中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ルートバーン(46):クライストチャーチへ(3)

2011年05月30日 19時25分51秒 | ニュージーランド;ルートバーン

                                     <犬の教会>

        ルートバーン(46):クライストチャーチ(3)
              (湘南カラビナ隊)
       2005年1月25日(金)~2月2日(日)

第10日目:2005年2月5日(土):クライストチャーチへ(4)

46 鮭の町ラカイヤへ

<デカポ湖畔>

■小さな犬の教会
 テカポ湖の湖畔で昼食を済ませた私たちは,再びバスに乗り込み,12時16分,テカポ湖を後にした.バスはあいかわらず湖の畔を走っている.
 出発してすぐに,バスは小さな教会の前で停まる(12時20分).ここも観光地になっているらしい.かなり沢山の観光客が集まっている.私たち以外の日本人観光客の姿も,ちらほらと見える.
 駐車場から一寸小高い丘に登ると,石造りの小さな教会が建っている.切妻の屋根に可愛い鐘突棟が付いている.入口の右側の壁に「親愛なるシェパードの教会(Church of Good Shepherd)」と刻まれた石版が埋め込まれている.
 ここは,ニュージーランドの牧場で,人間と共に苦労をしてきた羊追いの犬を供養する教会のようである.

<小さな犬の教会>


<教会の看板>

■教会の中に入る
 教会の中に入ってみる.中央の通路を挟んで何列かの椅子が並んでいる.祭壇にあたるところ,つまり教会の正面には,柱があるだけである.壁がないので,吹き抜けになっている.祭壇にあたるところに十字架だけが立っている.その先にはテカポ湖の素晴らしい眺望が広がっている.
 青く輝く湖のはるか向こうには,湖を囲むように残雪が目に染みる山並みが連なっている.

<教会の中からデカポ湖が見渡せる>

■犬の彫刻
 教会を出る.湖に向かって右手の方に遊歩道が続いている.この遊歩道に沿って歩く.少し下って再び登り返すと,犬の彫刻が建っている小高い岩礁が見えてくる.
 近付いてみると,石造りの台座の上に幅2メートルほどの大きな岩を乗せ,その上に実物より1回り大きく感じる犬の彫刻が載せてある.
 彫刻の犬は,首を真っ直ぐ上げて湖の方を見ている.私たち以外にも数名の観光客がいる.皆,思い思いに犬の写真を撮っている. 

<犬の彫刻>

<牧場地帯からセラルディンへ>

■けだるいバスの中
 12時30分,私たちはバスに戻る.バスは,すぐに発車する(12時32分).バスは,再びテカポ湖の湖畔沿いに走り続ける.
 その間,Sさんが,マイク越しに,いつもの通りにトツトツと静かに話をする.
 「自分の土地の中に,羊を追い込むために,犬が使われました.犬は人間の40人分の働きをしたといわれます.主人思いの犬に感謝して,あの犬の像を作りました」
 12時38分,バスはいつの間にかデカポ湖の畔を離れて,牧場地帯のど真ん中を走っている.この辺りの標高は約700メートルである.緩やかな丘陵が次から次へと表れる.バスは,緩やかな下り坂を走っている.そして,12時48分頃には標高500メートルまで下った.
 バスのけだるいエンジン音だけが聞こえてくる.私も次第に眠くなってくる.そして,いつの間にか居眠りを始める.

■セラルティンに到着
 13時28分,ふと我に返る.随分と長い時間,居眠りをしていたらしい.
 バスは標高200メートルほどのところを走っている.空には雲が出始めた.辺りの風景も少し変わってきた.ポプラ並木や広葉樹林が多くなっている.
 バスは「のん,のん」と単調なエンジン音を響かせながら,広大な牧場の中を進む.
 車中を見渡すと,大半の人が居眠りをしている.
 13時35分,ゼラルティン(Geraldine)に到着する.綺麗な町である.ここは,もう太平洋に近い.私たちはニュージーランド南島を,西から東へ,ほぼ横切ったことになる.
 ここで小休止する.
 駐車場前の袋小路を入ると正面に,緑色の壁に白抜きでTALBOT FORESTと書いた看板のあるお店がある.

<セラルディンの商店街>

■ポキホキアイスクリーム
 まずは,この店に入ってみる.美味しそうなアイスクリームや,さまざまな種類の蜂蜜を売っている.私は躊躇せずに,例のポキホキアイスクリーム(2ドル50セント)を注文する.
 アイスクリームを舐めながら,隣の食器屋などをウインドウショッピングする.ここのアイスクリームは,同じポキホキでも,アロータウンで食べたものと比較すると,一寸甘いようである.
 日射しが暑いので,アイスクリームを買った人たちが,店先のビーチパラソルの下に入って,休んでいる.
 アイスクリーム売り場の反対側に蜂蜜売り場がある.さまざまな種類の蜂蜜を売っている.
 13時47分,バスに戻る.14時丁度に発車する.

