<霧の花立山>
沢山のご常連と出会った雨の丹沢:塔ノ岳(今年29回目)
(登り単独・下りご常連S氏に同行)
2010年9月29日(水)
■1番バスは大混雑
この所,秋雨前線が活発である.
昨日から絶えず天気予報が気になり,それこそ数時間おきに雨雲の様子や予報を眺めていた.そして,今日(9月29日),午前4時の天気予報は,明け方2時間ばかりは曇りだが,午前8時頃からは,洗濯物日和の素晴らしい天気になるという.山の天気は予報がなかなか難しいことは知っているが,天気予報が,これほどハッキリ快晴だと言っているのならば,山も天気が良いだろうと判断するのは当然である.
渋沢発大倉行1番バスは,平日にも関わらず数名の立ち席が出るほど混雑している.多分,大方の方が天気予報を見る限り,登るなら今日だけと思ったに違いない.それに,さしもの猛暑もここに来てすっかり収まり,やっと涼しくなったこともこの盛況の要因だろう.
車内を見回すと,韋駄天のTさん,三角髭のTさん,カメラマンのMさん,女流ベテランのMさんなど,多士済々のご常連も乗車している.
■時ならぬ雨
所が・・所が,である.バスが6時55分に大倉に到着した途端に,ザーザーと雨音が聞こえるほどの雨が降り出す.こんな雨にも関わらず,韋駄天組の皆さんは,そそくさと塔ノ岳山頂を目指して歩き出す.
私はもしこの雨が何時間も続きそうだったら,登山を止めて引き返そうと思う.トイレ脇のベンチに座り込んで,“どうしようかな?”と思案しながら天を仰ぐ.このとき,雨具を着た女性から親しげに挨拶を受ける.
「はて,誰だったかな・・?」
と一瞬戸惑うが,すぐに山旅スクール7期の方だと気がつく.同じく7期の男性,Sさんと2人で来られたという.
携帯電話で有料サイトの天気予報にアクセスして,ただいま現在の雨雲の様子を見る.すると丹沢・箱根方面には全く雨雲がないことになっている.現に,ここはザーザー降りなのに・・・
私は,雨脚が少し小止みになった7時11分に,意を決して大倉バス停から歩き出す.その後,Sさん達とは山頂まで前後しながら,結局,同じペースであるくことになる.
■ヒルにやられた
これまでの連日の雨のためか,道路はグッショリと濡れている.
歩き出したときの大倉の気温は23.8℃.1週間前,22日の気温29.6℃に比較すれば随分と涼しいが,まだ少し暑い.雨も小止みになっているし,少し歩いて杉林の中に入れば大して濡れることもなかろうと判断して,雨具は着ないまま歩き始める.
足許の濡れた小石がとても滑りやすいので,少々歩きにくいが,涼しくなったので,今日の体調はまあまあのようである.
観音茶屋を過ぎた頃,同じバスに乗っていたカメラマンのMさんに追いつく.一言二言ご挨拶をする.そして,登り坂に弱い私は,どうせ急勾配の所で追いつかれるなと思いながら,ひとまず先に行かせて貰う.
このとき,例の塔ノ岳へ日参しているYさんが,ダダダ・・と私の側を駆け降りていく.
一本松を過ぎた頃,霧の中に2人の影が見え出す.近付くと傘を指した女性はベテランのMさんである.
「今そこで,ヒルにやられましたよ・・」
と物騒なことを言う.
「立ち止まったんですか・・?」
「ええ・・一寸立ち止まった途端に,ヒルやられたんです・・」
いやはや物騒なことである.大倉尾根では,滅多にヒルには会わないと思っていたのに・・
■小さなイヌ,チャイちゃん
Mさんのすぐ前を歩いている男性は可愛いイヌをつれている.このイヌに見覚えがある.それで,この男性がヤマカガシさんだとすぐ分かってしまう.
「やあ,こんにちは・・チャイちゃん元気ですね」
ちなみに「チャイちゃん」は,このイヌの名前である.ヤマカガシさんのお許しを得てチャイちゃんの写真を掲載する.
チャイちゃんは,とても小柄なイヌである.でも,毎週のように塔ノ岳に登っている.小さな身体で,よくまあ,累積標高差1,269メートルの大倉尾根を踏破するなと何時も感心している.
