神に帰る生き方

せっかく生まれてきたのだから、心平安に生きていきたい!と思う。

アルカリーム 個人的見解について再考

2020-05-11 02:43:44 | イスラム教
この記事は2020年1月に私がメルマガに書いたものです。
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前回はアルカリームな神様について
私の個人的見解と懺悔を書いてみました。


こんにちは ファーティマ松本です。

先週のメルマガが配信された後に、読者の方々からメッセージをいただきました。
ありがとうございました。

皆様、
神様がアルカリームで、ものすごい気前がいいのなら
「どうして、世界には貧困があるんだ、辛い状況で生きている人がこんなに多いんだ。」
または
「私はお金に恵まれていない。」など
いろいろな意見をくださいました。

確かに世の中には、私たちの想像を絶するような過酷な環境で生きている人がたくさんいます。
(彼らにアッラーからのお助けがあることを願いたいと思います。)

ただ、
アルカリームな神様がお与えになってくれるものは、決して目に見えるものだけではありません。
目に見えないもの、本人も全く気づいていないもの、思ってもみなかったものなど
いっぱいあるはずなんです。
その証拠に、神様もこうおっしゃっています。

『たとえアッラーの恩恵を数えても、あなた方は到底数え尽くすことはできない』
(クルアーン16:18)

先週は、ついついお金を例にとると分かりやすいだなんて書いてしまったので上記のような意見が多くあったのかもしれません。
(失礼しました。)



では今週もまた、アルカリームでいらっしゃる神様についてまたまた考えてみたいと思います。
ちょっと重複してしまっている箇所もありますが、
いつものように忍耐強くお付き合いいただけたら、と思います。


私が思うに、、、


アルカリームであられる神様は、気前よくガンガン誰にでも与えられます。
これは事実なんです。
このことを信じるのはとても大事。(と言うか信じないとダメです、はい。)

では、「何をお与えになっているのか」をもう一度考えてみましょう。

神様がお与えになるものの中には、
私たちの価値基準から見て ”良いもの” と
同じく私たちの価値基準から見て ”悪いもの” があります。
良いものは、恵まれた人生ですね。お金があって、仕事があって、家庭があって、愛する人がいて、、、
悪いものは、病気や貧困、孤独、戦争、災害 等々でしょうか。

人によっては、良いものの比率が多い人もいますし、
悪いものの方のが多いという人もいるでしょう。

でもこれらのもの全てが
”神様が私たちにお与えになっているもの”、、なんです。
では、
どうして神様がこれらをお与えになっているのか?
を考えると、、、、、、
、、、、、、

これらは全て
「来世で天国に入るために必要な道具」
だからだと思うんです。

道具とは?
どういうことでしょうか。


例えば、
大工さんに「さあ、家を建てて」と言ってみたところで
板もなければ、トンカチも釘もないとあっては何も作れませんよね。
家を建てるには、土地も必要だし、木や石、釘にノコギリ、いろいろな道具が必要になってきます。


この世において、家を建てるには道具が必要であるのと同様、
天国の家を建てるのにも、実は道具が必要なのです。
その道具というのは、釘やトンカチ、板や石などではもちろんありません。
来世の家を作るのに必要な道具、(その釘やらトンカチに当たるもの、、)それが、

人生における良いことや悪い事 全てのものなんです。

お金もそう、健康もそう、頭脳もそう、貧困もそう、病気もそう、死もそう。
これらのものをフル活用して、来世の家を建てるようにしないといけないわけです。

良いことをもらったら、感謝をし、
悪いことがあったら、忍耐をする。
これが与えられている道具をちゃんと活用している!っていうことになります。

反対に
良いことがあっても、感謝をしなければ、家は建てられませんし、
悪いことがあっても、忍耐をしなければ、家は建てられません。

ですから、神様は
信者であろうと不信者であろうと、良い人であろうと悪人であろうと関係なく、
大きな富をあげたり、
(あの悪の巨匠のようなロスチャイルド家の財産なんて、すご過ぎでではないですか!!)
権力を与えたり、病気を与えたり、死別を経験させたりするわけです。

まあ、しかし、、
とは言っても、、、
あれですよねー。
どっちかと言うと、嫌なものよりも良いものを欲しくはありませんか。
不運より、幸運がいいですし、
貧困より、お金が有り余って使い切れないくらいの方がいいですよね?
病気より、元気な方がいいし、
みんなからダメなやつって言われるよりかは、すごいねえと言われたくはないですか?


預言者さん(平安あれ)はとても興味深いことをおっしゃいました。

「アッラーが誰かを愛するとき、その者から何かを取り上げられる。」

らしいのですが、、、
「アー、もう神様どうしてそんなことをしちゃうのおお!」って思いません?
(エッ!思わない?私だけ?)

でもそれは、
それ(取り上がられたもの)がその人にとって良くないものであるかららしいです。
例えば、
財産とか、愛する人とか、地位とか、家とか、いろいろ大切なものありますが、、。
それらがあるせいで、心が神様から離れてしまう、ということがあるみたいです。
心が離れてしまったら、神様がせっかく用意してくれている天国に入れなくなってしまいます。
だから、そうならないようにする為に、取り上げてしまうわけですねえ。

天国に入る人の大半は貧しい人だそうです。
お金がいっぱいあるというのは、
それだけこの現世に惑わされやすくなる、ということなのでしょう。

『信仰するものよ、あなた方の富や子女にかまけて、アッラーを念ずることを疎かにしてはならない。
 そうする者(アッラーを想わない者)は自らを損なう者である。』
(クルアーン63:9)

地位や権力、お金などというものは、神様視点からは
「どーでもいいもの」です。
お金なんて、紙切れですし、
金や銀、ダイヤなどの宝石だって、すべて地上から出るもの。
もともと全部神様のものなんですから。
そんなものたくさん集めたって、「だから何?」って感じでしょう。
「それ全部、私のだぞ。」と思われるはず。

その証拠に、最後の審判の日には
どれだけ有名になったかとか、銀行の口座の残高とか
そんなことは一切聞かれることはありません。

ついでに、
「私の全財産をあげるから、地獄に入れないで。」と
ロスチャイルド家の誰かが言ったとしても、そんなことは全く受け入れられないのです。
そんな財産なんて、な〜んの価値もないのです。

そう!
「地位や権力、財産等は神様的に見て、どーでもいいこと」なわけです。
そーんなどーでもいいものは、不信者や悪人にも与えられるわけです。

多分
地位や権力、そして財産というのは、
望む者にお与えになるような気がします。
(神様はアルカリームですからね)

しかし、
神様に愛される人達に与えられるもの、それは、
神様と心が繋がるようになるもの。
それが
神様が与えてくださるものの中で一番大事なもの、、、
前回にも書きましたが、それが”タクワ”というものです。


アルカリームについては、また来週に続きます。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように!
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