耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

富士登山

2019年07月28日 13時12分33秒 | 大人の遠足

  富士山に登った。 

と言っても、宝永山の火口縁だけど。

 しかも、富士宮5合目駐車場まで登ったのは富士急のバスで、

我々はそのバスに乗って行っただけ。

 

 三島駅で駅弁買って、5合目駐車場で腹拵えして、登山届提出して、

入山料の千円を払って、売店で金剛杖買って、さあ出発。

新五合目の登り口には、最初に富士登山した外国人の記念碑が有る。

 

 赤い溶岩粒の登山道は、まるで砂場のように足を取られて、極めて

歩き難い。しかも急な登りが続いて、息が切れる。

心なしか空気も薄いような気もする。

 

 6合目の山小屋はガスの中で霞んでいる。杖に焼き印押して

もらって、宝永山に向かう我々は、右に分岐する。

 

斜面をトラバースする登山道は整備されていて、歩きやすい。

ガラガラの石ころの中の高山植物の黄色の花が、目立つ。

所々にハイ松が低く枝を広げている。

  

 流れる雲の中、程なく「宝永第一火口縁」の道路標識に着いた。

時たま薄くなるガスの中に宝永山の山頂と火口底とが見える。

 

 小休止していると、三島駅から同じバスで来た、3人組のパーティー

が追い付いてきた。何となく仲間意識から、一緒に記念撮影。

 ここから火口底まで下り5分帰りの上りが10分の往復で、

若手だけがトライした。

霧の晴れ間から、宝永山頂が顔を出したので、記念撮影。

 

 

3人のパーティは宝永山を経由して、御殿場ルートから山頂を

目指すらしい。手を振って別れた。

 

 火口縁を、樹林帯への分かれ道の「宝永第二火口縁」の標識

まで下る道は、傾斜がきつくガラガラの石ころと、ザラザラの

砂の急斜面で、一歩下りるごとに靴が埋まるほどに滑って、

極めて歩き難い。

大砂走とは、こんな状態だろうか。

 

この道は年寄りにはかなりこたえる。

これだけ砂利を踏み下ろしたら、どんどん山が低くなるんじゃ

ないかと、余計な心配をしてしまう。

 

 

 針葉樹の樹林帯の中を、先程の富士宮5合目駐車場に戻る道は、

UP-DOWNが少なく歩きやすい。

立ち枯れした針葉樹の残骸や、土石流のあと、コケモモの小さな花、

富士山らしい景色を楽しみながら歩くことが出来た。

 

 

 

 提出した登山届に、持ち物としてウィスキーの小瓶と書いて

おいたが、なんとみんな小瓶を持って来ていた。

さすがに山では呑まなかったが。

 

 その分、帰りの新幹線でビールが美味かった。

 

     雲の中杖を頼りに富士の山

     眺望は無けれどこれも富士登山  蛙蝉



 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