中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(24)カトマンズの休日(3)

2008年03月04日 04時34分21秒 | ネパール:アンナプルナ展望

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               アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(24)
             カトマンズの休日(3):スワヤンプナード見学
                 2001年3月31日(土)(つづき)
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<市内で昼食>

■王宮に戻る

 パシュティーナを一回りした私達3人は,オート力車を値切って,次の訪問場所のスワゼンブナードへ行こうと思う。また,私が拙い英語で交渉する。ただ,バシュティーナという固有名詞を,同忘れしている。仕方なく,
 「・・・ほら,あの王宮のあるところ・・・そこへ行って下さい・・」
 「ダルバール・・?」
 「ン・・・,ダルバールって? Imperial Palaceに行きたいんです」
 「そうだよ・・王宮だよ」
 「じゃぁ~・・・そこへお願いします。幾らですか?」
かなり,あっさりと50Rbで交渉が成立する。
 12時16分に,私達を乗せたオート力車は,パシュティーナを出発する。どこを走っているのか皆目見当が付かないが,12時30分に,とある交差点に到着する。オート力車の運転手が,
 「ここが,ダルバールだよ」
という。ヤケに静かなところある。
 「ここが,王宮?」
 「そうだよ・・・ここに国王が住んでいるよ」
 辺りを見回すと,私達が宿泊しているホテルシェルパのある大通りが,王宮の前で交差する場所にいる。私が目的地を間違えたので,仕方がない。もうお昼を過ぎているので,予定を変更して,一旦,ここで下車して,近くのレストランで昼食を摂りながら,午後の行き先を決めることにする。

■素敵なレストランで昼食
 王宮前から,ホテルの前に通じる大通りを,ブラブラと南下する。
 ほんの5分ほど歩いたところに,“Saino Restaurant & Bar”というレストランがある。広い前庭のある落ち着いた雰囲気のレストランなので,ここで昼食を摂ることにする。レストランの庭は,沢山の樹木に囲まれていて,とても気持がよい。そこで,屋外のテーブルに座って食事をする。どうやら,外国人観光客が沢山訪れるところらしくて,何となく高級感が漂ってくる。

         <サイノレストラン(Saino Retaurant)>

    
                    <Saino Restaurant & Barの名刺>

 私は,あっさりした食事をしたかったので,ベジタブルサンドイッチを注文する。
 最初にマッシュルームスープが出てくる。花柄の美しい器にスープが入っている。次いで,大きなお皿にサンドイッチ,ポテトチップ,レタス,名前は分からないが白くてサクサクとした野菜などが綺麗に盛りつけられている。大きなお皿には美しい模様が付いている。これまでピカピカしたステンレスの器でばかり食事をしてきた私には,この美しい模様が入ったお皿が,ヤケに高級な食器に見えてしまう。
 ついで,大皿に盛りつけられたフレッシュサラダが出てくる。トマト,オニオン,キューリ,ピーマン,レタス,ニンジンなどが,フレンチドレッシングで味付けしてある。冷たく冷えていて,とても美味しい。
 最後にフレッシュデザート。ヨーグルトの中に微塵切りのパセリや,何か赤いものが混じっている。それにコーヒーは,ボトルごと出てくる。何杯でもお代わりが出来る。
 食事代は,275Rb。1Rb=1.65円(※当時のレート)として,日本円に換算すると約460円である。現地の感覚では,とても高級な食事だが,日本円に直すと,メチャメチャ安い食事である。

                <サイノーレストランの昼食>

<スワヤンプナードへ>

■オート力車でスワヤンプナードへ

 食事を終えた私達は,14時丁度にSainoレストランを後にする。暫くの間,王宮前の大通りを南下しながら,シェルパホテル近くまで歩く。
 14時09分,シェルパホテル近くで,客待ちのオート力車を見付ける。値段を交渉して,45Rbでスワヤンプナードに向かうことにする。
 凸凹道をガタガタと走って,14時29分にスワヤンプナードに到着する。オート力車の運転手が,長い登り階段を指さしながら,
 「あそこだよ・・・」
と私達に案内する。
       
                                        <スワヤンプナードの見取図>  

              <撮影禁止の寺院>

■盛況な寺院
 入口から,偉く長い登り階段が続いている。
 14時25分,随分と長い階段を登り始める。沢山の観光客が登っている。中には途中で登るのを諦める人達もいる。途中,3対の釈迦像のある場所を通過する。さらに登り続けると,チケット売り場に到着する。ここで50Rbを支払って,さらに階段を登る。するとドーナッツ形の広場に到着する。広場の周りにはお土産店や寺院が建ち並んでいる。ここからカトマンズの市街地が一望の下に見えている。
 15時07分,No Photoと書いてある建物の前に沢山の人が集まっている。何か順番を待っているようである。
 「ガ~ン,・・・ガ~ン・・・」
と大きな鐘の音が響き渡る。同時に,
 「ドン,・・・ドン,・・・」
という太鼓の音が,響くように聞こえてくる。
 私はNo Photoと書いてある建物を,30秒ほどで,急いでスケッチする。
 猿がここでも沢山ウロチョロしている。色々な人種の人達が集まってきている。

                 <スワヤンブナードの石段と寺院>

■タクシーでダルバール市場へ
 15時14分,裏手の石段を下る。下る途中から,何人もの物売りが,煩くつきまとう。坂道を降りきると公園のような所に出る。ここにも沢山の猿が見え隠れしている。
 15時35分,公園脇に屯しているオート力車と,バザール広場まで50Rbで行くように値切る。ところが折悪しく雨が降り出す。オート力車の運転手は,70Rbでなければダメと言い張る。
 すると,オート力車の前に駐車していたタクシーの運転手が,私の所に近付いてくる。
 「そんな狭いオート力車は止めて,タクシーに乗りなさい・・・70Rbで良いよ・・」
という。
 雨が降り出したし,あまりグズグズしていたら,オート力車も他の客に取られてしまう。そこで,渡りに船とタクシーを利用することに決める。
 さすがに自動車は乗り心地がよい。往路では,あれほどガタガタしていた道も,ゆったりふわふわと進む。
 15時48分,私達を乗せたタクシーは,ダルバール市場に到着する。
                                (つづく)



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