貞観3年のこと。太宗が、側に侍する学者の孔頴達(くようだつ)に、こんなことを問うた。
孔頴達よ。『論語』のなかに「以能問於不能、以多問於寡、有若無、実若虚」とあるが、これは如何なる意味であるか。
「臣、謹んでお答え申し上げます。かつて聖人孔子が、このような教えを設けましたのには、世の人々が謙虚な心をもち、ますます輝くよう願ってのことでございます」
「つまり、自分に能力があっても、それを自慢することがあってはなりません。自分より能力が劣ると思われる相手にも、何か(自分が)学ぶべきところがあるものです。たとえ自分に徳や知性があったとしても(それを表面に出さず)何も無いようにするのです」
「これは決して、庶民に限ったことではございません。帝王が持つべき徳も、またこのようであるべきと存じます」
日本でも広く読まれた『論語』は......
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