ポーランド訪問記(23):素敵な大学・クラコフCUE
(学会参加)
2001年6月16日(土)~6月25日(月)
2001年6月21日(木).第6日目.クラコフ4日目(1).
例によって.一旦ベッドに潜り込んだものの,真夜中の1時過ぎに目が覚めてしまう.ベッドの中で,そのまま,ジッと動かないで,眠たくなるのを待つ.その内に,何時の間にか,ウトウトとするが,また3時30分頃,目が覚めてしまう.また無理をして眠ろうとするが,5時には,また目が覚めてしまう.
「もう,ダメだ・・!」
私は寝るのを諦めて起き出す.そして,シャワーを浴びてから髭を剃る.さらに,下着類の洗濯を済ませる.
今度は机に向かって,昨日書いたメモを整理する.
今日は,クラコフ市内にあるCUE(Crakow University of Economicsの略)で開催されるIS2001,Crakowという学会で,私も拙い論文を発表することになっている.なにしろ,日本語で発表するときでも,ドキドキするのに,今回は英語で報告しなければならない(私の場合は“英語もどき”にしかならないが・・).
私は,パワーポイントを使って,かなり沢山のスライドを用意している.というのも,話したいことを英単語羅列型の拙い英文とイラストを使ったスライドを何ページも作っている.報告は,映し出されるスライドを見ながら,主要な単語を読むだけで済むようにしたい.
いよいよ,学会初日の今日,私の出番がある.割り当てられた時間は1人当たり僅かに30分.従ってプレゼンテーションは20分か25分,残りの5分か10分がフロアーとの質疑応答である.この質疑応答がくせ者.色々な国から来た人が,母国語の訛りのある英語で話すので,ほとんど聞き取り不能になる.そこで,私は1枚のスライドに自分のEメールアドレスを書いて,
「詳しいやり取りは,Eメールでしましょう・・」
と言って逃げ切るつもりである.
私は,小一時間,携行してきたノートPCを開いて,パワーポイントの画面を見ながら,報告のシミュレーションをモゴモゴと繰り返す.その内に,飽きてくる.
まだ,朝食には時間が早い.
私は,自室から外へ出てみる.朝の空気が清々しい.宿泊しているホテルから目と鼻の先にある広場を散策する.
広場の中にある由緒がありそうな建物が気になる.持ち歩いているノートに気にある建物をスケッチする.
その内に,朝食の時間になる.
私は,部屋に戻らずそのまま食堂へ向かう.実は私たちが宿泊しているホテルは,2~3ヶ所に分かれて建っている古い建物を利用している.従って,同じホテルに宿泊しても,部屋によって建物が違うし,食堂も私が宿泊している部屋とは別の建物の中にある.
食堂に入る.入口で同行のS先生とバッタリ会う.
朝食はバイキング.食堂の片隅に置かれたテーブルに食べ物が並べられている.サラダ,ハム,ソーセージ,チーズ,ゆで卵,ヨーグルトなど,ごくありふれた食品だけである.極めて質素な印象を受ける.
大きな取り皿に,食品を適当に取って,朝食を始める.暫くするとN夫妻も現れる.期せずして,同行者の何人かが顔を合わせる.私たちはパックツアーではないので,自由行動中は,それぞれが勝手に食事をしているので,バッタリ顔を合わせるのは珍しい.
8時頃,自室に戻る.
まずは,身支度を調える.観光旅行ではないので,きちんと背広を着る.そして,手提げバッグにノートPCと資料を入れて,8時16分頃,ホテルを出る.偶然,F大のF先生と一緒になる.2人で地図を見ながらホテルから大学まで移動する.
ところが,地図がラフすぎて,細かい道が掲載されていない.途中で迷子になりそうになる.
駅に側で,たまたま通りすがり若い男性に質問する.ところがこの男性はドイツ語しか話せず,英語は苦手.それでも身振り手振りで,
「・・・CUEへ行きたいんですが・・・・」
と質問する.彼は親切にも100メートルほど戻りながら,私たちを案内してくれる.
