神様の世界史７ 天地の創造 Part2

ラマダーン月に入り、約一週間経ちました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
断食をされている方は、辛くありませんか。
あと、３週間あります。
頑張っていきましょう！


前回は、天地の創造に６日間かかったというお話でした。
でも、神様にとっての1日というのは、
私達人間にとっての、１０００日に当たるという事でしたね。
だとすると、
天地の創造には、６０００年もかかったということになってしまいます。
でも、、、
神様って、パパッとなんでもできるはずなのに、
なーんで、そんなに時間がかかってしまったのか、というのが
前回までのお話でありました。

クルアーンを見てみましょう。

「（かれこそは）天と地の創造者である。
　かれが一事を決められ、それに「あれ」と仰せになれば、すなわちそのようになるのである。』(2　117）

確かに、神様が
「このようになれ」また「そのようになれ」と言っただけでそうなってしまうようです。
それなのに、なぜ６日間（６０００年）もかけて天と地をお創りになったのでしょう？



それにはいろいろな教訓があるようですが、
その一つに
「神様は私達たちに何事も時間をかけて丁寧にすること」
を教えられたのではないか、という意見があります。

なんでもパッパアッとやらない。
効率だけを重視しない。
丁寧に丁寧に時間をかけて行う。
そして、できるだけ完璧を目指して行うのが良い。
というのを教えてくれている、ということです。
もちろん、人間は不完全な存在ですから、何事も完璧に行うというのは無理です。
しかし、それでも出来る限り”完璧”に近づけるように努力する、という態度は大切でしょう。

何事も丁寧にやると、時間はやはりそこそこかかってしまいます。
しかし、それだからこそ良い結果が期待できるはずなのです。
料理にしても、掃除にしてもそうです。
丁寧に、そして気合を入れてやっていきたいものです。
日本は元来「手仕事のお国」ですから、ここら辺は結構得意分野かもしれません。
神様に好かれる特質を、私たちの祖先は大事にしていたんですね。

さて、神様は６日間で天地の創造をされましたが、重要なのはその目的です。
一体何のために、神様は天と地、そしてその間にあるたくさんの物をお創りになったのでしょうか。

神様が何かをされる時には必ず目的があります。
何の意味も、何の目的もなく、何かをされることは絶対にありません。

『われは天と地、そしてその間にあるものを戯れに創らなかった。それは信仰のない者の憶測である。』
（38　27）

このように天地創造には、ちゃんと目的があると神様ははっきりとおっしゃっています。

よく「地球も太陽も星も、全てのものは勝手に出来上がった」という人がいます。
長い時間をかけて”勝手に、自然に”出来上がったのだと。
このような考え方はいつの時代にもあり、昔からそういうことを言う人は多かったようです。
だから、神様は上記のクルアーンの句で
「勝手に出来上がった、意味なく出来上がったと言うのは、神の存在を信じない者である」
とおっしゃったのでしょう。


つまり『天地の創造は神様の存在を証明するためにある』とも言えそうです。

天地創造には、私達人間には分からないたくさんの理由があるはずですが、これをまず第１点目の理由としましょう。

『本当に天と地には、信者達にとり種々の印がある。
　またあなた方自身の創造、
　そしてかれが地上に撒き散らされた生きとし生きるのもには、信心堅固な者に対し、
　種々の印がある。　　
　昼と夜の交替、またアッラーが天から下された糧、それによって死んでいる大地が蘇ること、
　また風向きの変化にも、知性ある者への種々の印がある。』（４５　３〜５）

天地創造だけに留まらず、ありとあらゆる創造には「神が存在する」という印、つまり証拠があるんだよということです。

目で見えない神様の存在をどのように証明するか、悩むところではありますが、
実際は私達の周りをちらっと見回しただけでも、たくさんの物を使って証明することができます。
いえ、神様の存在を証明するものしかないと言った方が正しい位です。

『知識のない者達は「アッラーはなぜ私たちに話かけられず、また印をくださらないのだろう。」と言う。
　以前にも彼らのように言う者がいた。彼らの心は同じである。
　しっかりした信仰を持つ人々には、われは種々の印を既に明示している。』
（２　１１８）

既に明示している、とありますね。
そうなんです、既に私たちの周りには神様の存在を証明できるものが、たっくさんあるのです。
（私達がちゃんとそれらに気が付いているか、いないかは別問題ですが。）

では、私たちの身の周りをちらっと見回してみましょう。
たくさんの商品で溢れかえっています。
何かの商品が売られているということは、その商品を作っている会社があるということです。
どこの企業でも作っていないものが、勝手に市場に出回るわけがありませんからね。
例えば、コカコーラが売られているということは、コカコーラを作って売っている会社があるという証明になります。

同じように創造物があると言うのは、それらを創造された神様がいらっしゃるということであります。

その創造物とは、上記のクルアーンの句によれば、
私達人間の体。
地球上のありとあらゆる生物。
昼夜の交替（太陽と地球）
雨と風、とのことです。

確かに、人間の体一つ見ただけでも、本当によくできているなあと思いませんか。
勝手に、自然に出来上がったものでないことは一目瞭然です。

コロナのような病気が発生し、世界中が大パニックになった中、
結局一番の有効策と治療法は私たち人間が持っている免疫力と自然治癒力なのですから。
人間が作る薬やワクチンなんて害の方が多いのに、神様が創るものはいつだって完璧にできています。
さすが神様！と謙虚にならざるをえません。


今日もお付き合いいただきましてありがとうございました。
みなさまに神様からの祝福がたくさんありますように！



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