ご近所の方にいただいたお着物です
紬風の藍色の着物に 更紗模様のような羽織 青系で揃えてみました^^
羽織のエリは折り返すものだと このとき初めてお茶の先生に教わりました
紐の結び方も間違っていて 直していただいたので写真を
自己流ながら いろんな方にお世話になりつつ 着物を着る機会をもてています
いつも読んでくださってありがとうございます
この記事は お茶日和(前編)の続きです
続きといいながら 話は午前中にさかのぼるのですが・・・
着物を着てでかけた理由のひとつは お茶のおけいこだったからでもあり
その日は ちょっと珍しい 「 茶カブキ 」というおけいこでした。
カブキ とはいいますが歌舞伎ではありません
踊ったりはしませんよ~
簡単に言うと 利き茶 今飲んだお茶がどのお茶なのか当てる というものです
まず 試み茶といって AとBの2種類の 名前をオープンにしたお茶を順に飲みます
次からが本番 名前を伏せたお茶が3種用意されているのですが・・・
器は全く同じ
しかも置き場所を トランプを切るように途中で入れ替えます
なぜ 3種類なのかというと・・・・
ひとつはAと同じもの ひとつはBと同じもの もうひとつはCのお茶
つまり、本番の一杯をまず飲んで これはAと同じだったかBと同じか
それとも まだ飲んでいないCのお茶なのかを当てなければならないのです
全部飲んでから考えるのではなくて
一杯飲むごとに 投票しなければなりません
2杯目も同じく
2杯目まで飲むと 残りは決まっているので 3杯目は実際には飲みません
「わ~、抹茶大好きだから何杯も飲めていいな~」と思った方もいらっしゃるかな
抹茶というと思い浮かべるのは、ちょっと泡立ったような
淡い黄緑色のお茶ではないでしょうか
これは 茶道では 薄茶(うすちゃ)といいます
おいしいですよね
ところが。
茶カブキのお茶は違うんです。 濃茶(こいちゃ)といって こちらが正式なお茶なのですが
茶葉の量は2倍 お湯の量は半分以下くらいの 液体というよりペーストのようなお茶なので
とっても濃厚!何杯も飲むと ちょっとくらくらしてきます
飲んで ニッと笑えば お歯黒ならぬ お歯緑
まるごとお茶をいただいている実感がすごくあります
薄茶 と 濃茶 の違いが詳しく解説されていますので、よかったらご覧くださいね
茶道具・抹茶のほんぢ園さんのHP(回し者ではありません^^)
写真もほんぢ園さんのHPからお借りしました
始める前に先生が
「口先で味わっていたのではわかりませんよ。 まぁ当たらないものなので
そんなに緊張しないで」とにこやかにおっしゃっていたのですが
・・・・・・実はちょっとだけ 自信はありました。
全部は当たらなくても一つぐらいは当たるだろう、と。
いやぁ~、当たらなかった!!見事に全問不正解でした
あれ~?当たってると思ってたのにな~と
顔を見合わせるわたしたちに先生は笑顔でおっしゃいました
「最初にお菓子を食べたでしょう だからその余韻が口にあると
お茶の味が変わって感じるんですよ」と
そうだった!試み茶をいただく前に お菓子をいただくのです
だから 最初に飲んだAのお茶が 実際よりもうんとまろやかに感じられ
続けて飲んだBの方が 苦いと思ってしまったのだと
「 ベテランの方になると お菓子のあとそっと口を水でゆすいでおくんですよ 」
と後から教えてくださいました~
これが、口先でごまかされてはいけない、ということなのか・・・・
と 至らなさを改めて感じました
4人習っている仲間のうち私を含め2人のアラフォーチームは全滅
1問ずつ正解したのは、先輩ママのアラフィフチームでしたすごい!
やっぱり落ち着いてるのかもしれません
この 茶カブキ 今はおけいこの中のひとつになっていますが
室町時代などは 闘茶 といって 高価なお茶道具などを賭けて闘ったそうなんです
きっと・・・・
のめりこんですっからかんになった人とか
賄賂を渡してバレてひどい目に遭った人とか
ねたまれて不正をでっちあげられた人とか いたんだろうなぁ
などと想像してしまいますよね
自分のことを 「ひよっこ茶人」と呼んだのは 茶道を趣味にしている
作家の 松村栄子さんですが
私達もまだまだ本当にひよっこ
そもそも、この茶カブキをするには
どのお茶も同じように点てられる(お茶を入れることを たてる といいます)人がいなければ
お茶を当てるどころのお話ではないのです
というわけで 今回は先生のお茶仲間である別の先生がいらして下さいました。
おかげで すっかりお客様になって楽しませていただいて
また お茶の魅力を知ったのでした
松村栄子さんの「雨にもまけず 粗茶一服」もおもしろいです♪
そして この小説の登場人物のモデルが全部出てくるようなエッセイ
「ひよっこ茶人の玉手箱」 (先生にお借りしました)
茶道を外から見ている客観的な視線と
どっぷりはまっている内側からの視線と両方がバランスよく
茶道ってなにがおもしろいの?という方もぜひ^^
これでお茶日和の記事は完結です
オステリア白樺HPです。
標高1500mの高原ですので、路面凍結や積雪に備え、冬タイヤかチェーンを
必ずご用意ください!
