーク。(113語)

A little girl was in church with her mother when she started feeling ill.

"Mommy," she said, "can we leave now?"

"No" her mother replied.

"Well, I think I have to throw up!"

"Then go out the front door and around to the back of the church and throw up behind a bush."

After about 60 seconds the little girl returned to her seat.

"Did you throw up?" Mom asked.

"Yes."

"How could you have gone all the way to the back of the church and returned so quickly?"

"I didn't have to go out of the church, Mommy. They have a box next to the front door that says, 'For the Sick'."
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英検過去問を利用しての高速演習

2009年02月14日 | 英語学習法
 英語は和訳して初めて理解できるという考え方はいまも少なくありません。しかし、日本人が英語を英語のまま理解するのは訓練次第で十分可能だと私は思っています。おすすめしたいのは、日本語が介在しないやさしい英語試験を高速でしかも高い正解率で解く訓練です。
 たとえば実用英検1級合格者にとって準2級や2級の英語は簡単なはずで、満点を出しても不思議はないし自慢にもならないわけです。しかし、高速で高い正解率を出すには和訳しているようだと苦しいです。 英検の試験問題 で、すでに合格している級の過去問にタイムレース的に取り組んでみると、英語を英語のまま理解するいい訓練になります。やさしい英語でも高い精度で量をこなせば、英語思考ができるようになっていきます。
 最新の準2級と2級の過去問筆記問題をいま私がやってみたところ、制限時間が合わせて140分に対して45分で満点でした。準1級と1級だと制限時間の半分で約95%の正解率になります。すべてを英語思考で処理しているわけではないとはいえ、大部分は英語からそのままイメージを作って解いています。同時通訳的スキルは持ち合わせていませんので、そうしないことにはスピードが出ません。実用英検は問題のレベルが揃っているため英語力に応じた問題にストレスなく取り組める上、すでに合格している級の過去問に取り組むのはスピードが要求されるTOEIC対策としても有効です。音読よりも速く筆記問題を処理する英語思考ができれば、リーディングだけではなくリスニングも楽になります。
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無料でできる英語力診断

2009年02月12日 | 英語学習法
 日本の英語教育関係者の中で一番困りものなのが大学入試二次試験英語問題の作成者です。日本語を使わないで英語力を測定する方法はいくらでもあるにもかかわらず、英文和訳やら和文英訳といった化石英語を出題し続けています。その結果、受験英語を熱心に勉強すると日本語を介在させずには気が済まない悪癖がついてしまうことが少なくありません。守旧派でなければ入試問題を作成する位まで出世できないのが、象牙の塔の現状なのでしょう。
 大学入試英語より英語問題としてはるかにまともなのがTOEICです。アカデミックな英語より実用英語を優先するのは理にかなっています。しかし、問題用紙の持ち帰りも認めないやり方はあこぎとしか言いようがありません。あれほど高い受験料をとるのであれば、問題用紙の持ち帰りどころかリスニングCDと模範解答をおみやげにつけてもいいと思います。
 英検はTOEICよりさらにましです。一次試験の合格ラインを六~七割にして基礎がいい加減なまま上の級に誘導するやり方は早急に改めてほしいものの、問題用紙の持ち帰りができて正解をすみやかに公表するのは良心的で、問題自体も日本語の介在が少ない素直なものがほとんどです。
 加えて英検のサイトを見ると、過去一年間に出題された問題を一級から五級まで無料で演習できます。英検の試験問題 をご覧ください。
 ただ、英検に受かろうとしてやみくもに受験するのは一番お金が無駄になります。英検の試験問題 に自宅で取り組めば無料です。注意しなければならないのは合格点がクリアできたからといって安易に上の級に進まないことです。六~七割の正解率で上に進むと同じ級で何度も失敗する英検難民になって英検協会を儲けさせる可能性大です。
 英検の試験問題 をやって六~七割の正解率を出せる過去問があれば過去問集を買って解説をしっかり読んで、七~八割正解できるようになってから受験するのがよいでしょう。余裕で合格しても油断することなく、合格した級の英検の試験問題 がコンスタントに九割以上正解できるようにしておくと、基礎力に不安はなくなります。もちろん日常学習としては試験対策よりも英語対策を優先し、問題演習よりも読書を重視するようでないとしっかりした英語力はつきません。
 最近、漢検の儲け過ぎがニュースになっています。ただ、検定と名がつけばむやみやたらと金をつぎ込む受験者の側にも大いに問題があると思います。 
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体も使う英語学習

