耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

下品な味

2020年12月18日 09時25分36秒 | この頃思うこと

 繊細で上品な味が分からないことはないが、

下品な濃い味が大好き。 

 

 雑煮は、醤油味の効いた出し汁に焼い丸餅、

飾り切りした人参、細切りのスルメと青菜、

柚子の皮、が母の味だった。上品な薄味の

清まし汁は、味気無い気がする。 

 焼き餅は七味を浮かせた醤油に三度浸けで、

形が崩れる迄焼いて少し焦げたのを、海苔で

くるんで食べたい。 

 糠漬は美味しいが、漬かり過ぎの切れ端や

大根の葉は、刻んで食べると更に旨い。

擂鉢で炒り胡麻を擂って七味と醤油を掛けて、

半日置くと味が染みて絶妙になる。 

 澄んだスープの醤油ラーメンより、コッテリ

背油が浮いて白濁したとんこつラーメンが良い。

勿論、激辛高菜炒め、紅生姜、下ろしニンニク、

焼きゴマのトッピングをタップリ載せた、下品な

味が最高だ!

 炊きたての白いご飯は薫り高くて上品だが、

コテコテのチャーハンの方が好み。

 ピザやパスタにタバスコは欠かせない。

透明なコンソメより、粒入りのコーンクリーム

スープが良い。

 牛はステーキより焼肉。豚は生姜焼き、鶏は

唐揚げか照り焼き。魚は刺身より干物か塩焼き。

 この歳まで血圧は正常だから、塩分を

控えたことがない。

 

 下品な好みの儘、死ねると良いな!

 

 

 


敬老の日とは、何か?

2020年09月21日 11時23分41秒 | この頃思うこと

 コロナを忍て、久し振りに孫たちが来てくれた。

敬老の日だと言う。

  老人は敬うべき存在か?

 60歳は年寄りで、若者には無い人生の知恵を教わる尊敬の

対象だった頃、多くの人が五十代で死んでいた時代、数少ない

年長者を大切にする、と言う考え方には意味があった!

 父は34年前に、72歳で病死した。母は、5年前に95歳で亡く

なった。今生きていれば何れも100歳を越えている。

 敬老の日に、私が敬意を捧げるべき身近な人はとっくに

もう居ない。斯く言う自分が父の享年を越えてしまった。

 70代80代がゴロゴロ居て、老害が言われるこの頃では、

高齢者は尊敬の対象ではなく、若者の大きな負担になって

いる。

 せめて、社会を支えてくれている現役世代に、存在意義

を認めて貰える様な年寄りでありたいものだ!

 今や敬老の日とは、若者に負担を強いて居る老人が、

自らの存在意義を考え直す為の機会だと思うべきでは

無かろうか?

 「生きてて呉れて良かった!」と言われる、愛嬌の有る

年寄りでありたいものだ!

 

      天高く泰然自若と老い居たし 蛙蝉

 

 


おいしい水

2020年08月26日 20時01分12秒 | この頃思うこと

 基本的に、水道水は美味しい。

少なくとも汚くは無い。日本の水道水には、有毒物や

有害微生物は含まれてない。

 

 随分前に、霞が浦から取水した水道は、アオコの

匂いがすると言われたことが有ったが、今はもう

そんなことは無い。水道水は限りなく無色無味無臭

である。ただ、硬水か軟水かの違いは有るようだ。

取水元のミネラル分の含有率である。河川の上流域

から取水した水道水は、ミネラルが溶け込んでいない

から軟水で、下流域では硬水になる傾向がある。

ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウム

等の鉱物を含む水で、これが多いと硬水、少ないと

軟水と言う。お茶やコーヒーは、軟水が向いている。

蒸留水は不純物を全く含まない純粋な水だが、これは

味気なくて美味しくない。飲み水は微量のミネラルと

気体を含むと、美味しくなる。

 炭酸ガスを少し溶け込ませた水がソーダ水で、

ハイボールやカクテルの材料になる。

 

 

 水道水は浄水場を出る前に、有害微生物の増殖を

防ぐ為に塩素ガスを添加されている。塩素ガスを

水に溶かすと、水と反応して次亜塩素酸が発生する。

次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンはその強い酸化力で、

微生物やウイルスなど病原生物に対し殺菌または

消毒の効果を発揮する。

 

