(写真:共同通信)
3月4日茨城・鹿嶋市の海岸に多数のイルカが打ち上げられました。
5日朝までに打ち上げられたイルカ(カズハゴンドウ)は52頭。
茨城県大洗水族館や市の職員、地元住民やサーファーらの懸命の救出作業によって22頭が海へ戻されたそうです。
◆鯨類が生きたまま座礁したり死体が漂着したり、あるいは本来の生息域から離れて河川などに迷入する現象を、ストランディング/Stranding 、今回のような集団座礁はマスストランディングと呼びます。
◆何故、座礁してしまうのでしょう?
知能にすぐれ、卓越したソナーを持つイルカがどうして座礁してしまうのでしょう?
原因はさまざまな説がありはっきり解明していませんが、いくつかの可能性が示唆されています。
1.シャチやサメなどに襲われてパニックに陥り浅瀬に迷い込んでしまう。
2.魚などのエサを追っているうちに自ら浅瀬に迷い込んで方向がわからなくなってしまう。
浅いなだらかな傾斜の砂地だと海底からの反響が正確に得られずエコロケーションが狂ってしまうと言われます
3.寄生虫によってエコロケーション機能や平衡感覚が狂ってしまう。
座礁した鯨類の内耳や脳から寄生虫が見つかる例は多いそうですが、このような寄生虫は普通の個体にも見られるため、これだけで根拠になるとは言い難いものがあります。
4.米軍のソナーが影響?
潜水艦探知を目的にした米海軍のソナーが、クジラたちの方向感覚を狂わせたり、脳に影響を与えたりするという説です。
4.地磁気との関係
鯨類の脳には磁気を感じる物質が存在していて、鳥のように磁気を利用して移動しているという説があります。
集団座礁が発生した場所を調べてみると地磁気の等磁力線が海岸線と直角に交わっている場合が多い事がわかってきました。等磁力線に沿って移動していたイルカやクジラがそのまま海岸線にぶつかってしまったという説です。
また、太陽の活動に伴う磁場の変化(磁場強度が強まる時)と関係があるのでは?という説もあります。
それにしても集団座礁するのはゴンドウが圧倒的に多いのは何故なんでしょうね?
-------------------------------------------------
◆座礁したイルカを発見したら?
イルカの皮膚は乾燥に弱く、乾くとヤケドの状態になってしまうため、浜に打ち上がってしまった場合は、写真のように身体を濡れた布などで覆ったり、砂を掘って水たまりを作るなどして水をかけ続け、身体を乾燥から守ります。
まだ元気のある個体の場合は尾びれに叩かれないよう充分に注意してください。
引きずったりすると、胸びれや尾びれを傷つけたり骨折や内部損傷をひきおこすことになるので、運搬には担架を使います。小型のイルカでも体重が200kg以上あるので運ぶのも大変です。(今回のカズハゴンドウは体長2m、体重300kg)
海へ戻してもまた岸へ戻って来てしまう事があるので、人間が誘導して再び海へ戻す事が必要になる場合もあります。
救出には専門家の力が必要になります。
地元自治体の水産担当部署や近隣の水産試験場、水族館などの専門機関に早急に連絡して下さい。わからない時は警察でかまいません。
-------------------------------------------------
助かったイルカたちがまた元の生活に戻れますように。
私もクジラたちが元の生活戻れることを祈ってます。
群れの多くを失ってしまったクジラたちでしたが、海に還したとき一頭一頭泳いでいたので、きっと沖で合流できたとお思います。
ちなみにこの写真に写ってます笑
現場にいらしたんですね!
僕は現場を見ていないので詳しくはわかりませんが、かなり大がかりな救出活動が行われたようで、たくさんのみなさんのおかげで一頭でも多くのカズハゴンドウを海に帰す事が出来ました。
ニュースで見る限りですが救出方法も素晴らしく、感動しました。
亡くなってしまったイルカたちは可哀想でしたが、海に戻れたイルカたち、元気でね。
やはりサーファーの方々は親切で体力もあって、本当に助かりました。
幸い私の地元、神奈川県や江ノ島周辺ではこのような事は起きたことがほとんど無いようですね。
イルカたちは沖合いで群れと合流したそうです。
きっとまた来年、元気な姿を見せてくれると思います。
ご無事を祈ります。