耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

電球の話

2014年09月05日 09時39分57秒 | 都会の人たち
 マイケル・ファラデーの「ロウソクの科学」という本がある。

 ろうそくの炎をきっかけにして燃焼の仕組みや化学反応を
易しく説明する、中高生向けの科学入門の手引き書で、私も
昔読んだ。
優れた科学啓蒙書は、国内にも寺田寅彦の地震の本や中谷
宇吉郎の雪の話、などがある。



 定年退職後、小さな商社の手伝いをしたことがあるが、
そこで電気の話をせがまれたことがあった。
 直流と交流、直列と並列、オームの法則、弱電と強電、
接地と感電、発電所から家庭のコンセント迄、電気を使った
照明、などを中学生でも分かるようにパワポにまとめて、
一時間で話した。
 文科系の人達には、身の回りのありふれた事象であり
ながら、利害に大きく影響を及ぼす影響が無い話なので、
新鮮だったようで好評だった。



 今回、住んでいるマンションの役員をすることになって、
LED照明の導入や電気設備の点検などに関わる中で、
電気の常識を忘れている人達と話をすることがあった。



 電球の話はどうだろうか。
 白熱灯の構造とスイッチを入れてから明るくなるまでの
現象、電気抵抗の温度変化、タングステンの特徴、白熱灯
と水銀灯と蛍光灯とLEDの違い、受電設備の仕組み、
ブレーカーの役割、電気料金の方式と節電対策、避雷針と
接地・・・

生活に密着した現象だけど、細かいところに突っ込ま
なくても何とかなる。
関心はあるけど、よく解らない。目には見えないけど、
電気って不思議だ。


磁石の話、摩擦の話、圧力、引力、ニュートンの3法則
など力学の話も面白そうだ。



考えてみたら、文科系にも面白い話は沢山有りそうだ。

 経済の話、歴史の話、政治、詩歌、法律など、何となく
見過ごしているけど、掘り下げると面白そうな話題は尽きない。


    梨葡萄秋刀魚新蕎麦秋は来ぬ
    秋冷に毛布被りて二度寝かな 蛙蝉






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