お席の空き状況、路面状況などお気軽にお問い合わせ下さい
0266-68-2856
↓ こちらもゆっくり更新中です♪
オステリアpapaの 『オステリア白樺の料理ノート』
青い着物、、お似合いです。素敵ですよー
「茶カブキ」って、、昔、市民文化祭で体験させてもらった「香道」に似てますねーー全然わからなくって、、どれも同じに感じちゃいました(笑)
昨年は、語り尽くせぬ(ブログには書けぬ!)色々なことが次々起こり、
目が回りそうになりながら、動いていました。
ブログも将来の仕事用にと、こちらへ引越ししたのですが、結局グズグズ。
ようやく先日、ベルママさんにも引越し先をご紹介出来たような次第です。
オステリアさんも、読み逃げ~ばっかりでした、すみません。
お二人のブログからは、大好きな信州の風を感じて、いつも楽しませて頂いてます。
また時折、訪問させて下さい。
濃い茶、飲んだ(舐めた!?)ことがあります。
茶カブキ、聞いただけで「無理ィ~」
お着物もお茶も、とても楽しまれていて、いいですね。
茶カブキ、おもしろいですね。そんなペースト状の濃いお茶を試飲するのですか。種類もちゃんとあるのですね。ほんじ園さんのホームページおじゃましたが、数万円の抹茶に驚きです。きっと私はどのお茶試しても、わからなそう・・・鍛えれば、わかるようになるのかしら??勉強になります。
面白かった~。茶カブキのお話。
お茶も奥が深いですね~。
テイスティングの世界が
日本にも昔からあったなんて
知りませんでした。
着物、、、可愛い柄ですね~。
お茶って奥が深いものなんだね。お菓子を食べてからそのまま・・私もそうするからたぶん全部わからないだろうなぁ(笑)
茶カブキという習い事があることもしらなかったので大変興味深く読みました。
いろんな知らない世界が沢山あるよね。勉強になるなぁって思います。教えてくれてありがと\(^o^)/
今回のお着物もすごくかわいいよ。
私も着物・・きよっかなぁ。
本当にごめんなさい!
いつもコメントありがとう
そうそう、香道にちょっと似ています^^
お茶の席でもお香を楽しむおけいこが
あるんですよ~
伽羅とか 私もちょっとかがせていただいたことあるけど
どれも「いい香り」としか(笑)
「これ好き~」程度ではなくて
ちゃんと五感をクリアにしておかないといけないんですね・・・
羽織は
車での移動だと つい着なくて済んじゃうんだけど
せっかくいろいろあるので
色あわせなど楽しみたいと思います~
母さんも、Nちゃんと着物でお出かけなんて
できたらいいですね
ベルママさんや沙織さんのところで
お名前を最近拝見するようになって
活動再開されたのだな・・・^^と
思っておりました~
いろいろあったのですね・・・
でも こうしてまたお話できて嬉しいです
わざわざこちらまでお運びいただいてありがとうございます
お茶、濃い~~ですよね(笑)
すごく贅沢な飲み物なのだと思います
今年の信州は寒いです
早く春らしい記事が書けるとよいのですが
読み逃げも大歓迎ですので
またお時間あったらぜひお立ち寄りくださいね
いつもコメントありがとうございます
そうなんです
数万円もするお茶は きっと献上されるものなんでしょうね~
苦味が平気なほうなので
どれも「うーん おいしい」と思ってしまって(笑)微妙な違いが気にならないみたい
正解への道は通そうです
賭けをしたらボロ負けでしたね・・・
おけいこで良かったと思います^^
お返事遅くなってしまってごめんなさい
沙織さんもやってみたくなりませんでしたか~?
私もすごく楽しみに臨んだんですが
ひそかな自信はきっちりと打ち砕かれたのでした・・・
利き酒とか香道も
難しそうですよね~
ワインとか香水とかも
それにしてもそれを賭け事にしていたとは
お茶の世界は男の人のものだったのだなぁと
改めて思います
あー現代で良かったです♪
着物ほめてくださってありがとうございます
お返事が遅くなってごめんなさい~
そうそう、意外といけるかと思ったんだけど
難しいものでした
いかに自分が 自分を過信してるか
思い知ったというか
感覚のあいまいさを再確認したというか(笑)
日本文化ながら知らないことばかり。
これからも謙虚に精進したいと思います
koumamaさんの着物姿 見たいな~~
koumamaさんのお母さんに和裁教わりたかったもの^^