 日本では、水道法により蛇口における遊離残留

塩素を0.1mg/L(0.1ppmとも言う)以上と規定されて

いる。千葉県の水道水(蛇口)の平均濃度は、

0.6mg/L以上を確保する、としている。

 ただし、より快適な水道のために望ましい水質

(快適水質)を設定した項目では、1リットル当たり

1mg以下が望ましいと言う。

つまり、塩素ガスが多いと、水道水は不味くなる。

 

 美味しく無いと感じる要因は、主に残留塩素に

よるカルキ臭。プールの水の、あの嫌な臭いだ。

温度も大きな要因だろう。同じ水でも冷やして

飲めば、すっきりと美味しく飲める。

 

 

 我がマンションでは、一旦受水槽に貯めて

給水ポンプで送水する方式だったが、昨年

6棟の内の半数の3棟だけは、受水槽を廃止し

直結増圧方式に変更した。

 受水槽内の水道水に含まれる塩素ガスは、

給水直後は0.6mg/Lだが、1日放置すれば半減

する。従って、受水槽に貯めた水の方が、消毒の

能力は落ちているので安全性では劣っているが、

カルキ臭と言う意味ではおいしいはずである。

 

 どちらの方式がおいしい水が飲めるか安全性が

高いか、議論が分かれるところだが、まだ結論は

得られていない。


蓼食う虫も好き好き

2020年08月25日 12時52分53秒 | この頃思うこと

 ここで言う蓼とはヤナギタデのことで、水辺や

湿地に生える一年生の野草である。葉は柳のように

細長く、枝先に小花を密生した花穂をつける。

茎や葉に辛味があり、この葉を好んで食べる蓼虫

(タデムシ)と呼ばれる何種類かの虫だけしか

食わない。

 人にはそれぞれ好みがあり、一度好きになったり

慣れてしまえば、悪い部分も気にならなくなると

いう意味で、蓼虫忘辛という言葉も有る。

 茎や葉に含まれるタデオールという辛味成分が、

味覚神経の末端を刺激して食欲を増し、消化を

助けるとして、日本では平安時代から薬味として

親しまれ、魚の生臭みを消し、川魚にいる虫などを

殺菌すると考えられた、と言う。

 タデ(蓼)の独特の香りと辛味が、鮎の内臓の

苦みや独特の香りと相性が良く、ヤナギに似た葉を

塩焼きに添えたり、蓼酢を掛けたりして、楽しまれた。

 蓼酢(タデス)はタデ(蓼)の若芽を細かく刻み、

酢と出汁を合わせ、アユやニジマスに添えることが多い。

 更に、ヤナギタデの新芽を摘んだものが紅蓼で、

刺身のツマ等によく使われる。

 

いわば、蓼のスプラウトであろうか。これも新鮮な

うちはピリッと辛く、刺激が有って旨い。

 

 野原によくあるアカマンマは、蓼に似ているが

辛みが無く、イヌタデという。子供のままごとで、

お赤飯になるのがこのアカマンマだ。食べて害は

ないが、役に立たないという意味でイヌ(否ヌ)

と言う名が付いている。犬には迷惑な名前だ。

 

 酒々井に、蕎麦の畑に囲まれた美味い蕎麦屋が

ある。初夏に行くと、蕎麦の花盛りで、真っ白な

蕎麦の花を見ながら食べる田舎蕎麦は絶品だ。

しかし、畑の中をよく見ると、赤い花も混じって

いる。アカマンマだ。

 蕎麦を収穫する時に、このアカマンマをどう

処分するのか、私は知らない。

 

   畑に在り誰が喜ぶあかまんま 蛙蝉

 

 


生活パターン

2020年07月30日 08時01分15秒 | この頃思うこと

 毎日、夕食は18時からと決まっている。

カミさんが低血糖症で、食事を遅らせられないと

言うからだが。 

 晩酌は、献立に合わせて、日本酒・焼酎・ワイン・

ウィスキーなどから選ぶことになる。昔に比べると、

酒量は落ちた。飲みすぎると、次の日にこたえる

ようになったので、最近は控えている。日本酒

換算で、2合は欲しいところだが、今の体力では

1合程度が限度になった。 外で呑むときも、最近は

ペースを落とすように、気を付けている。と言うか

、気を付けようと、努力している! 2合呑むと、

次の日の昼まで頭が痛い。それを越えると、次の日

に、記憶が残っていない。 

 だから、少しの酒を楽しむために、美味しい酒を

出来るだけゆっくり呑む。 ゆっくり呑んでも、7時

過ぎには食事が終わり、8時には眠くなって、ベッド

に入る。録り溜めたドキュメンタリーを早送りで

見たり、Kindleで小説読みたいと思うが、眠くて

 続かない。

 

