教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

「全体性に生きる」ワークショップに参加して

2013-02-10 | 研修・セミナー・講演など
「全体性から生きる」という由佐さんのセミナーに参加してきました。
このセッションの内容を皆さんと少しシェアさせていただきたいと思います。
内容の一部ですが、いつもゆささんは、どんどんみんなで広めていこうというスタンスなので、たぶんこの程度の公開は問題ないはず・・・(笑

冒頭、ゆささんから、次のような言葉。誰かの言葉を引用したものだそうですが。(誰かはメモせずわすれてしまいました)
「人は世界の中で暮らしているのではなく、世界とはこういうものだという自らに日々語りかけている『ストーリー』の中で暮らしている」

真実はすべてつながっているはず。
なのに私たちはどういう世界観を知らずに刷り込まれているのか?

という投げかけがありました。一気に場が深まった感じです。

確かに、私たちが経験することは、人によって解釈が全く違います。それは世界とはこういうものだという一人一人のメンタルモデルの上に世界ができているからです。



そして、いきなり、次のようなことを参加者が考える場面に突入。

問い:どういうストーリーに生きるように私たちは刷り込まれているのか?
 そう、私たちは、生まれたときは無垢な状態ですが、家族に囲まれ、地域、国家、民族、時代におかれる環境から、知らず知らずに世界観が埋め込まれる。
 こうあるべき という有形・無形のものです。文化であったり生活習慣であったり宗教であったり。
 もちろん、そうした礎なしにすべてがフリーの状態から立ち上がるのは難しいといえましょう。
 しかし、その外部から埋め込まれた世界観に狂いが生じていたら・・・

例えば、こんな答えが参加者からありました。 ( )内は、あとで出てくるニーズのお話
 ・全員が幸せになれる  (→安心がほしい)
 ・一人では大きな変化はおこせない (→変化したくない)
 ・世の中には正しい人と間違った人がいる  
 ・役に立たないと存在してはいけない (→承認されたい)
 ・勝たないと生きていけない
 ・するべきに従うべき
 ・2元論でものを考え、みる習慣
 ・この世界は持続不可能

そして、ゆささん曰く、これらの信念は人類の歴史で長く知らず知らずのうちに、脳に刷り込まれているものなので、一種の洗脳であるといいます。
これらを客観的にメタ認知して理解しないと当然それは手放すことができない。

そして、洗脳を解いて解決手段に至るプロセスには、NVC(非暴力コミュニケーション)の手法がうまく使えるということで、次のワークに移りました。

① 何が起こったかを観察する。事実と解釈を区別する。
② そしてフィーリングを充分に感じる。心のざわつきや平穏がおきる。それを言語化してみる。もちろん言語化できないときはそれもOK.
③ 自分で深いところでおきているニーズが何かを知る。または他人から教えてもらう。
④   ニーズが満たされる。
⑤ ニーズがわかれば、次に何をするかがわかってくる。(直観でわかるようになる。宇宙からギフトされる。)

人間は、ニーズ(深いところにある欲している何か)とストラテジー(戦略)がごっちゃになっている。または同時に処理しようとしているので、混乱があるのだといいます。

つまりニーズとストラテジーは区別して扱うことが大事で、ニーズをじっくり味わい、満たして、癒してから、次の行動を自分で(相手と)考えることが大事。
これを習慣化することで、私たちはすぐに 感情→戦略に走る毎日から解放される。
例えば (例)怒る→命令・行為
    (例)さびしくなる→一人だと思い込み孤立する。周りから閉じてしまう。
 じっくりと自分のニーズに向き合わず味わわずに、すぐに戦略的行動としたら、その行動習慣の癖をまずは知りましょうと。
 そしてニーズが深まったとき、次に何をすればいいかは、直観として降りてくるのだと、私も思いました。

人類が地球に誕生して以来、知らずに刷り込まれていた世界観は、生きるために一種必要なものだったし、これが時代背景・文化・習慣とともに定着してはいるのですが、これから大きな変化を体験する地球において、われわれのOSも大規模にバージョンアップしていく必要があるのかもしれません。

変わろうとしているとても実りの大きなセミナーでした。
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