2009年01月11日 | 英語学習法
 2002年の春から仙台市でTIMEを読む会を週一回ペースで開催し、TIME,NEWSWEEK,TIMEFORKIDSのY(やさしく)M(短く)O(面白い)記事を講読し、まもなく八年目に突入します。開講当初腐心したのはとにかく誤読しないことです。主宰者が誤読を重ねるようでは参加者を確保できません。

辞書をしっかり引き、

文法をしっかり確認し、

論理をしっかりたどり、

背景をしっかり調べる

ことに加えて音読が誤読を減らす役に立ちました。まともな文章はリズム感がしっかりしていますので、正しいリズムで読まないとしっくりこないことがよくあります。頭だけではなく体を使うことも英語学習には必要です。

 以下は、2002年に何度も音読したNEWSWEEKの記事です。

Let Them Eat OrganicAug19,NEWSWEEK (英検1級、TOEIC900点レベル)
「安全だけれども生産性が低い」という、有機農業に対する従来の定説を覆すような記事です。
☆必修単熟語 eschew, pesticide, sustainable, prevalent, shell out, proportionate, undermine, revert, pest, erosion

Learning To Be ChineseNEWSWEEK (英検1級、TOEIC900点レベル)
 チベットに対する中国政府の基本姿勢は今も昔も同化の強要のようです。
☆必修単熟語 assimilation, adore, indoctrination, deem, dominate, regimen, curfew, segregate, lag behind, draconian, foster, jeopardize

Fight Over Bullfights
NEWSWEEK Sept16,23(英検1級、TOEIC900点レベル)
 フランスにおける闘牛をめぐる論争です。西洋の闘牛は日本の牛相撲とは違って牛のなぶり殺しですから激しい存廃論争が交わされています。
☆必修単熟語 embrace, denounce, mount, aficionado, indigenous, stalwart, encompass, appall, lucrative

★言うまでもなく、音読を重ねれば必ず意味がわかるわけではありませんので、何回か読んでわからなければ人に聞いた方が効率的です。ここのブログでも質問を頂ければできる範囲で解説します。
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思考優先の英語学習

2009年01月10日 | 英語学習法
 きのう紹介した定着度確認問題は日本語でも有効です。きょうのニュースから以下のような問題を作成してみました。

 インド国①●の航空会社エア・インディアのスポークスマンは6日、ロイターに対し「極めて太りすぎ」であることを理由に10人の女性客室乗務員を解②●したことを明らかにした。
 解雇された乗務員らは、医療委員会から業務遂行に適さないと公表された後、数年間にわたり地上勤務となっていた。エア・インディア側は、乗務員らには体重減量のために十分な③●会が与えられていたとしている。
 同スポークスマンによると、解雇された乗務員の一部は高等裁判所に提④●したが、訴えはその後棄●されたという。また、太りすぎによる従業員解雇は今回が初めてではないとつけ加えた。(ロイター)

