アースクエスト BLOG

シーカヤック アースクエストのブログです。

洞窟案内 Vol.1

2006-01-25 17:16:01 | フィールド案内
オムク浦の洞窟

今日ご案内するのは、御前湾内で最大の間口を持つこの洞窟です。
ツアーに参加された方には、おなじみの洞窟ですね。

場所は、オムク浦と呼ばれるエリアになります。








洞窟の上にある枯れ木の上にある松の木には、ミサゴが巣を作っています。毎年、春から夏にかけて子育てをするミサゴを見ることができます。

シーカヤックで入れる最深部までは、約20mほどで、一番奥はかなり前に天井が崩落した際の落石でふさがれています。洞窟そのものは、崩落箇所の先にも続いているようです。

このあたりの洞窟の例に漏れず、天井からは鍾乳石様の小さな石のツララが垂れ下がっています。

間口こそ広いものの、奥に行くにしたがって左右の幅が楔のように狭まっていますので、うねりが入っている時はあまり奥に行くと急に波が立ち上がります。

今年は、入り口の中央部にコスズメバチが巣を作っていたので、夏から秋の間は洞窟内へは入りませんでした。




タイドプール

2006-01-22 21:22:14 | フィールド案内
出島東岸にあるタイドプール。左側は、太平洋です。
写真では、判りにくいんですが左側は岩場です。波が引いたときと、押し寄せているときでは、このときで1m以上の高低差がありました。


岩の上部が、カヤックにダメージを与えない形で、それほど大きくない波が岩の上部にかぶさっているようなときは、アザラシのように上陸することができます。通称SEAL LANDING。岩の上に波がかぶさるタイミングに合わせて一気にカヤックを進めて、波が引く前にカヤックから降ります。岩の上でやると、大変そうに思えるかもしれませんが、ちょっと波のある浜に上陸するときとタイミングも降り方も一緒です。
ただし、失敗したときのリスクは、格段に大きくなります。



タイドプールの中は、波もなく、カヤックを軽く浮かべたまま散歩に出かけられます。ちょっとした岩の上に乗り上げておけば、流されません。



ここの岩場は外洋に面しているのですが、タイドプールの中は、とても穏やかで、波にあまり強くない海藻類もたくさん生えています。



一番奥では、岩の隙間から水が湧き出ていました。



ここへ来るには、潮位のタイミングが良いときに、波が比較的おだやかなことが必要です。もちろん、すばやい上陸ができることが必須になります。
ヘルメットもお忘れなく。

ちなみに、ツアーでここに上陸することは、ほとんどありません。