<ポキホキアイスクリーム>


<蜂蜜>


<ラカイヤに到着>

■キューイハズバンド
 ふたたび,Sさんの静かな案内が始まる.
 「今,クイーンズタウンとクライストチャーチの間には,1日1回のバスの便があります.昔は汽車が走っていましたが,乗る人が居ないので廃止になりました.」
 「良く,ニュージーランドの人は優しいといわれます.特に男性は優しいのでキューイハズバンドと呼ばれます.一般に,ニュージーランドの男性は,仕事が終わると,真っ直ぐ家に帰ります.食事の支度は奥さんがしますが,皿洗いはご主人の仕事です.食事はシンプルです.庭の手入れ,家の補修,芝刈りは男性の仕事です.キューイは自分の体重の20パーセントもの重さがあるタマゴを生みます.雛の世話は雄鳥の仕事です」
 「ところで,キューイフルーツの原産地はどこかご存じですか.実は中国なんです.日本のミカンと同じように冬に収穫します」
 「羊の肉の名前にいろいろあることをご存じですか.ラムは産まれて1年未満,つづいてフォゲット,マトンとなります.フォゲットが好んで食べられるようです.ラムはほとんど雄の羊です」

<やっとラカイヤ.専用車から降りて足腰を伸ばす>

■大きな鮭のモニュメント
 15時6分,鮭の町,ラカイヤ(Rakaia)に到着する.
 私たちがマウントクックを出発してから,約5時間が経過している.ここで10分ほどトイレ休憩を取る.
 この町を流れるラガイヤ川で鮭が良く捕れるという.休憩を取った広場の近くに,大きな鮭の彫刻が飾られている.頭を上にして,滝を登る姿をイメージしたもののようである.大きさは優に10メートルを超えている.

<ラカイヤの案内地図>


<ラガイヤの鮭の彫刻>

■トイレに奇妙な看板
 まずはトイレに入る.
 特に変哲もない普通のトイレである.特段綺麗と言うこともないが,汚くもない.ただ,トイレの脇に妙な注意書きが貼ってある.
 ニュージーランドを訪れる日本人で,今時,西洋式トイレの使い方が分からない人は居ないと思うのだが・・・

<トイレの注意書き>
                                     (つづく)

「ルートバーン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/3e0523918f4a160f6bd8046d49b36c55
「ルートバーン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c71e27838640eea8f1433b239d124eca 


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[編集後記]

2011年5月30日(月


 昨日,台風2号は温帯低気圧に変わって,本州南海上を東北東に進行中である.また,今日も雨.いくら何でも,雨を押してまで丹沢へ行く気にはなれないが,こう何日も雨で閉じ込めれれると,だんだんと気分も滅入ってくる.
 朝,何時も通りに4時頃目が覚める.寒い.寒いと起床するのが億劫になる.そのまま,また,30分ほどウトウト.その間,どんな筋書きか思い出せないが奇妙な夢を見続ける.
 憂鬱な雨.天気予報では,連日雨か曇だという.鬱陶しいけれども,自然がなせる業(わざ)なので諦めるしかない.でも,いくら雨でも,終日家でジッとしていては身体が鈍る.私は,午前中は家の中の仕事をするにしても,午後からは,傘をさしてても,4~5キロメートルは歩こうと思う.
 ところが,昼頃になると,雨は止み,薄日すら射してくる.私はこれ幸いとばかりに,家から出かける.どこへ行こうかと迷うが,来月中旬に三つのパーティのアジサイ巡りガイドをしなければならないので,いっそのこと下見をしようかと思い立つ.
 まずは,仏行寺,続いて陣鐘山を経由して,成就院,御霊神社と回って,市役所通りを経由して自宅まで戻ろうかと考える.
 そこまでは良かったが,深沢の商店街まで歩いたときに,たまたまタイミング良く大船行のバスが来る.途端に,大船駅前の某コーヒー店の200円也のコーヒーを連想する.
 「やっぱり,コーヒーが飲みたい・・・」
で,条件反射のようにバスに飛び乗ってしまう.そして,こんなはずではなかったと後悔する.でも,もう仕方がない.
 10分ほどで大船駅に到着する.そのままコーヒー店に入るのでは,あまりに芸がないので,駅前の西友に入って,紳士用品売場や家電売場を見て回る.さらには無印良品の売場もくまなく回る.そうこうしているうちに,瞬く間に2時間ほど,時間を浪費してしまう.
 「そういえば,(テレビで)今日から水戸黄門の新シリーズが始まるな・・」
べつに水戸黄門のテレビなど見なくても良いのだが,新シリーズの水戸黄門役が誰なのか気になり始める.
 …で,すぐに自宅近くのバス停を通るバスに乗ってしまう.
 結局,今日の歩行歩数は5,975歩.
 「こりゃ~ぁ! 駄目だ!」
 私はブロイラーまっしぐらになるぞ!
 夕方帰宅する.
 丹沢塔ノ岳の山の知人,Y川さん監修の『旅と山と健康の掲示板』No.28が郵便受けに入っている.素晴らしい内容である.こんな愚痴コーナーで紹介するのは不遜なので,また別途このブログで紹介することにしたい.
 もし,明朝,天気が良ければ,塔ノ岳へでも行こうかな.
 もう少しで夜20時.もう寝るかな.
   
                               (愚痴おわり)



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