今回、座礁してしまったのは「カズハゴンドウ」という種類。
報道ではイルカの座礁となっていますが、ゴンドウってクジラじゃないの?という質問が...。
結論から言うと、クジラでもイルカでもどっちでもいいです。(笑)
クジラ、イルカというのは便宜上の呼び名で明確な区別はありません。
イルカ、クジラの仲間は分類学上は「クジラ目」に属します。
クジラ目は「原クジラ亜目(絶滅)、ヒゲクジラ亜目、ハクジラ亜目」の3つに分かれます。
ハクジラとヒゲクジラは身体の構造が違うので明らかに区別されますが、ハクジラはいくつかの科に分かれます。
ハクジラ(歯のあるクジラ)のうち、体長4m位を境にして大型の種をクジラ、小型の種をイルカと呼ぶ事が多いのですが、ゴンドウ類はちょうどボーダーラインでしょうか。「シロイルカ(ベルーガ)」はでっかいけどイルカですよね。
なんとなく見た目が可愛いとイルカかな?(笑)
くちばし(吻)があるものをイルカ、吻がなく顔が丸っこいものをクジラと呼ぶ事もあります。
そもそも生物分類は実は国際的に統一されたものがあるわけではないので研究機関や団体によって分類の仕方も異なるのです。
ゴンドウ(カズハゴンドウ、ハナゴンドウ、ユメゴンドウ等)は総称して「ゴンドウクジラ」の仲間で、呼び名は確かにクジラですが、分類学上ではマイルカ科の中に入っていて(ゴンドウクジラ亜科)その意味ではイルカです。
かと思うと「ゴンドウクジラ科」と別の科を立てている分類表もあり、どれが正解というのも今のところないようです。
ちなみに「シャチ」はゴンドウクジラ亜科に入っていますが、シャチ亜科という別の科を立ててこの中にオキゴンドウが入っていたりとはっきりしません。
なんだかよくわかんなくなってきましたね?
さらに、この分類も身体の特徴を元にして区分けしているものが多いのですが、近年ではDNAによる研究も進んでいて将来的にガラッと変わってしまう可能性もあるんです。
余談ですが、ゴンドウクジラの肉は食用として流通していますが、場所によってクジラ肉だったり、イルカ肉と呼ばれたりこれまた様々なようです。
御蔵島にいるのは「ミナミハンドウイルカ」ですが、はっきりと分類されたのは2001年になってからの事で、それ以前はハンドウイルカの中で沖合型と沿岸型というように曖昧に区別されていました。ミナミハンドウイルカも、ハンドウイルカよりはマダライルカに近い種ではないかという説もあり、なかなかめんどくさいようです。
ゴンドウの仲間はゴンドウクジラという呼び名のイルカ。かな?
昨日、TVで見たんですが、ワシとタカも大きさで呼び名が変わるそうで(大きい方がワシ)、羽根を広げた大きさが、大きいワシだと「チェ・ホンマン」ぐらい、小さいタカだと「こども店長」ぐらいと言う事でとってもわかりやすかったです。
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