☆正解は①営②雇③機④訴⑤却となります。

 文脈に合った熟語を考える問題ですので、
①こくえい②かいこ③きかい④ていそ⑤ききゃくといった平仮名を漢字に変換させるだけの問題よりも頭を使うのは自明でしょう。
 良問とは学習者の知識を試すだけではなく思考力を養成するような問題です。だから、単語の意味を知っているかどうかを問うような問題はお世辞にも良問とは言えません。しかし世の英語試験の中には学習者の思考力養成を考慮しているとは思えないものもあります。たとえば実用英検1級における語彙問題は長文問題よりもかなりレベルが高いのが実情です。TIMEやNEWSWEEKのやさしい記事が楽に読めれば長文問題で高得点できるものの、語彙問題にはTIMEやNEWSWEEKのやさしい記事ではあまり見かけないレベルの単語も出題されます。その結果、点の取りやすい語彙を熱心に勉強して語彙力はあるものの読解力が低いタイプ、要するに応用がきかない英検1級合格者が少なくありません。応用のきく英語力を身につけたければ思考力の裏付けのある語彙強化を心掛けることです。

アメリカの小学校2~3年生向けのTIMEFORKIDSのバックナンバーをさかのぼると、1997年の記事まで無料で読むことができます。
 以下の記事は小学校2~3年生向けのTIMEFORKIDSのカバーストーリーから選んだやさしく・短く・面白い1997年秋の記事です。やさしい語彙のみで書かれているため、優れた読解教材であると同時に語彙強化教材にもなっています。知らない単語があればそのつど覚えていけばいいわけです。とはいえ、忘れても苦にする必要はありません。子ども向け読み物の語彙は限られているため、読み続ける限り何度も同じ単語に出会うからです。単語を忘れないように何度も書いて覚えるような苦行よりも、多読を重ねて何度も出会うような英語学習の方が楽しいし効率的です。
 語彙強化を抜きにした英語上達はあり得ません。ただ、やみくもに単語を覚えるのではなく、重要度の高いものから英英方式で覚えるような工夫をすると、より効率的に英語を習得できます。

A War Against Land Mines(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 地雷除去の活動家がノーベル平和賞を受賞したことを伝える記事です。ノーベル賞の歴史についても触れています。
☆必修単熟語 greet, award, effort, invent, creat, fortune, reward, persuade, weapon, treaty, call for, ban, refuse, accept, get rid of, estimate

The Many Sides Of Diamonds(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 ダイヤモンドの歴史と多彩な用途について伝える記事です。
☆必修単熟語 fame, substance, organize, form, valuable, figure out, imitate, be equipped with

Nubia: Africa's Lost World(実用英検2級、TOEIC500点レベル)
 エジプトの隣国Nubiaにおける遺跡発掘の記事です。
☆必修単熟語 amazing, preserve, ancient, civilization, treasure, prejudice, distinct, convince, remain

 TIMEFORKIDSは重要単熟語の宝庫と言っても過言ではありません。こういった単熟語を文脈の中で理解しながら覚えていけば、思考力の裏付けがあって応用のきく語彙力を身につけることができます。
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日本語を介在させずに英語の定着を確認する方法

2009年01月09日 | 英語学習法
 english x englishでは、四択問題を演習したあと、
 (e )= get pleasure from somethingのような形で、単語あてクイズ形式の演習ができるようになっています。もちろんここでの正解は、
(enjoy)= get pleasure from somethingとなります。
 冒頭の一語を示す理由は、ヒントにするためであり、答を絞るためでもあります。たとえばgatherとcollectのように意味の重なる単語はたくさんあります。
 無料サイトの英英実力判定テストでは、英英辞典の定義文音声、たとえばget pleasure from somethingと流れるのを聞いて(e )という冒頭の一語だけ示された解答欄に単語をタイプする方式になっています。リスニング能力と正確な単語力が手軽に診断できますのでご利用ください。
 最近ここのブログでは読む教材の紹介が多くなっています。読むだけでどれだけ定着するのか不安を感じることもあろうかと思いますので、非常に簡単に作れる  english x english方式の英語定着度確認テストを紹介します。

Huntington asked me to comment on a draft of the essay while I was his graduate student.I told him that while I disagreed with central elements of it, the essay was riveting and thought-provoking.という最近のNEWSWEEKの記事からの一文を昨日紹介しました。