「よくまあ,小さな身体で登りますね・・嫌がらないですか?」
「結構,喜んで付いてきますよ・・身体は小さいけれども,上手に足場を選んで登っていますよ・・」
「はだしのまま,足の裏,大丈夫ですか?」
「肉球が良い緩衝材になっているようですよ.それに足の爪がアイゼンの役割をしているので,上手に歩きますよ・・」
ヤマカガシさんは,チャイちゃんに水を飲ませるために,ときどき休憩を取る.その間,私は先に進むが,すぐにチャイちゃんに追いつかれる.そんなことを繰り返しながら,塔ノ岳にはほぼ同じ時間に到着する.ということは,この小さなイヌが,2時間50分前後で大倉尾根を登っていることになる.凄い!
■萱場平を通過
8時54分,萱場平を通過する.霧雨が降っている.霧のために視界はだんだんと悪くなる.私よりちょっと先を歩いていたチャイちゃんとヤマカガシ氏がベンチにすわって休憩を取るのが,霧の中でボンヤリと見える.
再び長い登り階段になる.前方の霧の中にボンヤリと人影が見え出す.近付くと中年の男性である.軽く会釈をして追い越させて貰う.
やがて,「あと7分」坂の取っつきに到着する.このとき顔見知りのご常連降りてくる.
「おや,随分と速いですね・・」
「オオ・・あんたも元気でナ・・」
雑談をしていると,女流ベテランのMさんが,下から近付いてくる.私はMさんが到着するのを待って,先に行って下さいという.それを聞いていたご常連が,
「なに・・一緒に登りなさいよ・・」
とそそのかす.私はとてもMさんに付いていく自信がないので,先に登って貰う.急坂の登り階段を進む内に,Mさんの姿が次第に遠ざかり,やがて濃い霧の中に消えていく.
■霧の中のシルエット
9時17分,花立山荘を通過する.気温16.5℃.霧がますます濃くなる.露岩帯で霧の中にボンヤリと浮かんできた初老の女性と中年の男性を追い越させていただく.花立場で同じバスに乗車していた韋駄天さんとすれ違う.実に速い.
本来ならば展望が良いはずだが,今日は濃い霧の中,足許しか見えない.
9時32分,金冷シを通過する.
霧の間から僅かに透けて見える木々のシルエットがとても美しいので,デジカメを取り出して,数枚の写真を撮り続ける.
金冷シから最初の長い階段を登り切ったところで,下ってくる韋駄天のTさんとすれ違う.さらに,山頂直下の階段で三角髭のTさんとすれ違う.ご常連の皆さんは,やっぱり足が速いなと感心させられる.
■塔ノ岳山頂
9時49分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間38分.相変わらず昨年の平均より10分ほど余計に掛かっている.まだ,まだ,本調子ではない.霧がますます深くなり,眺望は完全にゼロ.それでも,行事として,霧の中の尊仏山荘の写真を撮る.
山頂は霧雨で濡れているが,ヤマカガシさんは敷物を広げて休憩所を作っている.傍らでチャイちゃんが場所が出来るのを待っている.
山頂のポール付近で,まごまごしていると,山旅スクールのSさんと連れの女性が山頂に到着する.そこで,3人連れたって尊仏山荘に向かう.
■尊仏山荘
山荘に入る.先客はご常連のKさん.何時もの通り入口近くに座っている.
一寸前に到着したMさんが,リュックを広げようとしている.今日の小屋番はオーナーのHさん.私は内心で,今日はネコの話はできないなと思う.ミー君元気かどうか大いに気になるが,やむを得ない.
例により.300円也のお茶を所望する.
私が落ち着いてから10分ほど経った頃,カメラマンのMさんが到着する.
Hさんに,小屋番のOさんのその後の様子を伺う.すると,
「Oさん,昨日,手術しましたよ・・・それまでは患部の腫れが引かなかったので手術できなかったんですよ・・・・」
まあ,手術も無事に済んだようである.
ヒルの話になる.
今日は,雨水が流れている登山道に,沢山のヒルが居るとのことである.やっぱり,大倉尾根にも,沢山のヒルが生息しているようである.
■次々に知人とバッタリ
霧が一段と深まる.もはや視界は10メートルほどしかない.
私は急げば大倉発12時22分のバスに間に合いそうなので,10時17分に尊仏山荘を出発する.ところが,次々に登ってくる顔見知りの方とすれ違う.
