
思春期において自分の性について揺れ動いてもまったく問題ないが、大人が煽って判断を誤らせるようなことがあっては絶対にならない。写真はLGBT関連の飾りをつけた米国のスクールバス。(Photo by ROBYN BECK/AFP via Getty Images)
The Epoch Timesが制作したドキュメンタリー「性別移行の語られざる現実(Gender Transformation: The Untold Realities)」を観た。これは、思春期に揺れ動く10代の少女が、米国を席巻するトランジェンダー・イデオロギーに取り込まれて行く様子を描いた実話に基づく再現ドラマだ。複数の実在の人物が登場して証言する。非常によくできているが、観終わって絶望感に襲われる。西洋社会がここまで病んでいるのかと驚きを禁じ得ない。周回遅れで欧米の失敗を繰り返す日本の悪い癖を出さないためにも、全ての親と、親になろうとしている人は絶対に観るべきだ。
この作品を観ていて私の脳裏に浮かんだのは、自由主義の限界と崩壊の予兆である。階級闘争論をベースとする共産主義はソ連の崩壊で滅びた。ファシズムはナチスドイツの滅亡で消滅したかに見えたが、現在の中国や北朝鮮は極端な国家主義である点において、共産主義の皮を被ったファシズムとも言える。問題は我々が信奉する自由主義である。
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