だから、大体8時過ぎには就寝となる。 

 2時か3時頃、トイレに起きた後、つい枕元で充電

しているスマホに手が延びる。ブルーライトが睡眠

障害になると言うことは承知しているが、ネット

サーフィンの癖が治らない。

 それでも、あと2-3時間は寝ておかないと明日が

辛いと思うので、寝る努力をする。

仰向けにリラックスして、順に両手両足の力を抜く

意識をもって、深呼吸して。

しかし、明日しなければならない仕事の段取りを

考えたり、あいつにこんなこと言われたから、準備

をして言い返そうと気張ったり、頭の中がぐるぐる

混乱してくる。

 

最近は、余計なことを考えないように、念仏を

唱えることを覚えた。「南無阿弥陀仏」である。

これでなくても、般若心経でも「南無妙法蓮華経」

でも、賛美歌でも小学唱歌でも何でも兎に角、

頭に考える余裕を与えない仕事をさせれば、良い

ようだ。気が付いたら朝になってるから、効果は

有ると思う。

浄土宗の法事では、十念という唱え方をする。

四念、四念、二念とやって、読経が終わるのだが、

睡眠法として唱えるときは、とにかく「ナムアミダブ、

ナムアミダブ・・・」とひたすら頭の中を念仏で

埋めることが肝要。

 

とはいうものの、5時頃目が覚めたら、もう仕様

が無い。Kindleでもとりだして、起床時間の6時半

まで時間をつぶすしかない。早く起きてゴソゴソ

やってると、雷が落ちるから。

 

かくして、私の一日は始まる!

 

     明け易の早起き鳥や世は平 蛙蝉

 


コロナ

2020年04月27日 09時25分07秒 | この頃思うこと

緊急事態宣言が出た。 

 遅すぎたのか、検討不足なのか、歴史が決めてくれる

だろうが、拍手喝采という状況では無いようだ。 

  感染しても潜伏期間が長く、かつ症状が出なくても

感染力がある患者が多いという厄介なウイルスのようだ。

自分が感染元であるという前提で、感染予防策を講じる

必要が有る。

 人の接触を80%削減しろとか、いや97%減らさないと

ピークアウトしないとか、事実上監禁状態が強制されている

ようだ。 

 2月・3月の時点では、事態の深刻さが呑み込めていなかった。

感染しても8割は無症状で、高齢者で持病があり、免疫抑制剤や

抗がん剤治療を受けている場合は重症化するが、気が付かない

まま快復している例が多いとも、言われていた。

 ポーズとして対策している振りはするが、根拠も無く自分は

感染するはずが無いと盲信していた。毎日のテレビのワイド

ショーも、良いネタに食いついて、騒ぎ過ぎだ、と思っていた。

 

 しかし、どうも様子が違う。

 世界中が通常の活動を一旦停止し、この疫病対策に全力投入

している。日本は例によって、周回遅れで対策の出し遅れで、

至る所で医療崩壊を起こしている。

 本気で対策しないと、身の回りで恐慌が起こりかねない事態

のようだ。

 構内を閉鎖していない我が団地は、誰でも入って来れるので、

感染者の接近を阻止出来ないし、既に自分を含む住民の中に

感染者がいることもあり得る。 

 いや、居ると言う前提で考えた方がよさそうだ。

 

 だからと言って、「Stay home!」は、全てではない、と思う。

3密を回避して感染対策をとった上で、近場の散歩や軽い運動

は、必須だろう。家の中に沈殿したままでは、足腰が立たなく

なって、そのまま寝たきりになりかねない。

 私は、カミさんと自転車で出かけることが多くなった。

相変わらず、マスクは煩わしいけど、我慢して付けている。

 

 個人としての対策はまず何より「うつらない、うつさない 」

だろう。

そして住民として、隣近所の助け合い。独居老人への声かけ 。

 管理組合としては? 

 

 うちのお隣に、お年寄りが一人で住んでいる。

 お会いしたときに時候の挨拶する程度しかお付き合いは無いし、

毎日洗濯物が出ているのでお元気だとは思うが、ゴミ出しとか

買い物とか、何かお手伝いする事有るならお電話下さい、と手紙

を投函したほうが良いかなと、思っているがどうしたもんだろう

か?

