耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

花が咲いた

2015年03月31日 10時16分52秒 | この頃思うこと
 三寒四温がしばらく続いたが、この間の四温で一気に咲いた。
咲き出した直後の春雨も開花促進に貢献したのかもしれない。

 3月28日は、梢がピンクに煙っていたが、まだほとんど
咲いていなかった。
29日は曇っていて昼から雨になった。昼前に近くのスーパー
で弁当と缶ビールを買って、中央公園の花の下で、プチ花見と
しゃれ込んだ。



 この日はだいぶ咲き出したが、まだ三分か五分程度だった。



      曇空に三分桜の初々し

 今日は朝から良い天気で、気温もぐんぐん上昇して、あちこちの
花の元気が良い。



 花、と言えば日本では桜のことである。それ程この花は日本人に
愛されている。梅が咲いてもパンジーが咲き誇っても、桜ほどの感動
は無い。
 パッと咲いてパッと散るから良い、というが、今はまだ殆ど散って
いない。大きな山桜の枝にはヒヨドリがたくさん集まっている。枝先に
ぶら下がって、花にくちばしを突っ込んで蜜を舐めている。



 あの大きな体で、桜の蜜は少なすぎるのでは、と思うが丁寧に花から
花を飛び回っている。
 目白も良く桜に来る。梅に鶯、と言うがあれは目白の間違いだと思う。
花札の絵柄を見てもあれはどう見ても鶯では無い。

 不届き者は雀である。奴は花の付け根の子房の所を食いちぎる。だから
桜の花は5枚の花弁を付けてきれいなまま、下に落ちる。
 この時期はまだ花弁が散らないから、木の下に落ちている花は、この雀
の仕業である。沢山花が付いているからまだ良い物の、許しがたい。
 嘴が食い違っているカケスもこれをやると言うが、この近くでは見掛け
ない。



      桜花愛ずべし鳥が食う前に
      人がみな春待つ花も鳥の糧




 もう一雨来ると、満開になるだろう。そろそろ散り出した花弁が風に
舞いだしている。



      見る人の顔和ませて花吹雪
      今年又父の忌告げる花便り
      花も芽も入学を待つこの如し
      花吹雪何は無くともまず一献

      飲み食いは無くとも孫と花見かな  蛙蝉


 


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