耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

扇風機

2018年07月02日 10時51分47秒 | この頃思うこと
 扇風機を買いに行った。

 夏の夜、私のベッドの裾から風を送っていた縦型の扇風機が古くなった
ので、掃除をする代わりに、昨年処分したのだ。
そろそろ、熱帯夜で寝苦しくなったので、新調することにした。

 電気屋に行って、びっくりした。DCモーター搭載という謳い文句が、
あたかも高級品であるかのように並んでいた。

 我々昔の電気屋は、直流機と言うと、ブラシのカーボン電極の黒い粉と
絶縁体のマイカの粉が思い浮かぶ。
直流機は、電車の駆動用に多く使われていた。電圧を替えると速度制御
できるので、電車の床下に大きな抵抗器を並べて、運転席のレバーで電圧を
切り替えていた。

 これまで扇風機の駆動には、交流の汎用モーターを使うのが常識だった。
回転数は、(電源周波数×120/極数)で決まるが、安い扇風機は2極だから、
50Hz地域では毎分3000回転に決まっている。だから速度切り替えも不自由
だった。


 勿論、今の扇風機が使っているDCモーターはブラシレスだから、
インバーターで自由自在に速度制御している。それも、超微速から細かな
制御が可能になっている。首振りも左右だけでなく上下にも動くから、
室内をくまなく舐め回す。
 クーラーを弱めにして、体に直接風が当たらないようにこの扇風機を回すと、
とても快適である。

 おかげで何とか、今年の死にそうな酷暑を乗り切れそうである。


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