耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

マンション百年計画

2019年01月26日 11時12分57秒 | この頃思うこと

 我がマンションは、1978年(昭和53年)に8棟、次の年に6棟が

完工し入居が始まった。従って来年3月で、築後40年を経過する

ことになる。これまで、長期事業計画に基づいた修繕工事や不具合に

対応した維持管理作業を、適切に実施してきた実績により資産価値は

向上し、今でも分譲時の販売価格の2倍以上で取引される事例も多く

見かけられる。

 分譲当初に入居した第一次世代は次第に高齢化する一方、若い

新世代住民も増加していて、これから先多くの住民にとって終の

棲家であるわがマンションを、最終的にはどう処分するのか、

大きな課題であろう。

 2011年の大地震で浦安市は震度5強を記録したが、我が

マンションでは建物崩壊等の致命的な被災は無かった。

しかし、来るべき直下型地震では、ここに住み続けることが

出来なくなる事態が起きない保証は無い。その時に、区分

所有者の資産の負託を受けている管理組合はどうするべきか、

今から考えておかないと間に合わない。これまで、建替えの

可否について公式に議論したことは無いが、建替えは事実上

不可能と考えられる。災害による被害が無くても、いずれかの

時点で土地建物を一括して売却し、全住民が転居する覚悟が

必要であろう。まだ随分先のことになるだろうが、そろそろ

準備を始めるべきだと考えている。

 

 具体的に、わがマンションを放棄する時期を、築後100年の

2078年と設定し、その時に向けて準備をするのは如何であろうか。

 

 勿論、次の地震の被災状況でこの時期は早まるかもしれ

ないし、今後の技術革新で寿命延長が出来るかも知れないが、

今後10年毎に計画を見直すことにすればいいであろう。

 この「マンション百年計画」では、いつかは実施しなければ

ならない、全棟の外壁塗装、屋上防水の全更新・エレベーター・

外階段・上下水道設備・消防設備・テレビ共同受信設備の更新、

庭園や外周の長期計画、駐車場対策、構内全アスファルトの

再舗装などの、実施時期の目途を立てることになる。毎年の

単年度計画や中期計画は、この百年計画に準拠した物になるので、

方針が検討し易くなるであろう。 

 現在作業を進めている、図面等の記録の整理と防災マニュアルの

整備は、この百年計画の検討に活用できるものと考えている。

 

 夢のような、想像もできない未来の計画のようだが、次世代

住民が検討するたたき台を用意しておくのは、第一世代の責任

ではないかと考えているし、先の見通せる計画こそは、資産価値の

維持向上の条件ではないだろうか。

 

      護りたし此処がふるさと蝉追ふ子

      我が子には故郷なるべし初日の出  蛙蝉

 

 

 

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