 ここから、Huntington asked me to com●●●● on a draft of the essay while I was his graduate student.I told him that while I disagreed with central elements of it, the essay was riv●●●●● and thought-provoking.という練習問題がほんの数秒で作れます。どの単語から何字消去するかは自分で判断すればよいでしょう。人間は忘れる生き物ですので、原本と練習問題を一緒に保存しておけば、自分のレベルにぴったり合った、日本語を全く介在させない問題集が無料でできあがります。

 以下は TIMEFORKIDSのNews Archiveから選んだ2002年のおすすめ記事で、上述の英語定着度確認テストを作成するにも適しています。

President Bush Signs Education Bill
(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 ブッシュ大統領がNo Child Left Behind Lawとなる法案に署名したことを伝える記事です。
 中段の見出しA Plan to Improve SchoolsからA Plan to Imp●●●● Schoolsという練習問題が作れます。

 Wildfires Rage in Australia
(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 オーストラリアの山火事の記事です。
 見出しから、Firefighters struggle to con●●●● bush fires that have spread across the continent for the past 10 days という練習問題を作ってみました。●●●●に何が入るか考えてから記事をご覧ください。

 L.A. Bans Soda in Schools
(TOEIC600点、英検2級~準1級レベル)
 Los Angelesの公立学校が炭酸飲料の校内販売を禁止したことを伝える記事です。健康改善が理由とはいえ、Is Soda Respo●●●●●●?という指摘もあります。
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脱暗記英語のすすめ

2009年01月02日 | 英語学習法
 ブログ読者の皆様、新年のお慶びを申し上げます。本年も、面白い英語記事や新しい英語学習法を紹介していきたいと思います。

Generating Conflict
(TOEIC800~900点、英検準1級~1級レベル) NEWSWEEK Sept29 2008
というラテンアメリカで今も水力発電が推進されていることを伝えるNEWSWEEKの記事を以前紹介しました。

 この記事の中に
Opponents of such mega-hydropower plants say they not only drown farmland and villages, but often, especially along the lazy rivers of the low-lying tropics, produce energy at exorbitant cost.
という一節があります。
lazy riversとはもちろん「怠慢な河川」ではなく、「流れの緩い河川」です。lazyには「流れの緩い」という意味のあることがわからなくても、文脈で英語を読む習慣がついていれば容易に意味を推測できる多義語です。しかしこのような応用が苦手な英語学習者は少なくありません。そういった学習者に共通するのは、単語集、さらには英和辞典までも生真面目に覚えようとする暗記主体の英語学習です。lazyに「流れの緩い」という意味があることを記していない英和辞典もありますから、たとえ英和辞典を一冊全部覚えたところで応用がきかなければ正しい読解はできません。
 応用のきく英語力を身につけるには、英語の基礎を習得(目安としては実用英検準2級で常に九割得点できるレベル)した後は、やさしい英語の大量インプットを中心にした英語学習を行い、知らない単語が出てきたら文脈から意味を推測する習慣を身につけることです。辞書は英英を使った方が力が伸びます。単語帳を作る際には英英で作るようにすると、日本語の介在を減らせますので効率よく英語力を伸ばせます。

 以下は2007年のTIMEFORKIDSから選んだ多読向きの記事です。

The Great Debaters Battle Prejudice
 1930年代に、人種的偏見を打ち破ってディベート技術を磨き、ハーバード大と全国チャンピオンを争った黒人学生のディベートチームがありました。実話に基づく映画の制作を巡る記事です。

A Leader's Return
 パキスタンのブット元首相の帰国を伝える記事です。 

A Leader is Lost
 パキスタンのブット元首相の暗殺を伝える記事です。

 難しければ、アメリカの小学校2~3年生向けのTIMEFORKIDSの多読をおすすめします。
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