金冷シまでに,2番バスで登ってこられたご常連のSさん,続いて,ローギャー氏,一言二言挨拶を交わす.その内に,私より後から山荘を出発した山旅スクールのSさんグループに追いつかれる.最早,12時22分のバスには間に合いそうもないので,ユックリ下ることにする.
その内に,先ほどすれ違ったSさんが下ってきて,追いつかれる.以後,Sさんと一緒にノンビリと下り続ける.
その後も,次々に知り合いとバッタリが続く.
堀山の家を通過したとき,登ってくる3人の女性に,
「FHさん・・?」
と声を掛けられる.山旅スクールの面々である.全員の顔は,勿論,覚えているが,名前が出てこない.名前など,まあ,いいか,で,2~3分間立ち話をする.
「FHさん,少し肥りましたか・・?」
と,どなたかに言われる.
“図星!”
実は,先月のロッキー山脈の旅の間に,2キログラムほど体重が増えたまま,もう帰国してから間もなく1ヶ月を経過しようとしているのに,まだ体重が元に戻らない.結局食べ過ぎるんだろう.
2キログラムも体重が増えているので,塔ノ岳に登っても碌でもない記録しか残せないんだ.痛く反省すること頻りである.
<ラップタイム>
7:11 大倉歩き出し(23.8℃)
7:31 観音茶屋(20.34℃)
7:48 見晴茶屋
8:16 駒止茶屋(17.0℃)
8:35 堀山の家(17.3℃)
9:17 花立山荘(16.5℃)
9:32 金冷シ(16.4℃)
9:49 塔ノ岳山頂 着
====================================
10:17 塔ノ岳山頂 発(+15.3℃)
10:33 金冷シ
10:43 花立山荘
11:35 堀山の家
12:03 見晴茶屋
12:20 観音茶屋
12:41 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:11
塔ノ岳 着 9:49
(所要時間) 2時間38 分(2.63h)
登攀速度 1269m/2.63h=482.5m/h
■下降所要時間(休憩時間を含む)
塔ノ岳 発 10:17
大倉 着 12:41
(所要時間) 2時間24分(2.40h)
下降速度 1269m/2.40h=528.8m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6f45907d90c3d0f759d6bb26ad602a8e
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/91f7b4b7965a6b8d619021c1092bbaa7
沢山のご常連と出会った雨の丹沢:塔ノ岳(今年29回目)
(登り単独・下りご常連S氏に同行)
2010年9月29日(水)
■1番バスは大混雑
この所,秋雨前線が活発である.
昨日から絶えず天気予報が気になり,それこそ数時間おきに雨雲の様子や予報を眺めていた.そして,今日(9月29日),午前4時の天気予報は,明け方2時間ばかりは曇りだが,午前8時頃からは,洗濯物日和の素晴らしい天気になるという.山の天気は予報がなかなか難しいことは知っているが,天気予報が,これほどハッキリ快晴だと言っているのならば,山も天気が良いだろうと判断するのは当然である.
渋沢発大倉行1番バスは,平日にも関わらず数名の立ち席が出るほど混雑している.多分,大方の方が天気予報を見る限り,登るなら今日だけと思ったに違いない.それに,さしもの猛暑もここに来てすっかり収まり,やっと涼しくなったこともこの盛況の要因だろう.
車内を見回すと,韋駄天のTさん,三角髭のTさん,カメラマンのMさん,女流ベテランのMさんなど,多士済々のご常連も乗車している.
■時ならぬ雨
所が・・所が,である.バスが6時55分に大倉に到着した途端に,ザーザーと雨音が聞こえるほどの雨が降り出す.こんな雨にも関わらず,韋駄天組の皆さんは,そそくさと塔ノ岳山頂を目指して歩き出す.
私はもしこの雨が何時間も続きそうだったら,登山を止めて引き返そうと思う.トイレ脇のベンチに座り込んで,“どうしようかな?”と思案しながら天を仰ぐ.このとき,雨具を着た女性から親しげに挨拶を受ける.
「はて,誰だったかな・・?」
と一瞬戸惑うが,すぐに山旅スクール7期の方だと気がつく.同じく7期の男性,Sさんと2人で来られたという.
携帯電話で有料サイトの天気予報にアクセスして,ただいま現在の雨雲の様子を見る.すると丹沢・箱根方面には全く雨雲がないことになっている.現に,ここはザーザー降りなのに・・・
私は,雨脚が少し小止みになった7時11分に,意を決して大倉バス停から歩き出す.その後,Sさん達とは山頂まで前後しながら,結局,同じペースであるくことになる.