私は,未使用の日本製のボールペンを1本差し出して,
「どうも有り難うございました・・・・これ日本製のボールペンです.私の感謝の気持ちとしてお受け取り下さい」
とお礼を言う.
8時55分,何とか学会会場のCUEに到着する.CUEは経済学部だけの単科大学.キャンパスはそれほど広くはないが,いかにも大学らしい落ち着いた雰囲気が漂っている.
会場は何処だろうかと戸惑っていると,どこからともなく,学会受付の女性,Bさんが私たちを目ざとく見つけて,会場までエスコートしてくれる.
2階(ご当地では1階)の受付で,手続きを済ませる.引き替えになかなか洒落た肩掛けバッグを頂戴する.
いよいよ,9時からキーノートスピーチが始まるので,会場へ向かう.
(つづく)
「ポーランド訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/03e93aeabb4c5671736f31ead1c64d4b
「ポーランド訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5423ef048375cca333e8920a4f9559d1
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[編集後記]
2011年8月23日(火) 雨後曇
先週の北アルプス燕岳・常念岳の登頂記録の整理に午前中一杯を使ってしまう.モタモタしている内に,あっと言う間に午前中が過ぎてしまう.
“光陰矢の如し”
とはまさにこのことだ(ちょっと意味が違うかな).
それと,このところ気になっていた五十三次洛遊会の臨時例会や,山旅スクール5期の鎌倉散策計画の案内メールを出さなければならないので,少々気分的に焦り気味である.どちらも私の頭の中には,もう計画ができているので,これを携帯メールで送るだけで良いのだが・・・そんな簡単なことが,何となく間に合わないのである.
私は,今日こそ案内状を出すぞと頑張る.その気になって,仕事をすれば,ほんの10分か15分で済んでしまうのに,なんて段取りが悪いんだろうと自分でもあきれている.
午後から天気も回復する.気温はたちまちの内に30℃になる.でも,先週中頃の暑さに比較したら,30℃でも涼しいと感じるから不思議である.
プリンターのインクを買い求めるために,自宅のある丸山の尾根から,2キロ一寸ある道をブラブラと大船まで下る.駅近くのY電機でインクを買ったついでに,店内のパソコンやデジカメの売り場を見て回る.
電源が乾電池で,GPS機能が付いていて,防水になっているデジカメはないかなと思った探したが,どうも見当たらない・・もっともすぐに買う気はないが・・・
ノートPCのコーナーを見て回る.パナソニックのレッツノートが,やっぱり自分の好みに合いそうである.でも,かなり高価なので,おいそれとは買えない.
夕方,家に戻る.
間もなく,北鎌倉の長女が孫娘を伴って,賑やかに訪れてくる.長女は,
「・・宿題まだなの! 夏休みが終わっちゃうよ・・」
と孫娘を叱咤する.
そういえば,20年ほど前に,この長女に向かって,同じような台詞で叱ったことを思い出して,一人で吹き出す.
“歴史は繰り返す”
って,このことかな(また,意味が一寸違うようだ).
賑やかな夕食.このところ,まるで三世代が同居しているかのような毎日が続いている.夏休みのなせる業ということだろう.
何だかんだで,瞬く間に一日が過ぎていく.
夕食後,自室に戻って,PCを開く.暫くいたずらをしていると眠くなる.そのまま崩れるように寝てしまう.そして夜中にふと目が覚める.そして,顎の髭がゴソゴソとするのに気がつく.何時も風呂で髭を剃っているのに・・
「・・・しまった! 風呂に入るのを忘れた!」
気がついた途端に,下着が臭くて,ジメジメしているような気がしてくる.
風呂に入るのを忘れるなんて・・・!?
だから,年は取りたくないんだョ・・!!.
(愚痴おわり)