 詐欺の一種だと思われかねないしね。 

 

 このパンデミックが終焉した後の世界は、どうなっている

だろうか?

 おそらく、元の世の中には戻れないだろう。政治も経済も、

仕事の仕方も、人との付き合い方も、ものの考え方も、一変

しているだろう。

 

 我々年寄りは、生き残ったとしても、その変化について

いけるだろうか?

 


新年のご挨拶

2020年01月02日 08時18分29秒 | この頃思うこと

        新年のご挨拶を申しあげます

         2020年元旦

 国内外の、独裁政権による強権政治と官僚たちの過度の忖度に

振り回され、また経験したことがない異常気象に脅かされた一年

でしたが、皆様にはお変わり御座いませんでしょうか? 

  皆様の厚いご交誼に深謝し、新年のご挨拶を申し上げます。 

 

  昨年も、良く遊び良く飲み、時々働いた一年でした。 

 

 出初め式で貰ったインフルエンザで一週間寝込んだ以外は、

体調はそこそこ維持出来ているようですが、年相応に耳が

悪くなり、特に聞きたく無いことは無視することが多く成った

ようです。 

 旧知の訃報が相次ぎ、そろそろエンディングノートを

書かねばと思いつつも、新しい出会いに胸をときめかせて、

走り回って居ます。 最近、遊び仲間のライングループを

3つも立ち上げ、連絡手段も多彩に成りました。 

  引き続き、マンションの役員をやらせて貰っています。

千戸を超える大型マンションで、築40年を超えています

ので、やるべき仕事はいくらでも有り、カミさん孝行が

疎かになっていることを、猛省させられています。

 「大人の遠足」と称する、団地の仲間たちとの物見遊山は、

神社仏閣と造り酒屋が中心ですが、昨年はなんと富士山・

筑波山を制覇しました。とは言ってもバスやケーブルカー等

の交通機関を駆使して、自分の足で登ったのは、100m

ほどでしたが。 

 

  もう、いつ死んでも不足は無い年齢を超えていますが、

まだもう少しは周囲に迷惑をお掛けすることになりそう

です。政府が必要だと計算してくれた老後資金など、

持ち合わせが有るはずもないので、爪に灯を点すか

霞を食うか・・・ まあ何も考えずにボーっと生きてる

ような新年になりそうです。

       ありがたや頑固者にも初日かな 

      この歳でまだ夢を追い初詣    蛙蝉

 

 本年もまた、よろしくお引き立ていただけますよう、

お願い申し上げます。

                                    浦安市 山口雅行

 



災害対策

2019年09月14日 11時22分51秒 | この頃思うこと

  最近、大雨やそれに伴う水害・土砂崩れが多いように思う。 

 30年とか50年に一度と言う言い方が有るが、過去に経験した

ことが無い災害に対する対策は不必要だろうか? 

 地震や火山の噴火は、人間の寿命とは桁違いの時間間隔で

起きると言う。数百年や数千年ではなく、数万年、数十万年の間

起きていない規模の地震や噴火が、明日起こっても不思議ではない。 


 浦安市は、3.11をなんとか乗り切った。

当時は地価が暴落し発展は停滞し人口は減少するのではないか、

と危惧された。だが、戸建て地区で液状化対策が頓挫している

とはいうものの、大きな災害復旧工事はほぼ完了しているし、

中古マンションの価格も勢いを取り戻している。 


 しかし自然現象は、甘くはない。

次は東海・東南海地震と言われ続けているにも拘らず、見当違いの

熊本や北海道で大きな地震が起きた。富士山の噴火が話題に成って

いるのに、御嶽山や九州の南の島や、白根山が火を噴いた。

 次にどんな災害が起きるか、全く予測出来ない。

3.11の成功体験が役に立たない災害が起きることを想定して、

対策を検討置くことが必要ではないだろうか。 


 勿論、経験は有効な武器だ。未経験の事態に対してはその場で

判断を迫られるが、経験を生かすことが出来れば余裕が出来る。

ただ未曾有の事態を、限られた経験で処理しようとして、経験に

よる固定観念が柔軟な判断を妨げることに成ってはならない。 

 

 余り話題にはなっていないが、津波や堤防決壊による水害は、

怖い。今のところ打つ手はない。住民の救援や避難対策、伝染病や

衛生管理はどうすれば良いのか? 


 直下型地震や大規模火災で壊滅的被害が発生したら、どうするか? 

