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3/26-28 石巻北上町十三浜地区の潜水捜索ボランティアに行って来ました。
昨年の4月、陸上も海の中もどうなっているのかまったくわからないまま寝袋と食糧を車に積み込んで山田町へ向かってからもうすぐ一年。太田さん、大坪さんが中心となって最初は4人で始まった活動もグループのメンバーは徐々に増え、グループとしての活動は20回を越えます。
第一回の模様「岩手県山田町 海中捜索 津波跡の海を潜って」
今回の参加者は11名。中学生ダイバーの参加者も(陸上班として)あり、大学生、専門学校の先生、地元消防署の方や、我々のようなダイビングインストラクター等、様々な方がそれぞれの思いを胸に参加されました。
この北上町での捜索は、ある女性からの「津波にさらわれた夫を捜してもらえませんか」という声がきっかけで始まりました。震災での死者15,000人以上。行方不明者3,000人以上。この北上地区だけでもまだ100名近くの方が行方不明のままです。一年以上たった今でも見つかるものなら見つけてあげたいと思っている方は多いのではないでしょうか。ここでは捜索のための警察犬の貸し出しも行なわれていました。
行く途中の東北道では雪が降ってどうなる事かと思いましたが、現地では時折晴れ間がのぞき海も穏やかな良い海況。
僕自身はしばらくぶりの参加だったのですが、数ヶ月前は瓦礫の山だった住宅地跡はすっかり片付いて広大な空き地になっていました。
(ただし、瓦礫は他の場所に移されただけで片付いたわけではありません。)
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船は漁師さんが用意してくださるのですが、港へ行くと盛大な湯煙がたちのぼっています。
今はワカメ漁の最盛期で収穫したワカメをお湯で洗っているのです。
漁業の復興へ力強く踏み出している姿に東北のたくましさを感じる光景でした。
(おみやげにいただいたワカメは本当に美味しかったです!)
地元消防署潜水班の方(この方も仕事外でボランティアとしての参加です)の指導で捜索方法の打ち合わせ。視界が悪くお互いを見失わないようにロープを使ってのサーチです。
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1日目は浅場と深場の2班に分かれて。
船長?は八丈島の大石氏、隣は中学生のF君(船上班)、手前は大学生の飯島君。
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2日目は全員で深場での集中捜索を行ないました。
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捜索地点。空にはたくさんのウミネコが舞う平和な風景です。
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水温は深場で4℃、浅場で6℃。
視界は場所によってはほぼゼロ(ライトで照らした手元が見える位)、良いところで5~7m位です。
海中はきれいさっぱり何もない場所と、瓦礫の密集している場所に分かれます。
瓦礫のない場所には東北特産のホヤがびっしり。漁師さんに伝えると「そうですか、いっぱいありますか」とうれしそうな表情が。
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視界が悪い中、瓦礫の中を丹念に捜索して行きます。
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少しでも離れるとお互いを見失ってしまうのでバディロープの確認は欠かせません。
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瓦礫の下にご遺体が埋まっている可能性も高いので可能な限り撤去しながら探します。
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ドライスーツの中の身体は大丈夫なのですが低水温で手の感覚が次第に失われていきます。
寒さで長時間の捜索が出来なかったのが心残りです。
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ダイバーの引き上げのためのブランコ?を船長さんが作って下さいました。感謝!
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揚収された着衣の一部。
今回、ご遺体の発見には至らず残念でしたが次回の活動につなげて行きたいと思います。
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現地では町の集会所を宿泊場所として提供していただき食事まで用意していただきました。
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集会所の隣は仮設住宅。
おばあちゃんの「ありがとねー」という言葉、子供達の笑顔に元気をもらった2日間でした。
北上のみなさん、本当にありがとうございました。
昨年の4月、陸上も海の中もどうなっているのかまったくわからないまま寝袋と食糧を車に積み込んで山田町へ向かってからもうすぐ一年。太田さん、大坪さんが中心となって最初は4人で始まった活動もグループのメンバーは徐々に増え、グループとしての活動は20回を越えます。
第一回の模様「岩手県山田町 海中捜索 津波跡の海を潜って」
今回の参加者は11名。中学生ダイバーの参加者も(陸上班として)あり、大学生、専門学校の先生、地元消防署の方や、我々のようなダイビングインストラクター等、様々な方がそれぞれの思いを胸に参加されました。
この北上町での捜索は、ある女性からの「津波にさらわれた夫を捜してもらえませんか」という声がきっかけで始まりました。震災での死者15,000人以上。行方不明者3,000人以上。この北上地区だけでもまだ100名近くの方が行方不明のままです。一年以上たった今でも見つかるものなら見つけてあげたいと思っている方は多いのではないでしょうか。ここでは捜索のための警察犬の貸し出しも行なわれていました。
行く途中の東北道では雪が降ってどうなる事かと思いましたが、現地では時折晴れ間がのぞき海も穏やかな良い海況。
僕自身はしばらくぶりの参加だったのですが、数ヶ月前は瓦礫の山だった住宅地跡はすっかり片付いて広大な空き地になっていました。
(ただし、瓦礫は他の場所に移されただけで片付いたわけではありません。)
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船は漁師さんが用意してくださるのですが、港へ行くと盛大な湯煙がたちのぼっています。
今はワカメ漁の最盛期で収穫したワカメをお湯で洗っているのです。
漁業の復興へ力強く踏み出している姿に東北のたくましさを感じる光景でした。
(おみやげにいただいたワカメは本当に美味しかったです!)
地元消防署潜水班の方(この方も仕事外でボランティアとしての参加です)の指導で捜索方法の打ち合わせ。視界が悪くお互いを見失わないようにロープを使ってのサーチです。
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1日目は浅場と深場の2班に分かれて。
船長?は八丈島の大石氏、隣は中学生のF君(船上班)、手前は大学生の飯島君。
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2日目は全員で深場での集中捜索を行ないました。
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捜索地点。空にはたくさんのウミネコが舞う平和な風景です。
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水温は深場で4℃、浅場で6℃。
視界は場所によってはほぼゼロ(ライトで照らした手元が見える位)、良いところで5~7m位です。
海中はきれいさっぱり何もない場所と、瓦礫の密集している場所に分かれます。
瓦礫のない場所には東北特産のホヤがびっしり。漁師さんに伝えると「そうですか、いっぱいありますか」とうれしそうな表情が。
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視界が悪い中、瓦礫の中を丹念に捜索して行きます。
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少しでも離れるとお互いを見失ってしまうのでバディロープの確認は欠かせません。
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瓦礫の下にご遺体が埋まっている可能性も高いので可能な限り撤去しながら探します。
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ドライスーツの中の身体は大丈夫なのですが低水温で手の感覚が次第に失われていきます。
寒さで長時間の捜索が出来なかったのが心残りです。
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ダイバーの引き上げのためのブランコ?を船長さんが作って下さいました。感謝!
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揚収された着衣の一部。
今回、ご遺体の発見には至らず残念でしたが次回の活動につなげて行きたいと思います。
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現地では町の集会所を宿泊場所として提供していただき食事まで用意していただきました。
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集会所の隣は仮設住宅。
おばあちゃんの「ありがとねー」という言葉、子供達の笑顔に元気をもらった2日間でした。
北上のみなさん、本当にありがとうございました。