≪医山夜話≫(Photo credit should read EVARISTO SA/AFP via Getty Images)
数人の友人から、医者であった先祖の話を聞いたことがあります。
ある友人の故郷は中国の山東省にあり、彼の祖父は地元で有名な医者でした。時々、夜中になって村に山賊がやって来ると、村人たちは扉を閉めて、誰も外に出ませんでした。時に農作物は奪われ、馬は焼印され、全て山賊のものになってしまいます。
ある日、山賊のリーダーが怪我をして、友人の祖父に治療してもらいました。祖父は彼を治療すると、今後村に略奪に来ないようにと彼を諭しました。彼は承諾し、それから、彼の荷馬隊はこのあたりを通る時には回り道をして村に入らないようにしました。たまに夜中に村を横切る時は、祖父の家の外に少し食糧を残しました。彼はずっと命を救ってくれた恩を忘れなかったのです。
昔の患者は治ったら、「人から一滴の恩を受けたとしても、湧き水の量ほど恩返しをしなければならない」という気持ちをもって医者に感謝していました。最善を尽くして土産を持参し、親戚付き合いをするように医者の家を訪ねました。盗人や質素な村人でさえ、このようなことができたのです。非常に貧しい患者でも、回復すると、山の中に行って貴重なヤマブシタケを採り、医者に届けたものです。
近代になって様子は変わりました。
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