中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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秋たけなわの伊豆;天城峠と河津七滝周遊(1):天城峠を越える

2015年11月06日 03時50分51秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                                <バス停水生地下から歩き出す>

   秋たけなわの伊豆;天城峠と河津七滝周遊(1);天城峠を越える
              (塔ノ岳常連会)
        ハマちゃんと歩く大人のノンビリ遠足
          2015年11月4日(水) 晴

<ルート地図>

■伊豆半島全図

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■天城峠と河津七滝

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河津七滝詳細図

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<河津から水生地下へ>

■熱海駅集合
 塔ノ岳常連会主催「ハマちゃんと歩く大人のノンビリ遠足」第7回は「天城の踊り子歩道を歩く」である.
 今回の集合場所時間は,熱海駅8時20分である.何時もの塔ノ岳詣でのときに較べるとやけに朝がユックリしすぎていて,間が持てないので,ついつい家を出発するのが早くなってしまう.ちょっと早すぎるかなと思ったが大船発6時30分東海道本線沼津行の電車に乗車する.
 丁度通勤ラッシュが始まった時間帯である.電車は通勤通学の若い人達でかなり混雑している.そんな中に汚いリュックを背負ったジジイが乗り込むのは,正直なところ少々気が引けるが止むを得ない.
 平塚で下車する人が多かったので,運良く座れる.リュックを膝の上に乗せてとにかく座席に座る.座ると眠くなるのは何時ものこと.ウトウトしながら7時42分に熱海駅に到着する.そのまま伊豆急行線のホームに向かうが,まだ誰も居ない.
 ”ありゃぁ~っ…ひょっとして日にち,間違えたかな…”
と心配になる.
 丁度そのとき,どこからともなくIsIさんがどこからともなく現れる.助かった! 日にち間違えていなかった.
 やがて参加予定者全員が集まる.
 世話役のTGさんをはじめとして,NGさん,SSKさん,NMさん,ITさん,TNさん,AKさん,IsIさん,TBさん,ONさん,・・・・・・多士済々.総勢17人と盛況である.
 
<熱海駅伊豆急行線ホーム>                      <伊豆急行線普通電車先頭車両に乗車>

■伊豆急行線
 熱海8時24分発伊豆急行下田行普通電車に乗車する.何だか素敵な電車である.先頭車両の前は展望席になっている.特別料金も座席指定もないので,一番前の席に座ってみる.
 なるほど前方が良く見える.伊豆急行線が伊豆半島のリアス式海岸に沿って走っているので,線路が直線の所は殆どなく絶えず右へ左へとカーブしている.電車がカーブに差し掛かると,ガクガクと横揺れがしてあまり乗り心地が良くない.電車の走行速度は毎時60キロメートルを少し越えるぐらいでユックリである.さらに単線なので,ときどき列車行き違いのため,駅での停車時間が少々長いことがある.それでも景色が面白いので,そのまま席に座り続ける.
 ところが伊東駅からオバサン連の大集団が展望席に乗り込んでくる.その騒がしいこと.恐れをなした私は,展望席から退散する.
 後ろの席は何となくサロン風.なかなか良い雰囲気である.車両のほぼ全席を私達のグループ17人が占領している.
 
<伊豆急行の電車の中にて>

■路線バス
 電車は9時41分に河津駅に到着する.ここで下車.
 蛙駅前9時56分発東海バスに乗車する.バスはほどほどの乗客が乗車している.私達17人も全員席に座れる.
 結構長い時間バスの中で過ごす.途中,ループ状にグルグルと高い所まで登る橋を通過してバス停大滝口に到着する.ここでかなりの観光客が下車する.
 
<河津駅前>                               <東海バスの中>

■バス停水生地下
 私達はそのまま乗車し続けて,10時40分,バス停水生地下に到着する.下車するときに,一寸したトラブルがあったが,トラブルのことを書き綴ると冗長になるので省略.
 私は数年前に,今回とは反対向きに,この道を歩いているが,そのときのことを思い出そうとするが,ほとんど無理.



