東北でもようやく桜の話題が出始めました。
春の海は、ポカポカ陽気でとても気持ちの良い物です。
が、
初春の海にも注意するべき点がいくつかあります。
①いつの季節もそうですが、季節の変わりはじめは天気予報があてになりません(天気が急変しやすい)。フィールドでの臨機な判断が求められます(観天望気)。
②三陸沿岸は、海霧の季節に入ります(このところ、連日濃霧注意報が出ています)。コンパスとチャート(地図)は、必需品です。また、ホイッスルは必ず携行しましょう(音響信号)。
③春漁が最盛期を迎えます。20tクラスの小型漁船の寄港時刻にぶつかると、次々に全速力の漁船がやってきて最悪の場合は30分以上待機が必要になります。漁船航路がツーリングコースにあるばあいは十分気をつけましょう(今の季節の出島水道は要注意です。漁場が移るに従って漁船も移動します)。
④東北の海は、今が一番水温が低い季節です。これから9月上旬にかけて徐々に水温が上がってきます。梅雨明けまではウェットスーツが必要になります。少なくとも、6月上旬まではウェットスーツ無しでカヤックに乗るべきではありません(適切なウェアはライフジャケットとと同じくシーカヤッカーの常識です)。
まとめると、天候急変、海霧、漁船団の往来、低水温の4つに注意しましょう。
※もちろん、これだけではありません。初春に特有のリスクをまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。

全速で水揚げに向かう漁船団。交差しそうになったら、曳き波に気をつけつつ十分な距離を置いて待機します

押し寄せる濃霧。兆候を見逃さないこと。押し寄せ始めると数分で視界が50mを切ります。