野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

早春に咲くイチゲたちのうちで、もっとも豪奢な「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)

2021年03月23日 08時27分34秒 | 

早春に咲くイチゲたちのうちで、もっとも豪奢な「キクザキイチゲ」。白だけでなく、薄い紫の花もきれいだ。花の形だけでなく、葉の形も菊に似ているような。いかにもスプリング・エフェメラル「姫」という感じの素敵な花だ。

(2021-03 南高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)

「キクザキイチゲ」

キクザキイチゲ(菊咲一華、学名:Anemone pseudoaltaica H.Hara)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。キクザキイチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる。
特徴
北海道、本州の近畿地方以北に分布し、落葉広葉樹林の林床などに生育する。高さ10-30 cm。花期は3-5月で、白色~紫色の花弁状の萼片を持つ花を一輪つける。花弁はない。キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。

春先に花を咲かせ、落葉広葉樹林の若葉が広がる頃には地上部は枯れてなくなり、その後は翌春まで地中の地下茎で過ごすスプリング・エフェメラルの一種。

山梨県など複数の都道府県で、レッドリストの絶滅危惧I類や絶滅危惧II類などの指定を受けている。


金魚の豊かな尾を思わせる形のふっくらとした花「キンギョソウ」(早春の花 036)

2021年03月23日 07時45分20秒 | 

金魚の豊かな尾を思わせる形のふっくらとした花「キンギョソウ」。納得の命名だ。ストックと同じ頃に、同じような色のヴァリエーションで咲くが、花の形がしっかりとまとまっているので、すぐに見分けられる。英名ではスナップドラゴンと呼ぶが、龍にはみえない(笑)。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)

「キンギョソウ」

キンギョソウの基本情報
学名:Antirrhinum majus
和名:キンギョソウ(金魚草)  その他の名前:スナップドラゴン

科名 / 属名:オオバコ科 / キンギョソウ属(アンティリナム属)

特徴
キンギョソウは鮮明な色彩で色幅のバラエティに富み、春めいたにぎやかさを感じさせる花です。甘い香りを漂わせ、金魚を連想させる愛嬌のあるふっくらとした花形が特徴です。英名では竜に見立ててスナップドラゴンと呼ばれます。品種が多く、草丈1m以上の高性種、こんもり茂る小型種、そして中間のタイプがあり、切り花や花壇、鉢植えと幅広く利用されています。一重咲き、八重咲きのほか、花が杯状に大きく開くペンステモン咲きの品種もあり、まったく違った印象を受けます。学名のマユス(majus)は5月の意味で、本来は5月ごろが開花の盛期なのですが、さまざまな品種が育成され、短日でも咲くもの、長日条件で咲くものなどがあり、ほぼ周年咲かせることが可能です。また、多年草ですが、高温多湿の蒸れに弱いことから、一年草扱いにすることがほとんどです。一代雑種(F1品種)が多く育成されているため、成長、開花が早く、タネから容易に育てられます。

※科名:ゴマノハグサ科で分類される場合もあります。

基本データ

園芸分類 草花
形態 多年草(一年草扱い) 原産地 地中海沿岸地方
草丈/樹高 20~120cm 開花期 主に4月~6月(ほぼ周年開花)
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い(極寒地では冬に枯死) 耐暑性 強い(ただし、長雨や多湿に弱い)
特性・用途 開花期が長い,耐寒性が強い,香りがある


白の一重の花弁に囲まれた太い花芯が目立つ椿「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)

2021年03月23日 06時45分40秒 | 

白の一重の花弁に囲まれた太い花芯が目立つ椿「加茂本阿弥」。雄蕊は環状になり、中央に数本の突出する雄しべがあるのが特徴らしい。ゆったりとした端正な椿である。

(2021年早春 横浜市)

 

椿「加茂本阿弥」

加茂本阿弥の特徴
太い筒蕊が特徴的な昔からの品種。蕾の腰の座り方が特徴的。クチクラのあるやや濃い緑の葉の中にポツリと白色の花をつける。 花弁はやや小さくふはなく花弁元から開き、花弁先は開き先端がやや反る。 蕊は大ぶりだが柄は白く先端のみ黄色。全体的に「濃い白色」の印象で茶花向き。(写真 都立大島公園椿園)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)

 


透きとおった青の素敵な「ネモフィラ」(早春の花 035)

2021年03月23日 05時57分06秒 | 

透きとおった青の素敵な「ネモフィラ」。オオイヌノフグリを大型にしたような花だ。国営ひたち海浜公園の大群落は有名だ。瑠璃唐草という和名もいい。ネルフィラという名前は、ギリシア語で「林を愛する」の意味で、小さな森ネモスの中の日だまりに自生していることが多いからだという。

(2021年早春 川崎市)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)

 

「ネモフィラ」

ネモフィラの基本情報
学名:Nemophila
和名:ルリカラクサ(瑠璃唐草)  その他の名前:ベビーブルーアイズ
科名 / 属名:ムラサキ科 / ルリカラクサ属(ネモフィラ属)

特徴
ネモフィラは森の妖精のような、澄んだブルーの花が愛らしく、春の花壇やコンテナの寄せ植えなどに多く利用されています。細かく切れ込んだ葉が密に茂り、自然に分枝して咲きながら大きくこんもりと成長します。株張りは20cm以上になり、鉢やコンテナの縁からあふれるように咲かせると見事です。緑化材料のワイルドフラワーとしても利用され、ハナビシソウ、リナリア、リムナンテス、ギリアなどと混合したタネを秋にまくと、4月には花いっぱいのお花畑がつくれます。ネモフィラ属には18種がありますが、栽培されるのはブルーのメンジェシー種(Nemophila menziesii=インシグニス)と、その変種2種、そしてファイブスポットと呼ばれる大輪のマクラータ種(N.maculata)です。

※科名:ハゼリソウ科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花
形態 一年草 原産地 北アメリカ西部
草丈/樹高 10~20cm 開花期 4月~5月(ポット苗は2月~3月に流通)
花色 青,複色 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 やや弱い 耐暑性 弱い
特性・用途 グラウンドカバーにできる