<天城峠越え>

■水生地下から歩き出す
 10時45分,バス停水生地下バス停から歩き出す.まずは,今来た道を少し戻る.
 10時47分,Y字型三差路に到着する.向かって右側が,たった今,バスに乗って通った道である.
 私達は案内板にしたがって,旧天城トンネルに通じる左側の道を辿る.
 道すがら,SSKさんが,参加者の平均年令を計算するということで,全員の年令を聴取する.トウネントッテ…は無しで本当の年令を言わなければならない.私は11月2日が誕生日なので,つい2日前に一つ年を取ったばかり.
 SSKさんが計算した結果,今日の参加者17人の平均年令は丁度70歳とのこと.これには驚いた! 
 やっぱり平素から山登りをしていることが健康維持に如何に役立っているかが分かるというものだ.

<バス停水生地下から歩き出す>

■旧天城トンネル入口
 深い森に囲まれた素晴らしい散策路が続く.
 11時20分,旧天城トンネル入口に到着する.ここにはトイレ小屋と吾妻屋が建っている.
 「…少し早いけど,ここで昼食にしようか…」
という話も出たが,トイレの臭いがするので中止する.
 トンネル入口の右端に階段がある.階段の入口に「天城峠25分」という標識が立っている.
 私の微かな記憶では,確か,この峠を越えたような気がする.私は頭の中で俄計算をする.
 “登り25分,反対側に降りるのに20分として合計45分.これくらいの時間なら許容範囲だな…折角ここまで来たのだから,是非,天城峠を越えてみたい…”
と思い始める.


<旧天城トンネル>

■天城峠を登る
 皆さんに迷惑が掛かるかなと思いながらも,世話役のTGさんおよびNMさんに,恐る恐る,
 「…峠越えして良いですか…」
と申し出る.トンネルを潜ればわずかに400メートルの所を,わざわざトンネルの上を通りなんて酔狂なことである.
 でも,17人中9人の方が,私と一緒に天城越えをすることになる.
 「…うまく峠が越えられるかどうか分かりませんよ…駄目なときは,また,ここまで降りてきます.それでも良いですか…」
と念を押して,11時25分,峠を登り出す.

<急勾配の登り坂>

■天城峠に到着
 足の速い人が先頭だと私が付いて行けないので,終始,言い出しっぺの私が先頭で登り続ける.結構な急坂が連続する.
 予想以上に急峻な山道である.登りながら私は本当に間違いなく天城峠に到着するだろうかと,内心で心配になり始める.
 「まあ…いいか,適当な所まで登って峠に到着しないときは,往路を下るだけだ」
と開き直って登り続ける.
 やがて登山道は大きく左右に折れ曲がる九十九折りの坂に変わる.
 先頭を行く私は,ときどき前方を見上げて,このみちが前方に見えているコルに確かに向かっているかをチェックし続ける.
 11時40分,予期していたとおり,天城峠のコルに到着する.
 どなたかが,
 「所要時間25分って書いてあったけど,15分で到着したよ…」
という.私は内心で.
 ”まあ,塔ノ岳常連ならばそんなもんだろうな…”
と思っている.
 山頂には案内板とベンチがある.
 案内板の前で,集合写真を撮る.写真を撮っている本人は,残念ながら写っていない.
 ”それにしても,皆,元気だな…これだけの坂道を登っても平気な顔をしている…”

<天城峠で記念写真>

反対側の荒れた道を下る
 天城峠の案内板には,今登った道はちゃんと書いてあるが,反対側に降りる道が書いてない.
 「ありゃ~っ…! 反対側には降りられないのかな…」
 でも,確かにここを通り抜けた記憶があるし,何となく踏み跡が見える.
 「もし途中で降りられなくなったら,今来た道を引き返しますよ…」
と念を押してから,11時45分,またまた私が先頭で反対側の斜面を降り始める.
 荒れた踏み跡道らしきものが九十九折りに続いている.途中何本もの倒木を跨いだり潜ったりしながら,踏み跡らしいところを外さないように極力注意して下山し続ける.
 やがて前方下に舗装道路が見え始める.
 「あそこに道路が見えますよ…」
とどなたかが言う.
 足元はさらに悪くなる,ガレていて急な下り坂を慎重に降り続けて,11時59分に旧トンネルの反対側の入口に下山する.何人かの方が,
 「面白かった…」
と言ってくれる.
 下山所要時間は14分.

