千代田区立麹町中学校の数々の変革については、工藤校長の記事がいろいろと出てきています。
こちらの記事にシリーズで連載が掲載されています。
▼連載『公立中学が挑む教育改革』(ウェッジ)
学校改革というと、民間校長によるものとか、私立学校が特徴として打ち出すといったものが多い中、久々に、公立の中学がその権限の範囲でできることを進めているというところにも特徴があります。
詳細については上記リンク記事をみていただきたいのですが、
1)トップダウンによる意識改革
いままで私が見てきた学校改革はそのほとんどはボトムアップというよりトップダウンでした。今回もそうです。明確なコンセプトのある校長の方針により大胆に改革が断行されています。もちろん、その中のプロセスではなるべくトップである校長が直接指示というところから、各担当へと権限委譲が行われていることが記事からわかりますが、やはりスタートはトップダウンでした。つまり、それなりの覚悟と決断がトップにないとそれだけ改革には踏み切れないということを意味しているものと思います。
2)徹底した問題解決思考と学校全体での取り組み
学校という組織を構成するメンバーである教員全員で問題に取り組む姿勢。トップダウンといっても1から100までのすべてを校長指示で動かすのは困難です。まずは問題を洗い出し、解決手段を編み出し、小さく実行し成果を確認していく。このことの積み重ねであることがわかります。
3)組織の存在目的
「あんな大人になりたいと生徒が思えるような学校にする」この簡単なコンセプト、誰もが納得するコンセプトを元にすべての活動が集約されるということ。方法論で対立したとしても、この大きな北極星があることによって、それに沿った活動が自然淘汰されていくという仕組みです。これは進化する組織、ティール組織でもよく言われていることと矛盾しませんね。
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