中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルートバーン(2):プロローグ(2):出発前日:携行品の準備

2011年03月13日 06時02分28秒 | ニュージーランド;ルートバーン

                        <ルートバーンの案内板:人物は無関係>
 
     ルートバーン(2):プロローグ(2):出発前日:携行品の準備
             (湘南カラビナ隊)
         
2005年1月28日(金)~2月6日(日)

2005年1月27日(木).
晴.

<携行品の準備>

 平日ながら,今日は私は休日.
 家に持ち帰った細々とした残務をソソクサと片づける.そして,山仲間に,
 「私もブログを始めたので見に来ないか・・・」
とメールする.
 そして,インターネットを使って,写真を圧縮するフリーソフト「縮専」をダウンロードする(注:現在は有料).
 買ったばかりなので,気になって仕方がないZaurusをいじりたいのを我慢して,漸く旅支度を始める.
  まずは,パスポート。1998年に発給を受けたパスポートを取り出す.パスポートの自分の写真を見ると,今の私より,肌がつやつやしているし,髪の毛も黒い.ちょっとの間に随分と老けたなと実感する.
 2年前にミルフォードを訪れたときの資料を持ち出して,持ち物のチェックを始める.でも,つい1週間前に,登山学校で登った北八ヶ岳,天狗岳のマイナス20℃の経験が生々しくよみがえる.今,南半球が夏だと分かっていても,ついつい冬支度の感覚で持ち物を考えてしまう.
 前回,ミルフォードを訪れたのは,やはり1月下旬から2月上旬であった.
 あのときの装備品は,以下の通りであった.
  靴下:2足
  下着(すべて登山用)
     シャツ:1枚
     パンツ:1枚
     ズボン下:1枚
  バンダナ:2枚
  雨具上下:1式
  手袋(防水):2足
  洗面具
     手拭い:1枚(タオルは乾かないので持たない)
     ひげそり:1個
     歯ブラシ:1個
     石けん:1個
  靴(トレッキング用):1足
     ※空港へは運動靴を履いていく。
  軽量スリッパ:1足
  水筒(1リットル):1個
  テルモス(500ミリリットル):1個
  ちり紙:少々
  薬品:1式
  サングラス:2個
  帽子防寒:1個
     防水:1個
  つまようじ:若干
  乾電池:10本
  蓄電池:6本
  充電器:1個
  プラグ:1個
  フイルムカメラ:1台
  デジカメ:1台
  フィルム:4本
  SDカード:6枚
  ヘッドランプ:1個
  予備ランプ:1個
  雨用スパッツ:1組
  眼鏡予備:1個
  眼鏡落下防止紐:1本
  アイマスク:1個
  無地ノート:3冊
  速記用ノート:1冊
  文房具ギア:1個
  ボールペン:5本
  ポリ袋:10枚
  高度計:1個
  方位磁石:1個
  腕時計:1個
  折り畳みバッグ:1個
  折り畳み傘:1本
  案内書:1冊
  パスポート
  トラベラーズチェック
  通貨(ドル)
  通貨(円)
    ※ストックは持参せず.
 なお,このとき,登山用の下着,衣類を直接身につけていたので,これをプラスして,2組の下着をこまめに水洗いして着回ししていた.2年前と違うのは,SUUNTOの高度計付きの時計を持っていることだけである.
 なお,持ち物の中に,ノートやボールペンが多いのは,私がボールペンでスケッチをするのが趣味だからである.
 前回は,気楽な一人参加.時間の合間を見つけては,スケッチを繰り返していた.でも,今回は仲間8人での参加である.多分スケッチを楽しむわがままは許されないだろう.
 これで,持ち物全部の重量は8.9キログラムであった.これらの荷物を45リットルのリュックに入れて,すべてを機内に持ち込んだ.
 私は,このときのことを思い出しながら,携行品の選び出しを行った.この作業は30分ほどで終わった.ここで午前中は終わりである.

<ルートマップ作り>

 午後,アルパインツアー社から送られてきた地図を参考にして,ルートマップ(高低図)を作成する.私は登山の度にルートマップを作るのが楽しくて仕方がない.国内の山へ登るときは,まず25,000分の1の地形図を入手して,地形図に磁北線を4センチ間隔で書き入れる.そしてルートを拾い,そのルートに沿って,わくわくしながら高低図を作る.
 実際に現場に行って,自分が作った高低図と実際がどれだけ合っているか,どこが違ったかを確かめる・・・これがとても楽しい.
 しばしば,山で行きずりの方から,
 「高低図は,パソコンで自動的に作れるよ・・・」
とご指摘を受ける.
 私も若い頃からコンピュータ技術者やっていたから,そんなことは十分分かっているし,専用のソフト(カシミール)も持っている.だが,パソコンで自動的に高低図を作ったのでは,肝心の地形が全く頭に入らないし,地形図の読み方ができなくなる.
 だから,地形図を読みながら,高低図を手作りすることに強く拘っている(注;今はスタミナがなくなって,カシミールのお世話になることが多い).
 ところが海外の登山では,この高低図作成が上手くいかない.素人では,正確な地形図が,なかなか手に入らないのである.
 キリマンジャロ山に登ったときも,えらく粗い地図で高低図を作ったので,のっぺりとした「へ」の字が書けただけで,大変物足りなかった.カムチャッカ半島のアパチャ山は,もっと粗い地図しか入手できなかった.こんなときは登山の楽しみも半減してしまう感じだが,これも致し方ない.
 その点,ニュージーランドの地図は大分マシである.私は,高低図を作りながら,旅に出る前から,一人悦に入っている.
 いよいよ明日が出発.
 でも,帰国するまで,ブログへの書き込みも「一時停止」である.それが残念である.

   **********************

2011年3月13日(日),晴.

 東日本太平洋沖巨大地震が発生してから,2日目を迎えている.私は塔ノ岳を往復する積もりだったが,巨大地震直後の大変なときに,のほほんと丹沢へ出掛けるのは,何とも気が引ける.そこで,今日は丹沢行きを差し控えることにする.
 
 所で,実は,このルートバートレッキングの体験を,単行本に纏めるために,3年ほど前に原稿として取り纏めた.そして,某有名出版社に原稿を持ち込んだ.しかし,本の内容から判断して,市場性が少ないので,自費出版になる.出版の費用は約150万円といわれた.
 150万円あれば,3回ほど海外登山に出掛けられる.私は即座に出版をとりやめた.
 このときの原稿が,そっくりそのままCDに収録してある.
  次回からは,幻の出版となった原稿に多少手を加えて,このブログで披露することにしたい.
 ニュージーランドに興味をお持ちの方に些かでも参考にしていただければ,私にとって望外の幸いである.

                                 (つづく)
「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6489bee6404e39781c5fd514e3032e73
「ルートバーン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d9a7b70e4d084e4fb827cc501e279df2



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