<踊子歩道>

■踊子歩道の案内板
 トンネルの付近に「踊子歩道」の案内板が立っている.
 案内板の地図が大雑把すぎるので,前後の様子が良く分からないが,とにかく私達が道を間違えていないことだけは確認できる.
 トンネルの出口付近で私達を待っててくれると思っていたトンネル組の人達の姿がない.
 SSKさんが携帯電話で確かめると,もう少し先へ下ったところで昼食取っているとのこと.


■旧道を下る
 私達もトンネル組が待っているところまで急いで下る事にする.
 なだらかな下り道が連続する.さすがに皆さんの歩行速度は速い.一緒について行くのが結構大変である.
 道路の両側は,深い緑に覆われている.緑陰の中を歩くのは実に気分が良い.それにしても,皆さん,随分と健脚である.私は内心で,
 「…街道歩きの皆さんとは,歩行速度がまるっきり違うな…」
と今更ながら感心している.同時に,健脚の皆さんと一緒に歩けるまで私の右膝が回復しているのがこの上もなく嬉しい.

<なだらかな下り坂をかなりの速度で下る>

■七滝巡り入口で合流
 どこまで歩けば追いつけるのかと思いながら歩き続ける.
 12時17分,ようやくトンネル組が休んでいる場所に到着する.近くに「二階滝駐車場0.5km」の案内板が立っている.
 私達天城峠組が到着する頃には,すでに食事を終えて待ちくたびれていたトンネル組は正に出発しようとしている.
 恐縮した私は,
 「…昼食は摂らなくても良いですから,一緒に出発します…」
と申し出るが,
 「いいから…,いいから,…食事をして下さい」
と有り難いお言葉をいただく.
 
<漸くトンネル組に追い付く>                                             <近くに二段滝駐車場0.5km>

■滝を見る.
 出発直前に.
 「…すぐそこから滝が見えますよ…」
と教えて頂いたので,大急ぎで階段を降りてみる.
 なるほど,目の前に端正な感じの滝が見えている.私には滝の名前が分からないが,こんもりとした木の間から見え隠れする滝は,なかなか風情がある.
 私はこの滝の写真を,大急ぎで数枚撮ってから,元の場所に戻る.
 12時27分,昼食を終えて歩き出す.
 
<階段を下って展望台へ>                         <名前は分からないが見事な滝>

■ただただ歩き続ける
 暫くの間,舗装道路を歩きつづける.緩やかな下り勾配の道である.先頭を行く皆さんの歩行速度が次第に速くなる.だんだんと塔ノ岳常連の本性が現れだした感じである.
 リハビリ中の私は,正直なところ,先頭に付いていくのがやっとである.
 私は内心で,
 ”もうちょっと,ユックリ歩いてくれないかな…”
と思いながら,一生懸命,先頭の連中に付いていく.
 ”街道歩きのときは,私が速歩にならないように注意しているのに…ここではオレの立場はまるで逆だ…”
 私は一生懸命皆に付いていく.

<単調な歩道道路歩き>

<階段道に入る>

■河津七滝の案内標識
 12時55分,進行方向右手の路肩に「踊子歩道」の派手な案内杭が立っているところに到着する.ここで舗装道路から右折して下り坂の土道に入る.
 土道に入ってすぐに,「河津七滝」の案内標識が立っている.
 
<踊子歩道の案内杭>                           <川津七滝の標識>

■わさび田
 山道を下り続ける.
 13時丁度にわさび田の脇を通過する.そういえばこの辺りはわさびの産地だったことを思い出す.

<わさび田の脇を通過する>

■階段道が続く
 わさび田を過ぎてから山道になる.ときどき階段のある下り坂である.右膝のリハビリ中の私には下り坂は要注意である.患部の膝に急激な力が加わらないように細心の注意をしながら歩くので,グループの皆さんの歩行速度に合わせて歩くのがやっとである.
 ”一体,この下り坂,何処まで続くんだろう…”
とヤケになりながら歩き続ける.
 
<山道が続く>                            <下りの階段道>
                                  (つづく)

続きの記事
   ↓
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6df999816adcb4980f1515157449161e

「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/ff3a9728ce6b37290c4630ad3ee7392d
「関東・伊豆箱根・上信越の山旅」の次回の記事
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