【ブロガー殺人事件 第１５話】

プレゼント企画やってます！
締め切りは明日の１２時。
ご応募お待ちしております！




過去の【ブロガー殺人事件】各話は コチラ→→→☆





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『滝さん、本題に入らせて貰いたいんですが』

赤賀はそう切り出した。


すると滝は

『申し訳ないんですが、手短にお願いしますね。なんせこの後も福岡まで車で行かなきゃならないもんで』



『存じております。』


赤賀は滝の表情をじっと見て、変化を探っていた。

引き続き


『多加田が殺されたあの日、滝さんはどこで何をされていたかお聞きしたいんですが』


すると滝は


『その話は以前お見えになった刑事さん・・・確か名前は中崎さんだったかな？

その方にお話しした筈ですが？』


さすが記憶術のセミナー講師をしているだけある。

数日前に一度しか会っていない中崎刑事の名前を覚えていた。



『もちろん、お聞きしたことではあるんですが、確認のためにもう一度お聞きしたいと思いまして』


石原がそう言った瞬間、滝の眉間に少しシワが寄った。



『申し訳ないです。これも我々の仕事なんで』


赤賀がそう言うと、眉間のシワがなくなり

『そうですね、それもそうだ！まだまだ私も勉強不足だ』


と言って、また顔をくしゃっとして笑った。



『あの日は・・・朝からテレビ局で打ち合わせ、午後からは舞台の稽古がありましてね』


『それから１９時頃から殺陣の指導、その後居酒屋ロケの為に広島市内へ行き・・・』

『帰ったのは確か夜の２３時半頃でしたかね』


『その後は自宅で翌日に福岡で行うセミナーの為の準備をしてました』


『そして翌朝は新幹線で福岡へ？』

赤賀は先に問い掛けた。

滝の表情の変化を確かめたくて。



『えぇ、その通りです。よくご存知で』

滝の表情は、さほど変わらない。


石原が


『部下の報告もありましたし、広島駅の防犯カメラに映ってましたから』

と言うと


『あぁ、そうでしたね、お話ししましたよ。それにしても・・・』


『防犯カメラに映ってたんですか！それならもっと【らしい】雰囲気出しておけば良かったなぁ』

そう言うと滝は豪快に笑った。




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