中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(3)ネパールへ(1)

2007年07月23日 07時40分28秒 | ネパール:アンナプルナ展望
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       アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(3)
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<事前説明会>

 2001年3月15日(火)


 夕方,18時から,今回のトレッキングの主催社アトラストレック(東京)の事務所で,今回のトレッキングの事前説明会が開催される。辺りが薄暗くなり始めた頃,少々道に迷いながらも,定刻10分前頃,説明会会場に到着した。すでに先客が数名居る。その中に,今回ご一緒する十王岩グループの「仙人」も居た。
 定刻に説明会が始まる。トレッキングで海外へ出掛けるのは,私にとって初めてのことなので,私は少々緊張気味である。辺りを見回すと,何回か海外経験のあるある方々ばかりのようなので,私はますます萎縮してしまい,会場の片隅で固くなったままである。
 説明担当の方が,スライドを上映しながら説明を開始する。説明は詳細かつ多岐にわたっている。冗長になるので,ここで詳細を記述するのは止めるが,およそ次の項目について説明があった。
 *スーツケース,バッグ,リュックサックの準備
 *旅行中の飲料水についての注意事項 *カトマンズの地勢,気候
 *トレッキングルートの概要
 *フリー時間の過ごし方についての注意事項
 *チーム編成の説明
 *航空券,パスポートの受け渡し
 *空港使用料,現地通貨など
 

              <ネパール入山許可証>

 今回同行する「仙人」は海外登山の経験者である。彼は既に台湾の玉山,カナダのバンフを中心とする山々の登頂経験を持っているので,私は「仙人」の後に付いて歩こうと思っている。
 今回のトレッキングには,全国各地から12名が参加する。アトラストレック社からはHガイドが参加するという。
 20時頃,説明会が終わる。後は出発日を待つだけである。


<出発日前日>

2001年3月23日(金)

■出発前日は多忙

 今日(3月23日)は,いよいよネパールへ出発する前日である。ところが,今日はflower-hillが勤務している大学の卒業式の当日でもある。卒業式は,横浜の桜木町駅近くの某所で,13時から行われる。卒業式の後,夕方16時頃から学部別に卒業パーティか開催される。さらに,その後,教職員だけ集まって,学年末の打ち上げパーティが行われることになっている。
 翌,24日の出発日には,早朝7時の集合時間までには成田空港まで行かなければならない。鎌倉辺りから,7時までに成田へ行くのは極めて困難なので,大事を取って,成田空港付近のホテルで前泊したほうが無難である。
 とはいえ,卒業式や卒業パーティには是非出席したい。2年次後半から卒業までお付き合いした10数名のゼミ生が無事卒業する。彼らとは是非喜びを分かち合いたい。その後の打ち上げパーティにも,1年間の締めくくりとして是非出席したい。しかし,これらの行事を全部こなしてから,鎌倉の家に帰って,トレッキング用の荷物を持って出直すのは時間的に不可能である。
 そこで私は,トレッキング用の荷物を全部持って家を出て,桜木町駅のロッカーに二陸奥を預けてから,卒業式から打ち上げパーティに出席し,津田沼辺りのホテルまで,その日の内に移動することにした。

■卒業式会場へ
 11時に鎌倉の自宅を出発する。
 卒業式に出席するために,キチンと背広を着ている。しかし,そのままトレッキングに出掛けてしまうために,スタッフバック,リュック,軽登山靴など登山用品一式も持っていかなければならない。これらの物品をリュックと,スタッフバッグに入れて,背負ったり,担いだりして持っていかなければならない。
 いざ持ってみると,とても重い。私は苦労しながら,湘南モノレール,根岸線を乗り継いで,卒業式会場近くのJR桜木町駅に到着する。そして,駅のロッカー2箱に荷物を入れる。重たい荷物から解放された私は,「ホッ」とした気分で,卒業式が開催される某会場へ向かう。

■素晴らしい卒業式
 卒業式は素晴らしかった。
 当時の私の勤務先はキリスト教の大学である。もともと私は臨済宗の宗徒である。幸いなことに,勤務先は極めて自由な雰囲気があって,私がキリスト教徒でないからといって,何の不利益を被ることもなかったし,何の不便もなかった。そのために申し訳ないが平素は宗教について特段に関心を持つこともなかったが,キリスト教形式で行われる卒業式だけは本当に素晴らしいなと思っている。
 卒業式で白衣の聖歌隊が聖歌を数曲歌う。この歌声を聞いていると,心の底から綺麗に現れるような感動を受ける。とくに「また会う日まで」という歌を聞いていると感動して涙が出てくる。私は田舎の国立大学を出た。今となっては,卒業式のことなど全く覚えていないが,聖歌隊など勿論居ないし,これほどの感動も無かったような気がする。
 卒業式が終わってから,暫く時間を置いて,近くのホテルで卒業記念パーティが行われる。私のゼミを出た卒業生が私の所に集まってくる。2年半の間,一緒に過ごした学生とも,今日でお別れである。長い間お付き合いしていると,教え子の卒業はとても嬉しいが,同時に,これでお別れかと思うと,とても寂しい気分にもなる。

■卒業記念パーティ
 卒業記念パーティが終わった後,同じホテルの一室で行われた教職員だけのパーティに出席する。同窓会の患部の方々も出席されている。無事に卒業式が終わった安堵感が会場に漂っている。
 19時頃,パーティが終わる。いよいよ明日から年度末のお休みが始まる。私は学科長の先生に,
 「明日から,暫くの間,私用で海外へ行って来ます」
と挨拶して,会場を後にする(勿論,事前に所属学部庶務課を経由して学長宛に海外渡航届を提出してある)。

■津田沼で前泊
 桜木町駅から京浜東北線,横須賀線,総武本線を経由して,津田沼へ向かう。途中から,通勤客が沢山乗り込んできて,電車は大変混雑する。
 8時30分頃,津田沼駅に到着する。今夜予約してあるホテルは京成津田沼駅近くにある。地図を頼りに,重たい荷物を引きずって,暗い道を10分ほど歩いて,20時40分に,今夜の宿泊場所,ザ・クレストホテル津田沼にやっとチェックインする。
 ホテルのロビーは,結婚式くずれの人達で溢れている。
 部屋に入る。素泊まり1泊8,700円もするのに,部屋はえらくチマチマしている。部屋に入るとすぐ左側に狭いバス,トイレがある。その先にシングルベッドだけで一杯になる狭い部屋になっている。壁にピッタリにベッドが置かれている。ほんの1メートル弱の空間を隔ててテレビが置いてある。何とも狭い。ただ,歯ブラシ,石鹸,洗面具などの部屋に置いてある品物の品質は素晴らしい。
 部屋に入ってすぐに背広,靴,ワイシャツ,下着などを脱ぎ捨てて,宅急便で自宅へ送り返す。
 卒業式でコップ1杯だけ飲んだビールが効いたためか,軽い頭痛がする。
 22時頃,就寝。

                        (つづく)


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