 その時はみんなで枕を並べて討ち死に、と言う逃げ口上は、

許されない。日本沈没のように国が無くなってしまわない限り、

土地や不動産の所有権は残るし、特にマンションのような共有財産の

管理は放置出来ない。

 負動産化して所有権者が見付からない放置マンションが問題に

成っているが、有り難いことに浦安市は違う。

首都機能が壊滅しない限り、地理的優位性は継続するように思う。

討ち死にしている場合では無いと思う。 

 

 台風15号で、千葉県全域で停電が継続している。

長時間の停電に伴う断水も発生しているようだ。大きな建物では

水道局からの水が来ていても、停電すれば給水ポンプが使えない

ので、断水する。受水槽からの給水はできても、高層階のまで

どうやって運べばいいか?

 

 エレベーターがいきなり停止したら、閉じ込められた住民の

救援をどうするか ?

慣れない蝋燭で、火災になったら?

留守にした隙に電源が復旧したら通電火災が怖い。

トイレはどうする? 

固定電話も携帯電話も通じなくなったら、怖い。ラジオだけが

頼りかも知れない。

感染症、熱中症、乳児のミルクも心配だ。


考えて、相談して、準備しなければならないことは、多い!




ピンピンコロリ

2019年05月21日 11時09分20秒 | この頃思うこと

 若いころ、まだマンションが知名度が無いころ、集合住宅は

一戸建に出世するまでの仮住まいだと思っていた。

 所帯を持ってやっとの思いでマンションに入居した時は、

戸建てに劣らない設備と管理に感動し、もうこれが終の棲家だと

思った。住環境に不満は無いし、ここから出ていけるだけの財力も

無いので、最近までずっとそう思っていた。

 

 子供を二人作って、4人乗りの乗用車を買い、3LDKマンションに

住む、と言うのが高度成長時代の標準パターンだった。その子供が

巣立った後は、老人二人で悠々自適の生活が待っているはずだった。

 

 しかし最近、マンションでも介護の手が無い独居老人が増えて、

最期を迎えるためには施設に移らざるを得ないという傾向が出て

きている。

老夫婦は、いずれどちらかが先に死ぬのは必然で、残った方は

独居老人にならざるを得ない。遠方に所帯を持った子供たちは、

近くに越して来てくれるなら面倒見れるけど、自分たちも生活が

有るので独居老人のマンションに通うことは出来るはずもない。

 

 昔の大家族時代では、孫・子に囲まれて、畳の上で大往生する

と言うパターンが普通だったが、今となっては田舎の大きな家で

さえ、若い人が居ないので、望むべくもない。

 

 

 長生きしすぎると、終の棲家にも住み続けられないということか?

 

 

 リースバックとかリバースモーゲージとか、判断能力が

しっかりしている間に、契約してマンションを売却後も同じ部屋に

住み続ける仕組みがある。

 マンション・リースバックは、不動産会社に売却してその対価を

得て、その後は毎月家賃を支払って住み続ける。療養費など一時的に

大きなお金が必要な場合には有効だ。賃貸と同じ形態だから、管理の

責任が無くなるが、売却価格は低めになるし、家賃も高めになる

ことが多い。

 

 リバースモーゲージでは、逆に死亡後に不動産を売却する約束を

して(持ち家を担保にして)、同じ部屋に住み続けながら、毎月

一定の生活費を受取る仕組み。通常のローンと異なり、明確な担保が

有るので、高齢者でも借りることが出来る。年金だけでは生活できない

老人向きの制度だが、長生きリスクがある。売却した額を使い切ったら、

追い出されるのだ。更に不動産価格は主に土地代だから、マンションには

不向きかもしれない。

 

 ピンピンコロリは、PPKと言って老人の理想である。

その反対はネンネンコロリ(NNK)だというが、コロリと逝ければ未だ良い。

 

 

 せいぜい、PPKを目指して、健康診断は受診せず、ガンになっても

治療せず、延命処置を拒否して、弱ったらすぐ死ねる準備を心掛けることが、

これからの老人の義務であろう!

 

 

 


大阪場所

2019年03月25日 14時05分24秒 | この頃思うこと

 千秋楽の相撲は面白かった。 

特に三役揃い踏みの後の三番は、充実していた。 

角番大関の栃の心を、貴景勝が堂々と押し出して、大関昇進を決めた。 

高安と豪栄道の大関対決も、迫力が有った。 


 そして、横綱同士の結びの一番は力が入った! 