■ヒルにやられた
これまでの連日の雨のためか,道路はグッショリと濡れている.
歩き出したときの大倉の気温は23.8℃.1週間前,22日の気温29.6℃に比較すれば随分と涼しいが,まだ少し暑い.雨も小止みになっているし,少し歩いて杉林の中に入れば大して濡れることもなかろうと判断して,雨具は着ないまま歩き始める.
足許の濡れた小石がとても滑りやすいので,少々歩きにくいが,涼しくなったので,今日の体調はまあまあのようである.
観音茶屋を過ぎた頃,同じバスに乗っていたカメラマンのMさんに追いつく.一言二言ご挨拶をする.そして,登り坂に弱い私は,どうせ急勾配の所で追いつかれるなと思いながら,ひとまず先に行かせて貰う.
このとき,例の塔ノ岳へ日参しているYさんが,ダダダ・・と私の側を駆け降りていく.
一本松を過ぎた頃,霧の中に2人の影が見え出す.近付くと傘を指した女性はベテランのMさんである.
「今そこで,ヒルにやられましたよ・・」
と物騒なことを言う.
「立ち止まったんですか・・?」
「ええ・・一寸立ち止まった途端に,ヒルやられたんです・・」
いやはや物騒なことである.大倉尾根では,滅多にヒルには会わないと思っていたのに・・
■小さなイヌ,チャイちゃん
Mさんのすぐ前を歩いている男性は可愛いイヌをつれている.このイヌに見覚えがある.それで,この男性がヤマカガシさんだとすぐ分かってしまう.
「やあ,こんにちは・・チャイちゃん元気ですね」
ちなみに「チャイちゃん」は,このイヌの名前である.ヤマカガシさんのお許しを得てチャイちゃんの写真を掲載する.
チャイちゃんは,とても小柄なイヌである.でも,毎週のように塔ノ岳に登っている.小さな身体で,よくまあ,累積標高差1,269メートルの大倉尾根を踏破するなと何時も感心している.
「よくまあ,小さな身体で登りますね・・嫌がらないですか?」
「結構,喜んで付いてきますよ・・身体は小さいけれども,上手に足場を選んで登っていますよ・・」
「はだしのまま,足の裏,大丈夫ですか?」
「肉球が良い緩衝材になっているようですよ.それに足の爪がアイゼンの役割をしているので,上手に歩きますよ・・」
ヤマカガシさんは,チャイちゃんに水を飲ませるために,ときどき休憩を取る.その間,私は先に進むが,すぐにチャイちゃんに追いつかれる.そんなことを繰り返しながら,塔ノ岳にはほぼ同じ時間に到着する.ということは,この小さなイヌが,2時間50分前後で大倉尾根を登っていることになる.凄い!
■萱場平を通過
8時54分,萱場平を通過する.霧雨が降っている.霧のために視界はだんだんと悪くなる.私よりちょっと先を歩いていたチャイちゃんとヤマカガシ氏がベンチにすわって休憩を取るのが,霧の中でボンヤリと見える.
再び長い登り階段になる.前方の霧の中にボンヤリと人影が見え出す.近付くと中年の男性である.軽く会釈をして追い越させて貰う.
やがて,「あと7分」坂の取っつきに到着する.このとき顔見知りのご常連降りてくる.
「おや,随分と速いですね・・」
「オオ・・あんたも元気でナ・・」
雑談をしていると,女流ベテランのMさんが,下から近付いてくる.私はMさんが到着するのを待って,先に行って下さいという.それを聞いていたご常連が,
「なに・・一緒に登りなさいよ・・」
とそそのかす.私はとてもMさんに付いていく自信がないので,先に登って貰う.急坂の登り階段を進む内に,Mさんの姿が次第に遠ざかり,やがて濃い霧の中に消えていく.
■霧の中のシルエット
9時17分,花立山荘を通過する.気温16.5℃.霧がますます濃くなる.露岩帯で霧の中にボンヤリと浮かんできた初老の女性と中年の男性を追い越させていただく.花立場で同じバスに乗車していた韋駄天さんとすれ違う.実に速い.
本来ならば展望が良いはずだが,今日は濃い霧の中,足許しか見えない.
9時32分,金冷シを通過する.
