みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

心臓手術の傷跡への施術 とへそライン

2012-01-24 | 体の正中線(へそライン)

へそライン(体の正中線)に関連するお話です。

前回のブログで、

「手術の傷跡が腰痛の原因だった」・・という

2003年の症例をお話ししました。


”手術の傷跡への施術”については、知らない方が多いでしょうが、

私が手術跡への施術の中で、印象深かったのは、

T氏の心臓手術の傷跡への施術でした(2002年5月~)。

   「心臓手術の傷跡への整体」(当時のブログ)をご参照下さい。  

  (左の写真は2005年撮影のもの)

 

何が印象的だったかというと、

 ・・・手術跡の大きさや、T氏の症状も勿論ですが、

1傷跡にタッチすると電気的な反応が生じること。

2傷跡への整体施術によって、

頭までだらんと力なく垂れていた上体が、シッカリした前向き姿勢になったこと。

~~という2点に絞られるでしょうか。


1傷跡にタッチすると、電気的な反応が生じる・・について

胸中央の心臓手術の跡に手指をそっと触れただけで、T氏は、

「痛っ、イタタッ・・」と、体で反応しました。

ごくごく軽いタッチで、手術跡に手を触れて施術。

すると、手にチリチリチリという電気的な刺激が伝わります。

そのタッチ感覚で静かに手術跡をなぞっていると、

しばらくして、先ほどと同じ力でタッチしても、

「痛ッ・・」という反応が出なくなるのです。

・・・傷がその分、癒されているのでしょう。


手術跡が、医薬品に依る回復ではなく、

このような電磁気的な反応で回復する、という現象に、

私は大きな関心を持たざるを得ません。

(注;傷跡への施術に於いては、通常は脈動の反応が出ます)


2力なく垂れていた上体が、シッカリした前向き姿勢になった・・について

上の写真のKさんは、傷跡は残っていますが、

しっかりした骨格の持ち主に見えますよね。・・でも・、

はじめて来室した時のTさんの姿は、

異常なまでに頭は垂れ、上体が脱力し、茶碗を持つ力も無い状態でした。


週に一度のペースで来室していただき、主に、

傷跡、および傷跡に連動した部位(手も)を施術しました。

4ヶ月後、T氏は自分で車を運転して来室するほど回復しました。

弱々しく項垂れていたT氏は、実は、筋骨たくましい男性でした。


私はその当時は、T氏が

力なく頭までだらんと垂れていた体形には、傷の痛みと、

傷によって胸の筋肉が働かなかったのが原因と考えていました。


しかし、後になって、私は、

あの異常なまでに脱力し、垂れ下がったTさんの上体を思い出し、

「あれは、へそライン(正中線)の阻害による症状ではなかったか?」

と考えを巡らしたのでした。


・・前のブログで、K氏の手術跡の事例を書きました。

K氏の事例も、前屈みのうつむき姿勢が、シャンとした姿勢に変化しましたが、

それは胃潰瘍の手術跡を施術した後の現象で、その時は傷跡の引きつれはへそライン(正中線)まで伸び、へそラインが歪曲していました。

T氏の事例も、その姿勢は、極端に前屈みしたうつむき姿勢でした。

T氏の傷跡は、写真で分かるようにほぼへそライン(体の正中線)上にあります。

姿勢が前屈してしまう原因には、

へそラインが傷によって伸びることができない、

そういう理由があったのではないか、という考えが浮上しました。


つまり、K氏とT氏の事例には、

へそライン(体の正中線)が傷や引きつれによって伸展できない状況、

という共通点があるように思ったのです。


へそラインには、何か重要な機能がありそうだ!・・

・・幾つかの事例に出会って、私の頭は、へそラインの特殊性を意識し始めました。

 



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