鶴竜は善戦したが、白鵬の気力が勝った。全勝優勝は立派だが、

インタビューは頂けない。前回顰蹙を買った万歳は控えたが、

三本締めを強要した。 

 相撲取りは、寡黙な方が良くはないか? 

 右腕を痛めて、左手一本で優勝杯を受けていたが、稀勢の里の

ように成らなければ良いが? 

 

 一敗を守って決定戦に備えた逸ノ城は、久し振りに好評を得た

と思う。 

 楽日に勝ち越しを掛けた力士は、必ず勝つことになっていたが、

最近は真剣勝負が多いのも気持ちいい。 



 イチローは感動的だったが、相撲人気もなかなかの物である! 

 

     上気した力士の肌に桜咲く  蛙蝉




マンション百年計画

2019年01月26日 11時12分57秒 | この頃思うこと

 我がマンションは、1978年(昭和53年)に8棟、次の年に6棟が

完工し入居が始まった。従って来年3月で、築後40年を経過する

ことになる。これまで、長期事業計画に基づいた修繕工事や不具合に

対応した維持管理作業を、適切に実施してきた実績により資産価値は

向上し、今でも分譲時の販売価格の2倍以上で取引される事例も多く

見かけられる。

 分譲当初に入居した第一次世代は次第に高齢化する一方、若い

新世代住民も増加していて、これから先多くの住民にとって終の

棲家であるわがマンションを、最終的にはどう処分するのか、

大きな課題であろう。

 2011年の大地震で浦安市は震度5強を記録したが、我が

マンションでは建物崩壊等の致命的な被災は無かった。

しかし、来るべき直下型地震では、ここに住み続けることが

出来なくなる事態が起きない保証は無い。その時に、区分

所有者の資産の負託を受けている管理組合はどうするべきか、

今から考えておかないと間に合わない。これまで、建替えの

可否について公式に議論したことは無いが、建替えは事実上

不可能と考えられる。災害による被害が無くても、いずれかの

時点で土地建物を一括して売却し、全住民が転居する覚悟が

必要であろう。まだ随分先のことになるだろうが、そろそろ

準備を始めるべきだと考えている。

 

 具体的に、わがマンションを放棄する時期を、築後100年の

2078年と設定し、その時に向けて準備をするのは如何であろうか。

 

 勿論、次の地震の被災状況でこの時期は早まるかもしれ

ないし、今後の技術革新で寿命延長が出来るかも知れないが、

今後10年毎に計画を見直すことにすればいいであろう。

 この「マンション百年計画」では、いつかは実施しなければ

ならない、全棟の外壁塗装、屋上防水の全更新・エレベーター・

外階段・上下水道設備・消防設備・テレビ共同受信設備の更新、

庭園や外周の長期計画、駐車場対策、構内全アスファルトの

再舗装などの、実施時期の目途を立てることになる。毎年の

単年度計画や中期計画は、この百年計画に準拠した物になるので、

方針が検討し易くなるであろう。 

 現在作業を進めている、図面等の記録の整理と防災マニュアルの

整備は、この百年計画の検討に活用できるものと考えている。

 

 夢のような、想像もできない未来の計画のようだが、次世代

住民が検討するたたき台を用意しておくのは、第一世代の責任

ではないかと考えているし、先の見通せる計画こそは、資産価値の

維持向上の条件ではないだろうか。

 

      護りたし此処がふるさと蝉追ふ子

      我が子には故郷なるべし初日の出  蛙蝉

 

 

 


私は酒が好きだ。

2019年01月03日 17時38分42秒 | この頃思うこと

 私は酒が好きだ。

 それも日本酒が好きだ。

 効率良く酔うために、濃い酒を選ぶことが多いが、美味しいと

思うのは、醸造酒だ。原料の穀物や果物などの微妙な味と香りが

残っている。ウイスキーや焼酎のような蒸留酒は、アルコール濃度

が高く香りは良いが味わいに欠けると思う。

 ワインや紹興酒も旨いけど、やはり日本酒が良いな。越寒梅や

獺祭のように有名になったものもあるが、地方の地酒にはいい酒が

多い。だから造り酒屋を巡る旅は、なかなか楽しい。新酒が出来る

頃は、搾りたての薫り高い酒が試飲できる。

 しかし、美味い日本酒は安くない。1升で2千円以上だとまず

間違いないが、それ以下で美味いのをさがすのは、中々難しい。

 ワインは、馴染みが薄いので、良く分からないが、やはり

高いのは旨い。ボトルは大体720cc(4合)のものが多く、

一人で呑むと残ってしまう。栓を開けたらすぐ飲まないと酸化

して不味くなるのでなかなか手が出ないが、最近は箱入りの

ワインを買ってくることが多い。箱の中にビニールの袋が入って

いて蛇口が付いているから、飲む分だけ注げて空気が入らない。

これなら参加の心配は無く、何度にでも分けて飲むことが出来る。

 

