福岡小１殺害事件の背景

福岡での小１殺害事件では、母親の自作自演の末、母親が犯行を認めて逮捕になりました。

事件の背景について、香山リカ氏は、「子育てに悩む親は、発達障害や事件などの情報に過敏になっていて、大したことでなくても現実以上に考え込んでしまいがちだ。インターネットなどの情報があふれる一方、同世代の母親と表面的には話せても本音を話せず、精神的に孤立している。（毎日jp）」とコメントしています。今回は、母親自身の病気の影響なども動機に結びついていると言われています。

母と子供が1対１で対峙する場面というものが社会の環境で急激に増えており、そうした閉鎖空間で虐待なども生じやすいと言われています。かつては、ご近所や親戚などに気軽に子守を頼んだりできる環境があったのですが、核家族化・少子化が進んだ今はそういったことが困難になり、孤独の環境の中で子育てする親が増えているという現状が進んでいるわけです。

孤独で誰にも相談できない、相談しない状況・・・　またそれを補うかのようにネットなどでの膨大な情報に振り回されてしまう・・・

こうした構造的な部分、背景に対策をたてていかないと、このような事件は今度も起きる可能性があるかもしれません。