霧の間から僅かに透けて見える木々のシルエットがとても美しいので,デジカメを取り出して,数枚の写真を撮り続ける.
金冷シから最初の長い階段を登り切ったところで,下ってくる韋駄天のTさんとすれ違う.さらに,山頂直下の階段で三角髭のTさんとすれ違う.ご常連の皆さんは,やっぱり足が速いなと感心させられる.
■塔ノ岳山頂
9時49分,ようやく塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は2時間38分.相変わらず昨年の平均より10分ほど余計に掛かっている.まだ,まだ,本調子ではない.霧がますます深くなり,眺望は完全にゼロ.それでも,行事として,霧の中の尊仏山荘の写真を撮る.
山頂は霧雨で濡れているが,ヤマカガシさんは敷物を広げて休憩所を作っている.傍らでチャイちゃんが場所が出来るのを待っている.
山頂のポール付近で,まごまごしていると,山旅スクールのSさんと連れの女性が山頂に到着する.そこで,3人連れたって尊仏山荘に向かう.
■尊仏山荘
山荘に入る.先客はご常連のKさん.何時もの通り入口近くに座っている.
一寸前に到着したMさんが,リュックを広げようとしている.今日の小屋番はオーナーのHさん.私は内心で,今日はネコの話はできないなと思う.ミー君元気かどうか大いに気になるが,やむを得ない.
例により.300円也のお茶を所望する.
私が落ち着いてから10分ほど経った頃,カメラマンのMさんが到着する.
Hさんに,小屋番のOさんのその後の様子を伺う.すると,
「Oさん,昨日,手術しましたよ・・・それまでは患部の腫れが引かなかったので手術できなかったんですよ・・・・」
まあ,手術も無事に済んだようである.
ヒルの話になる.
今日は,雨水が流れている登山道に,沢山のヒルが居るとのことである.やっぱり,大倉尾根にも,沢山のヒルが生息しているようである.
■次々に知人とバッタリ
霧が一段と深まる.もはや視界は10メートルほどしかない.
私は急げば大倉発12時22分のバスに間に合いそうなので,10時17分に尊仏山荘を出発する.ところが,次々に登ってくる顔見知りの方とすれ違う.
金冷シまでに,2番バスで登ってこられたご常連のSさん,続いて,ローギャー氏,一言二言挨拶を交わす.その内に,私より後から山荘を出発した山旅スクールのSさんグループに追いつかれる.最早,12時22分のバスには間に合いそうもないので,ユックリ下ることにする.
その内に,先ほどすれ違ったSさんが下ってきて,追いつかれる.以後,Sさんと一緒にノンビリと下り続ける.
その後も,次々に知り合いとバッタリが続く.
堀山の家を通過したとき,登ってくる3人の女性に,
「FHさん・・?」
と声を掛けられる.山旅スクールの面々である.全員の顔は,勿論,覚えているが,名前が出てこない.名前など,まあ,いいか,で,2~3分間立ち話をする.
「FHさん,少し肥りましたか・・?」
と,どなたかに言われる.
“図星!”
実は,先月のロッキー山脈の旅の間に,2キログラムほど体重が増えたまま,もう帰国してから間もなく1ヶ月を経過しようとしているのに,まだ体重が元に戻らない.結局食べ過ぎるんだろう.
2キログラムも体重が増えているので,塔ノ岳に登っても碌でもない記録しか残せないんだ.痛く反省すること頻りである.
<ラップタイム>
7:11 大倉歩き出し(23.8℃)
7:31 観音茶屋(20.34℃)
7:48 見晴茶屋
8:16 駒止茶屋(17.0℃)
8:35 堀山の家(17.3℃)
9:17 花立山荘(16.5℃)
9:32 金冷シ(16.4℃)
9:49 塔ノ岳山頂 着
====================================
10:17 塔ノ岳山頂 発(+15.3℃)
10:33 金冷シ
10:43 花立山荘
11:35 堀山の家
12:03 見晴茶屋
12:20 観音茶屋
12:41 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km(片道)
■累積登攀下降高度 1269m
■登攀所要時間
大倉 発 7:11
塔ノ岳 着 9:49
(所要時間) 2時間38 分(2.63h)
登攀速度 1269m/2.63h=482.5m/h
■下降所要時間(休憩時間を含む)
塔ノ岳 発 10:17
大倉 着 12:41
(所要時間) 2時間24分(2.40h)
下降速度 1269m/2.40h=528.8m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
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