 外で飲むときは、まずはビールで乾杯して、あとは財布と相談

しながら、安い酒を選ぶことが多い。外での酒は、味わうより

仲間との会話を楽しむことを目的にすることが多い。もちろん

美味いものを食って、美味い酒を飲む方が楽しいが、それより

仲間との一体感が嬉しい。だから、安い酒でも良いし、高級料理

でなくても良い。

 

 家で呑むのは、料理を楽しみそれに合った酒を味わうことが

第一だ。だから我が家では、少なくとも日本酒・焼酎・ワイン・

ウィスキーを切らさないようでしている。夕食の献立を確認

してから、何を飲むか決めるのが楽しみだ。

 

 昔は酔って寝着くために飲むことも有ったが、最近は次の日に

残るような飲み方は控えたいと思っている。思っているだけで、

中々時実践出来ず、ついつい飲み過ぎることが多いが。

 

     呑んで帰る道にかそけきちろろ虫 

     牡蠣鍋の湯気で友情温める

     良き日かな牡蠣とワインと友垣と

     飲み語り又年を越す友の在り    蛙蝉

 

 


謹賀新年

2019年01月02日 06時52分42秒 | この頃思うこと

謹んで新年のご挨拶を申し上げます

                              2019年 元旦
                              浦安市 山口雅行

 新年、明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。皆様のお陰でとても有意義な一年を送らせていただくことが出来ました。

スポーツ界・政界の不祥事、天災人災、事故事件、世の中は波乱万丈でしたが、私の周囲は極めて平和で、楽しい一年を過ごすことが出来ました。

 2月に4人目の孫が誕生し、この正月には10人の家族が狭い我が家に勢揃いする予定です。二人の娘がそれぞれ4人の幸せな家庭を作ってくれました。

団地仲間で月に一回ほぼ恒例になった造り酒屋探訪を含む小旅行と、誰かの誕生日を言い訳にした飲み会。気の合った仲間たちとのパークゴルフ。そして、市内のサークルでコントラクトブリッジの頭の体操。こんな楽しい老後があるなんて、幸せの限りです。

住んでいるマンションの役員の仕事は、やればやる程質と量が高まり、知的好奇心を刺激してくれます。防災防犯や施設設備の維持管理を通して、終の棲家で生活している人と人の課題も思い知らされる日々です。そして同じ思いの仲間達との懇親会は、肩書のない裸の付き合いで、仕事の疲れを忘れさせてくれます。

病院と縁が無いのが自慢でしたが、昨年は眼科と歯科,そしてマッサージのお世話になることが増えました。
白内障の後遺症で2回再手術しましたし、無くなった奥歯にインプラントを検討しましたが、虫歯治療が先でまだ不自由しています。
年相応に、体のあちこちにガタが来ていますが、まだもう少し使えそうかなとも思っています。

 この正月もまた、近場の七福神巡りから遊び始めようと、思っています。

本年もよろしく、お引き立ていただけるようお願いいたします。

      ディズニーの花火と除夜の霧笛かな
      正月や孫子が揃い背比べ
      孫達は屠蘇も雑煮も喜ばず
      白妙の初富士もはやビルの陰   蛙蝉


2019年のカレンダー

2018年12月06日 09時31分42秒 | この頃思うこと
 
2018年のカレンダー何使う?
 現役時代は、某商社が配ってくれる手帳を愛用していた。毎年年末にこの商社から貰って、住所録を引き継ぐのが慣例だった。 月次の予定表の後ろに、自由記入のページが続き、最後に地......
 

