最近は近所ウォーキングと部屋で文章を読んでいることが多い。そう読書だ。
10年前に病気が悪化してから6年間はとても文章が読みづらかった。文面を負うこともぎこちなく、内容もなかなか頭に入らない。
そんな様子だったが閉鎖病棟を退院してから3年間で必死に根性の読解をして、IT国家試験の応用情報技術者試験というものに合格できた。余談だが自分はIT関連職には就いたことはない。
退院当初から辛くても文章を読み続けた。始めは簡単な漫画や写真の多い雑誌からだった。道のりはとても厳しかった。やはり書いてあることをなかなか理解して覚えられない。説明書きなどもスラスラと読めなかった。
そんな中で減薬と飲んでいる薬の変更があった。今まで古い薬を使っていたが、最近の新しい薬を試してみたのだ。すると確かに認知機能に変化があった。自分よがりな世界から他者のいる世界を認識し始めたとでもいうのか。
文章を読んでいても自分が何を理解していないのか、覚えていないのかを自覚することを気づき始めた。馬鹿が間違いに気付くとでもいうのか。これは知らない、これは忘れたと。
とにかく読み続けている。これこそリハビリだ。そして楽しさも感じる。読んでいるとハイになるのだ。今自分が楽しい事は文章を読む事かもしれない。