中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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光岳・聖岳縦走(3)

2007年09月08日 20時27分24秒 | 南アルプス・西日本

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         南アルプス:光岳・聖岳縦走(3)
          (アルパインツアーサービス)
              易老岳へ
        2007年9月1日(土)~5日(水)
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第2日目:9月2日(土) 霧雨後曇り

<登山口の易老度へ>

■早朝のアクシデント

 昨夜は,私達が宿泊しているホテル「なかや」の近くにある神社のお祭りがあったらしくて,街は深夜まで騒がしかった。それに蒸し暑いので,今朝はどうも寝不足気味である。眠るような起きているようなあやふやな気分で横になっていると,同室の方がいきなり部屋の電気を点灯する。私は「ハッ」と我に返る。もう4時30分である。一人でいたら寝坊するところだった。
 6時37分,2階の薄暗い食堂で朝弁当をボソボソと食べる。オニギリ2個,唐揚げ2片,タクアン2切の簡素な食事である。

               <ホテル「なかや」の朝食弁当>

 ソソクサと朝食を終えた私は,洗面所で歯磨きをする。ところが,今朝に限って,愛用の練り歯磨きが,とても苦く感じる。歯を磨く内に口の中が,ヤケにネチャネチャしてくる。さらにヌルヌルとしてくる。さすがに変だなと気になりはじめる。そして,歯磨きのチューブを確かめる。このチューブが水虫・たむし治療薬の「ネクストLX」であることを確認し,愕然とする。
 慌てて,何回も何回もうがいをする。そして,神経質なほど水洗いした歯ブラシに,こんどは本物の練り歯磨きを付けて,歯を磨き治す。かなり何回もうがいをするが,口の中の痺れ感とヌルヌル感が,なかなか取れない。幸いなことに一滴も飲み込んでいないが,何しろ劇薬を迂闊にも口に入れてしまった。後になって何か症状がでるのではないかと心配になる・・・・が,幸いなことに,その後何の症状も出なかった。
 教訓:外形が同じような練り歯磨きのチューブと,水虫薬のチューブは離れたところに収納しなさい。
 それにしても,水虫の治療薬で歯を磨いたバカ者は,私以外に居ないだろう。この体験を,水虫薬の製造会社にレポートしようかな。
 それにしても,馬鹿げた間違いをしたものである。私はハズカシイので,この些細な出来事を,周りの人に一言も話さなかった。

             <練り歯磨きと間違えた水虫薬>
           上のチューブが水虫薬。
           下のチューブが練り歯磨き。
           寝ぼけて,チューブを間違えて,水虫薬で歯を磨いてしまった。
 

■ワゴンタクシーで出発
 集合時間の5時ちょっと前,4時56分にホテルのフロントへ降りる。外はまだ薄暗い。ここ数週間の間に,随分と朝が遅くなったなと実感する。すでにワゴンタクシー2台が玄関前に駐車している。ツアーリーダーの指示で,私達はワゴンタクシーに分乗する。定刻,5時になっても,1人行方不明である。1人部屋に寝ていた女性が寝坊しているようである。
 5時07分に全員が揃う。直ぐに発車。途中,駅近くのコンビニ「ローソン」に立ち寄って,必要なものを買いそろえる。やがてタクシーは飯田市の郊外にでる。どこをどう通っているのか,地図を見ていないので良く分からないが,タクシーは段々と谷間に入り込む。こんな奥地に良く人が住んでいるなと思うほど,小さな集落を次から次へと通過する。周囲の山容も次第に嶮しくなってくる。切り立つような谷間に川が流れている。その川に沿って,細い道がくねくねと続く。途中で工事中の素晴らしい道路の下を通り過ぎる。狭いトンネルを抜けると,道幅が一段と狭くなる。こんな奥地でも民家が時々現れる。
 発車して1時間ほど過ぎると,道路はいよいよ狭くなり,やがて未舗装の道路となる。すれ違う車は全くなくなる。切り立った断崖の下をくねくねと曲がりながら,タクシーはソロソロと進む。揺れる車内で,堪らなく眠くなる。身体を揺すられながら,居眠りをし続ける。やがて,揺れが突然収まって,辺りが静かになる。その気配で目が覚める。気が付くとタクシーが,丁度,易老度へ到着したところである(6時45分)。
 
          <易老度の駐車場>                              <お手製の簡易トイレ> 

■易老度から歩き出す
 易老度は,500~600平方メートルほどの駐車場である。数台の自家用車が停車している。駐車場の片隅に簡易トイレが設置されている。中に入るとカナブンが数匹うるさく飛び回っている。
 辺りは深く切り込まれた谷間になっている。地図とコンパスで,登山道のおよその方向を確かめる。すると,駐車場の下を流れる川の左岸から鋭く切り立っている尾根に沿って,易老岳まで登ることが分かる。あらかじめ作っていたプロフィールマップを見ると,ここからいきなり標高差1,500メートルほどの急坂を登らなければならない。現場に来て,あらためて,これは大変だなと実感する。

              <易老度登山口>
                             (つづく)



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