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あれから一年が経ったが、私はまた偶然にも「南方週末」で同様の文書を目にした。掲載記事「庶民的な常務委員・劉春樵氏」の概要であるが、前中央委員で元湖南省常務委員会委員の劉春樵氏は、在任中は清廉潔白で、定年退職した後は養豚業をしたりお茶を販売したりしているとの内容だった。新聞記事中ではそれを「共産党員の本来の面目」だと称えていた。
その言い方に対して厳重に言えば、それは中華民族全体の人間性と品格に対する侮辱である。この認識に基づく共産党員の道徳と品格についての評価は、完全に民族性と対立し、民族性から背離してしまった。まるで中国では、共産党員の身分を獲得できた人でも、ようやくその程度の品格と道徳教養レベルにしか達することができないようである。とんでもない理屈である。
少し前にはまた、北京の裁判官・宋魚水氏が北京のマスメディアから絶賛されていた。宋魚水氏本人がこの件をどう見ているかについて、全く想像がつかないが、汚職もしなければ悪事もしない官僚が存在しない今日において、確かに宋魚水氏は立派である。しかし彼女はただ真面目に職責を履行した人に過ぎず、英雄ではなかったはずだ。
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