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「だいばん」をご存知でしょうか。(これちょっとお面をでかく描いてますが)
「ダイバン 鬼」で検索するとどういったものかが出てくるのだが、
わたしの地元の秋祭りではお神輿や獅子舞のほかに
鬼の面をかぶったこの「ダイバン」というのが現れる。
先日、今住んでいるところのお祭りでは全く見かけなかったのでおかしいなあと思っていたら
もともと出ないそうで、聞いてみるとわたしの地元の隣の市ではもう
「何それ?」的な反応で驚いたものだ。
いやはや、全国区まではいかなくとも県下では全域で現れるメジャーな存在だとばかり。
で、長女にこのだいばんを見せたいと思っていたので
昨日あった地元のお祭りに連れていってきた。
実家に到着すると、ちょうど3つのグループがわっしょいわっしょいとやってくるところ。
お神輿一基にだいばんが1人ついているので、3人のだいばんが遠目にも見えて
おお、来た来たとわくわくしながら待つ。
だいばんは先端を何本にも割いた竹を持っており、地面を引きずって歩くので
ちょうど竹箒で掃く時のような音がする。
この音が聞こえてくると一気に懐かしさがこみ上げ、更に嬉しくなる。
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あや、ほら、おみこし来たよ!わっしょい、わっしょい!
この前も見たねー。
はじめは様子を伺っていた長女も、やがて一緒に「わっしょい、わっしょい」と言いながら
やってくるお神輿だけを見ていたが
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ものすごい早口、かつはっきりと「こわい」を繰り返し
あっという間にわたしの後ろへ隠れてしがみついてきた。
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予想どおりの反応に「そうでなくちゃ」と嬉しくなったおふくろ食堂本日のおしながき
・そぼろごはん
・玉ねぎとえのきとわかめの味噌汁
・豚と白菜の重ね蒸し
・根菜サラダ
・鮭の竜田揚げ
・納豆
ひとつめのグループの人たちは、遠めの地区をまわるのかちょっと急いだ様子で
「お!かわいいねー、こんにちはー」と声だけかけてくれて
だいばんもチラリとこちらを見ただけで去っていった。
しかしふたつめのグループについていたダイバンはなかなかの演技派で
「ん?…おおっ!?子供じゃ!子供がおるぞ!!」などと言いながら寄ってくるので
とうとう泣きだした長女。
お神輿をかついでいた人に「だっこしましょうか?」と聞かれたので
お願いしまっす!と即答。
(ダイバンにだっこされると元気に育つという慣わし)
抱き上げられて号泣の長女。
お母さん、カメラカメラ!はいはい!待って待って!
写真も撮ってもらってほくほく。
大泣きしている二人の娘がなんともほほえましい。
以来、「ダイバン」の効果たるや絶大なもので
(使用例:ごはんの前にお菓子を食べる食べると言う長女に
「え?ごはんの前にそんなん食べよったらダイバン来るよ?」
→お菓子をさっと元の場所に戻して「ごはんたべる~」と言う)
当分はダイバン様様である。
お手数ですがよろしければ
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「鬼がこわい」ではなく「知らん人にだっこされた」のが嫌で大泣きした次女。