エベン・アレクサンダー博士は、神経外科医として輝かしいキャリアの頂点にいました。デューク大学で医学博士号を取得し、ハーバード大学で研修を修了していた彼は、意識や脳について深い理解があると信じていました。しかし、2008年11月10日、珍しく重い細菌感染症が彼の脳を侵し、それまでの常識が覆される事態に直面しました。
彼は昏睡状態に陥り、7日後に奇跡的に完全な体の回復を遂げて目覚めました。しかし、その昏睡中、彼の心はただ眠っていたわけではありませんでした。彼は、自分の意識が別の次元に行ったと感じ、その場所では雲や輝く存在、幻想的な風景が広がっていたと振り返っています。
「私は雲の中にいました。大きくてふわふわしたピンクと白の雲が、濃い青黒い空を背景にくっきりと浮かんでいました。その雲のさらに上、計り知れないほど高い場所では、透明な球体や輝く存在が空をアーチ状に進み、長い流れるような光の線を残していました」と、アレクサンダー博士は著書『Proof of Heaven(天国の証明)』に記しています。
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