中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ウイルヘルム山登頂記(26):さようならPNG(1)

2007年03月18日 06時00分39秒 | パプアニューギニア:ウイルヘルム山
       ウイルヘルム山登頂記(26):さようならPNG(1)
          ロロアタ島からポートモレスビーへ
         2007年2月10日(土)~17日(日)

第7日目 2007年2月17日(土)

■朝の一時,可愛い動物達

 今日はウイルヘルム山登頂の旅の最終日である。あっという間の1週間だった。いよいよ帰国となると嬉しいような寂しいような複雑な気分になる。もし事情が許せば,このノンビリとしたロロアタ島で1週間ぐらいは過ごしてみたいなと思う。
 昨夜はよく眠れた。5時頃,気分良く目が覚める。日本時間の4時である。私の体内時計は,PNGに1週間滞在しても,まだJSTで動いているようである。
 外はまだ真っ暗。同室のIさんはまだ寝ているようである。私は毛布の中でヘッドランプを点けて資料整理をしようと思ったが,残念ながらヘッドランプが点灯しない。ウイルヘルム山登頂のときに,長い時間,ヘッドランプを使ったので,電池がなくなったようである。わざわざ,新しい電池に変えてまで,資料整理をする気にもならない。そこで,そのままベッドに潜り込んで,夜が明けるのを待つ。すると,テラスの方から,コツ,コツ・・・という不気味な音が聞こえてくる。一瞬ギョッとするが,例の大きな鳥がテラスを歩き回っているようである。
 6時30分に起床。もう外はすっかり明るくなっている。身支度を整えて,海外沿いの遊歩道をブラブラと歩いて食堂へ向かう。途中,事務所近くにある鳥かごを覗いてみる。大きなオウムが1羽,檻の中から私達を不思議そうな目で見詰めている。隣の檻には熊を小さくしたような茶毛の動物が丸くなって座っている。何という動物か分からない。周りにはヤシの木が繁茂している。見上げると椰子の実が幾つも実っている。足下には,カンガルーを小さくしたような動物がヒョコヒョコと歩き回っている。ここには,何となく愛嬌のある動物が沢山いるので退屈しない。
  

             <奇妙な動物たち>

■潮騒を聞きながら朝食
 7時から朝食である。
 海の音を聞きながら,テラスでの朝食は,とても気分がいい。朝食は2エッグズサニーサイドアップがメインディッシュである。マングローブの林を吹き抜けるそよ風が心地よい。
 アニメ「魔女の宅急便」に出てくる黒猫に良く似た体型の三毛猫が,「にゃ~,にゃ~」と,私にまとわりつく。小柄なネコで,とても可愛い。私はこのネコを抱き上げて,一緒に写真を撮って貰う。

        <人なつっこくて可愛いネコちゃん>

 朝食後,また岸辺の遊歩道を歩いて,ロッジへ戻る。朝日が射し込む海岸のマングローブは,逆光でシルエットになっている。余りに美しい風景なので,思わず写真を撮る。

            <朝日の中のマングローブの林>

■さようなら,ロロアタ島
 8時30分頃,ふたたび岸辺の道を辿って桟橋に戻る。すぐに乗船。今度は小さなボートである。すぐに出航する。白波を立ててもの凄いスピードでPNG本島に向かって近付く。ロロアタ島がだんだんと遠のいていく。

             <ロロアタ島よさようなら>

 8時42分,本島の桟橋に到着する。
 迎えの元幼稚園送迎バスが,ちゃんと時間通りに桟橋に来ていた。私達はすぐにこのバス(リムジン)に乗り込む。そして,発車。

■ポートモレスビー国際空港へ
 私達は,一旦,ポートモレスビー国際空港へ行って,ニューギニア航空成田行PX054便の搭乗手続を済ませる。それから,ポートモレスビー市内観光に向かう予定である。 私達を乗せたリムジンは,マングローブが繁茂する海岸線に沿って,しばらく走り続ける。やがて草原がうねうねと続く丘陵地帯に差し掛かる。明るい太陽が輝いている。綺麗に舗装された道路を快適に走り続ける。
 8時59分頃から,道路脇に人影が見え出す。そして,ちらほらと民家が立ち並び始める。どうやらポートモレスビーの市街地に入り始めたようである。そして,9時05分,金網の柵で囲まれた空港の敷地に入る。見渡す限りの広い芝生の敷地が広がっている。

■搭乗手続き
 9時06分,私達は無事にポートモレスビー国際空港に到着する。
 少々照明が暗い空港の建物に入る。まずはバゲージクレイム。窓口にパスポートと航空券を提示して,搭乗手続きを済ませる。まだ時間が早いためか,空港内はあまり混雑していない。
 9時42分,私達は再びリムジンに乗り込んで発車。これから暫くの間,ポートモレスビー市内観光に出掛ける予定である。
                      (つづく)


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