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<美江寺駅へ向かう>
歩いて巡る中山道六十九宿(第13回):第2日目(6);樽見鉄道美江寺駅
(五十三次洛遊会)
2012年6月22日(金)~24日(日)
2012年6月23日(金) (つづき)
<河渡宿地図>
<水浸しの美江寺を行く>
■糸貫橋を渡る
本田郵便局を過ぎて,14時14分に,糸貫川に架かる糸貫橋を渡る.
糸貫川も2キロメートルほど下流で長良川に合流する.
<糸貫橋を渡る>
■代官所跡
14時19分,代官所跡に到着する.
2階建ての民家の軒先に代官所跡の説明板が立っている.
この案内板の説明によると,江戸時代の一時期,ここ辺りは幕府の直轄地で代官所があったという.
1770年(明和7年),この直轄地は大垣藩に預けられた.現在でも「代官跡」「お屋敷跡」「牢屋敷跡」という地名が残っているらしい.
つづいて,14時21分,高札場跡を通過する.ここにも遺構らしき物は何もなく,案内板だけが立っている.
<代官所跡>
■五六川を渡る
14時27分,五六川に架かる五六橋を渡る.
辺り一面に水田が広がるが,一昨日の低気圧のためか,大部分の水田は冠水している.まるで大きな湖の中を歩いているような錯覚に陥る.この辺りの農家の方々の労苦が偲ばれる.
地図で確かめると,この辺りの標高は,約8メートルである.
<五六川>
<冠水した田んぼ>
■樽見鉄道踏切
14時38分,樽見鉄道の踏切に到着する.ここが,第2日目の終点である.
私たちは,この踏切の側にある美江寺駅から樽見鉄道に乗って,今日の宿泊地,大垣へ向かう予定である.
<樽見鉄道の踏切>
<美江寺駅出列車待ち>
■美江寺駅に到着
踏切を渡って右折,14時40分に樽見鉄道美江寺駅に到着する.
駅と言っても,短いホームが1本だけ.単線で電化されていない.駅の周辺は長閑な田園風景が幌勝手いる.
<美江寺駅>
■暇潰し
今度の大垣行の電車は15時48分である.まだ,小一時間の待ち時間がある.近くに喫茶店でもあれば,コーヒーでも飲みながら一休みしたいところだが,辺りは田んぼと民家だけ.自動販売機があるだけで,お店も飲食店も何もない.ボンヤリとホームで暇潰しをするしかない.
その内に飽きてくる.一行の大半が屋根の下のベンチに座り込む.
どなたかが,私の足底板を話題にする.
「・・・FHさん,足底靴の調子は如何ですか?」
私は,待ってましたとばかり,調子に乗る.
「足底板ですが,調子が良いですよ・・・踵の痛みは全くなくなりましたよ・・・」
「へぇ~・・・そうですか.足底板って,どんな物ですか・・?」
時間つぶしに丁度良いので,
「じゃあ・・お見せしますよ・・」
私は靴を脱いで,足底板を取り出して,みんなにお見せする.すると,足底板の形が何だかおかしい.
「あれ~・・・! 一寸変だな・・?」
と思っていると,
「左右逆ですよ・・・」
と,どなたかが注意されてしまうる.
なるほど! その通り,左右取り違えるなんて・・・・随分とオレも呆けたなと情けなくなる.
そういえば,昨日,家を出るとき,靴に足底板を入れると,何だかきつくて入れにくかったことを思い出す.それを多少無理して入れた,それに,靴を履いた途端に何だか違和感があった.
というのも,足底板の出っ張りが,どうも,何時もちは,ちょっとずれているなと感じた.
でも,まあ,いいかで,左右間違えたまま,2日も歩いてしまった,
その間に,足の裏の感覚もバカなので,こんなものかと思いこんだらしい.その結果,何の違和感もなく,2日間歩いてしまった.
私は照れ笑いをして,足底板を左右入れ替えてから,靴を履き直す.
今度は,正に,ドンピッタリ.足の裏がぐっと軽くなる.なんだ! こんなに履き心地が良かったのか.間違えなければ,もっとずっと楽に歩けたのに.
こういうのを後の祭りという.
「調子は如何ですか・・・?」
と皆さんに冷やかされる.
私,テレ笑い.
それにしても,左右間違えたまま2日間も気がつかないなんて・・・オレも耄碌したなと情けなくなる.
そうこうしている内に,15時19分発の下り列車が到着する.青色のジーゼル車1両のワンマン.レールバスである.数名の乗客が前方の出入口から下りてくる.一瞬,ホームが騒がしくなる.ホームから飛び降りて,自転車に乗って帰る人もいる.
<下り列車を見送る;ブルーの車体で格好いい>
■パン屋さん
下り電車が発車すると,ホームはまた静かになる.私たち以外誰も居なくなる.相変わらず長閑が時間が続いている.辺りは静まり返っている.物音一つしない眠たげな昼下がりである.
暫くすると踏切の方から,移動菓子パン屋さんがやってくる.軽トラックの荷台にパンが並んでいるようである.スピーカーで,美味しいパンだとPRしながら,ユックリとホーム脇の広場を移動する.
すると,広場に面している家から,2人の男の子が垣根を乗り越えて,パン屋さんの方に走っていく.パン屋さんも,子ども達が飛び出してくるのが予め分かっているかのようにグッドタイミングで停車する.子ども達の後ろから若いお母さんが,ユックリとパン屋さんの方に歩いて行く.
パンを買って貰った子ども達は,小躍りしながら,また自分の家に向かって走っている.実に楽しげな風景である.
暇潰しをしている私たちは,たったこれだけのことを興味深げに眺めている.
■樽見鉄道に乗車
遠くの方から踏切の音が「チンチン」と聞こえ出す.やっと,15時48分発大垣行の列車のご到着である.
平素,レールバスに乗ったことがないので,少々戸惑う.バスだから列車は1両編成である.一寸短めの車両である.乗降口は前後2箇所.進行方向後ろの乗降口から乗車して整理券を取る.
車内は案外広く感じる.結構沢山の人が乗車している.私たちも何とか座れる.
ジーゼル車らしく,走り出すと,結構エンジン音がガーガーとうるさいが快適である.
手許の時刻表を見ると,終点の大垣までに,十九条,横屋,東大垣と3箇所の駅があるようだ.
元列車マニアの私は,こうして生まれて初めての路線に乗るのが結構嬉しいのである.
<列車が美江寺駅に到着する>
(つづく)
[参考資料]
(なし)
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5aad89785b14df0f27842801bd5bd47e
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d1f135ddc962137cc86afa8c150cee3c
※この記事は白内障の手術前に書き置きしたものです.
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