来年も、同じカレンダーを使うことになる。

WiFiが使える環境では、NotePCかタブレットを使うので、

スマホの必要性は殆ど感じない。携帯電話に必要な必須機能は、

電話通信とメールだけだから、スマホのPCライクないろんな

機能は逆に邪魔になる。タッチパネルよりガラケーのキーボードの方がはるかに使い易い。

緊急な連絡は、電話やメールで十分間に合うから、LINEやFBのようなSNSも、家に帰ってからPCを使うことにすれば、支障はない。

願わくば、ガラケーでこのカレンダーJOTTEが使えることだけである。

 

 


趣味の話

2018年11月16日 09時21分43秒 | この頃思うこと
 私は趣味が多い方だと思う。

 履歴書の趣味欄には、読書が定番だろう。
 中学のころから本はよく読んだ。電車通学だったから家にあった
世界文学全集の厚いやつを持ち歩いて、よく読んだ。親父が事業に
失敗して差し押さえを喰らって本棚に赤紙張られたときは、
切なかったな。

 通勤時間は専ら文庫本だった。
 一人の作家を続けて読むことが多かった。ロボット物から
アイザック・アシモフを読み出したら、SF、科学エッセイ、
推理小説と、早川書房のアシモフの文庫本は、殆ど読んだ。
小松左京、星進一、筒井なども、読破した。

 パソコンは趣味と言うより今では、生活の一部だ。起きている
時間帯の半分はキーボードに向かっているし、寝てもタブレット
が離せない。
 年賀状は大部分をEメールにしたし、自分の情報発信は
FACEBOOKで、Twitterは専ら情報収集だ。家族や親しい友人とは
LINEが多いが、緊急連絡はやはり携帯電話だ。

 リタイアしたあと、住んでいるマンションの役員やってるが、
これは趣味みたいなものだろう。電気や水道の設備の仕組みを調べて、
維持管理する仕事は、結構楽しい。

 毎週土曜日はコントラクトブリッジの例会だ。
 最近は、このブリッジサークルの会長までやってる。この外に
月二回のラバーブリッジや、昔の会社仲間とも時々ブリッジを
プレーしている。

 亡母がホトトギスの同人だったからという訳ではないが、
俳句を詠む。どこにも発表しないが、写真と合わせてSNSに
出したりしてる。

 特に運動はしないが、1日8千歩歩くことを目指してる。

 以前はゴルフに凝ったこともあったが、肩壊してから
出来なくなった。替わりに月一回くらいバークゴルフに行ってる。

 今は殆どやらないが、カラオケも随分やった。藤圭子、裕次郎、
などのど演歌が好きだが、 日本橋のビッグエコーで、「あ」から
順番に全部歌おう、と言って、徹夜したこともある。

 麻雀は学生時代に腹一杯やったのでもう卒業した。

 囲碁は亡父二人に付き合って打ったけど、将棋はのめり込んだ
ことはない。今はAbemaTVなどで簡単に見れるので、藤井の将棋は、
良く見てる。

 学生時代は、近くの山に登った。学生服のズボンをニッカボッカに
仕立てて、山を歩いた。山岳部の仲間と、九州の脊梁を縦走しようと、
合宿までして準備したこともあったが、膝が痛くなったのを口実に、
断念した。就職して最初のスキーにも、履いて行った。

 会社では仕事が面白かったから、良く残業した。仕事が趣味だった。
手当もつかないのに土日のどちらかは、殆んど出勤していたし、
単身赴任で工場勤務の時は、寮に帰るのは寝るときだけで、三食風呂
トイレ全て会社だった。

 そう言えば、大学院の時も、下宿を引き払って、研究室で寝泊まり
してたことも、有ったな。

 釣りはやらない、が近くのどぶ川でゴカイを掘って、子供に100円の
竿持たせてハゼ釣りしたことはある。

 庭いじりはしないが、若い頃に、サボテンに凝ったことがある。
今もコップの水で、サボテンの水栽培やってる。

 中学生の頃、ラジオ作りを覚えた。屑鉄屋で壊れたラジオを貰って
来て、部品を集めた。友達の家のラジオが壊れたから、治してくれと
言われて、治した積もりだが鳴らなくて、泣いて謝ったことがあった。
後で聞いたら、ラジオ屋に頼んで治したと言ってた。
NHKの第一と第二を使ったFMステレオの試験放送が始まって、
オーディオにに凝ったこともあった。と言っても金が無いから、
流行り出したアンプ用のLSIを買って来て、アンプを自作しただけだけど。

 ショッピングは嫌いだ。
目的もなく店内をブラブラ歩くのは苦痛だから、カミさんが
ウインドウショッピングしてる間は、何処かに座って本読んで待ってる。

 こうやって、日頃考えていることを書き綴ってブログに投稿するのも、
一つの趣味かもしれないね。