仕事で高田馬場に来たので、昼食にラーメンを食べ、腹ごなしに散歩しました。ラーメンは「さいたま屋」というところのつけ麺。ぼくの好きな「青葉」(サンシャインにできたので、ちょくちょく行ってます)に似て、魚が濃厚なだし。ただコクがいまいちかな。
ぶらぶら歩いて、明治通りを横に入る諏訪通に。写真は、諏訪通りの玄国寺にあった、庚申の猿。庚申信仰は60日に一度庚申の日(陰陽五行では60で一回りするんです。還暦なんかもこの考え方ですね)、体の中にいる三尸という3つの虫が、その人間が寝ている間に体から抜け出し天帝に逐一どんな悪いことを行ったか報告に行く、という考えから起こりました。じゃあ、その庚申の日は寝ないでがんばってればいいんだ、でも一人だと寝てしまいそうだから、仲間を集めてみんな揃って夜更かしだ! と。こうした集まりを庚申講と言い、かつては非常にさかんな行事でありました。娯楽の少ない時代、こうしてみんなが集まって夜明かしをする、という非日常的な行為だけで盛り上がることができたんですね。徹夜するのに、六本木もダーツバーも必要じゃなかったんです(ぼくはどっちもあっても無理だけど。すぐに寝てしまう)。
この庚申の猿と結びついたのがどこかユーモラスな猿田彦。「おばあちゃんの原宿」として有名な巣鴨に、都電の駅名にもなっている庚申塚があります(近所におばさんが住んでいて、都電脇だから「チンチンおばさん」と不思議にも思わず、子どもの頃からずっと呼んでいました)。この庚申塚には猿田彦大神と大書きされた提灯が飾られ、庚申と猿田彦との結び付きをあらわしています。
この猿田彦がすごく気になるんです、最近。今まで、なんかユーモラスで人の良さそうな感じだとばかり思っていたクラスメートが、実は、ものすごく深い存在なんじゃないか、と気づいて頬を赤らめた高校時代を思い出してしまいそうです(ウソです。ごめんなさい。そんな甘い記憶ありませんでした)。
そんなわけで、しばらく猿田彦、続きます。
それにしても、gooは「ジャンル」の指定が必須になったんだけれど、「猿田彦」のジャンルが思い浮かびません。そんなわけで「珍人」にしました。「珍神」があればいいのになあ。