中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ペルー周遊記(50):第14日目(2):ワスカラン国立公園

2008年10月07日 06時51分36秒 | ペルー:ブランカ山脈ピスコ山登頂

                  <ワスカラン山が見える>

       ペルー訪問記(50):第14日目(2):ワスカラン国立公園
            2008年7月14日(火)

<ワイラス回廊を行く>

■災害に襲われたユンカイ

 クラウディオさんの家で,登山やトレッキングに必要な資材や食料を調達した私達は,トヨタ製の小さなリムジンに満載の状態で,8時27分に出発する.
 9時28分にユンガイ(Yungay;標高2,500m)市街に入る.ここからペルーの最高峰,ワスカラン山(Huascaran;標高6,768m)への登山口への道路を分岐する.
 ちなみに,ワスカランは,インカ皇帝のワスカルに由来するといわれる(グルーポピコ(編),2008,p.189).
 ユンカイは人口1,200人の町である.ユンカイ郡の郡庁所在地である.街は狭いが石畳で舗装されている.
 フェリッペディアス(1982,pp.36-38)によると,1970年5月31日(日),15時23分に発生した地震で大きな被害を受けた.さらに.ワスラカン北方の氷河が地震で崩壊して,大きな土石流が発生,街は3~10メートルの土砂で覆われた. 三井さんの説明によると,この地震で,約2万人が死んだ.たまたま丘の上の墳墓に墓参に来ていた約90人だけが生き残ったという.
 生存者は以前の市街地の北に,現在のユンカイの市街地を建設したといわれる.



■ユンカイのインターネットカフェ
 ユンカイから,私達ピスコ山登山チームは,国道から右折して,リアンカヌーコ方面に向かう.一方,サンタクルース谷トレッキングチームは,もう暫く国道を北北西へ進む.
 9時37分,国道を離れて右折する.この交差点で,インターネットカフェのトイレを借りて,暫くの間,休憩を取る.店内に入る.10数台のパソコンが並んでいる.どこ製の機械か分からないが,フロッピーベースの古い機械が並んでいる.
 トイレを拝借する.まあ,まあ,綺麗だが,何故か中蓋が外されている.小用ならまあ良いが,大きいときはどうするのだろうか,不思議である.

                   <ユンカイの中心街>

■素晴らしいワスカラン山
 9時44分,休憩を終えて出発する.
 枝道に入ると,途端に砂利道の登り坂になる.それにしてもトヨタの車は良く動く.どう考えても過積載になっているのに,グイグイと力強く坂を登っていく.可愛そうになるほど酷使されているのに・・
 余談になるが,私は常にノートを開いて,メモを取っているが,砂利道には泣かされる.無理をしてメモを取っているが,全く読めない字になってしまうし,眼も手も疲れ果ててしまう.
 10時25分,私達はワスカラン山が良く見える場所に到着する.ここでワスカラン見物のために5分ほど休憩を取る.
 目の前には氷河で覆われた真っ白なワスカラン山が,青空を背景に目に染みるように聳えている.まるで息を飲むような感動的な光景である.私は,素早くデジカメで数枚の写真を撮ってから,ノートにスケッチをする.

                <氷河に覆われたワスカラン山の眺望>

■ワスカラン国立公園に入る
 ワスカランの写真を撮った後,10時31分,私達を乗せたトヨタ車は,再び砂利道を猛スピードで走り出す.私達は氷河谷の右岸を登り続ける.そして10時46分に,ワスカラン国立公園(Parque Nacional de Huascaran)の入口に到着する.三井さんが代表して,私達の国立公園への入院手続き済ませる.
 入口を入ると,小さな公園になっている.公園脇のベンチに座って休憩を取る.
 三井さんが,
 「トウモロコシでも食べましょう・・・」
と私達を促す.
 日本でよく食べているトウモロコシに比較すると,ここのトウモロコシは,かなり大粒で,全体の大きさはやや小さい.それに,若干,甘みが足りないような気がする.
 ワスカラン国立公園は,1985年,ユネスコの世界自然遺産に登録されたところである.

                      <公園事務所>


                      <公園入場券>

 
     <公園事務所で一休み>                <粒の大きなトウモロコシ>
 
                             (つづく)
参考文献
グルーポピコ(編),2008,『地球の歩き方:ペルー;ボリビア・エクアドル・コロンビア』ダイヤモンド社,ISBN978-4-478-05525-0
フェリッペディアス(著);三井(訳),1989,『ブランカ山脈ワイワッシュ山脈』(出版社不明)
Austrian Alpine Club,2000,"0/3 a Alpenvereinskarte Cordillera Blanca Nod(Peru)",ISBN3-928777-57-2
Felipe Diaz,1988,"Carta Turistica(Tourist Map)",(出版社不明)

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