<カルアス中央広場>
ペルー周遊記(58):第17日目(2):コフッフ山荘に戻る
2008年7月17日(金)(つづき)
<カルアスへ>
■リアンカヌーコ川の河川敷
リアンカヌーコ川の河川敷の片隅にある売店で,先行していたクラウディオさんと落ち合う. 11時01分,クラウディオさんを先頭に売店前を出発する.私達はリアンカヌーコ川の河原から直ぐに離れて.左岸の河岸段丘をジグザグに登る急坂に差し掛かる.
登り口のすぐ側に一寸見た目がサルスベリのような大木が生えている.クラウディオさんの説明によると,この木の樹齢は約800年だという.また,詳しいことは良く分からないが,ケヌアル(Polylepis科)という植物が繁茂している.この植物は標高4,000メートルだけで育つ植物のようである.
<川下にリアンカヌーコ湖が見下ろせる(11:09頃)>
■インカコーラを飲みながら
5分ほど河岸段丘の急坂を登る.まだ標高が約4,000メートルもある高地である.平地の積もりで坂を登ると,たちまちの内に,息切れがしてくる.
11時10分,坂道を登り詰めて,駐車場に到着する.駐車場には数台の車が停車しているが,私達を出迎える車は,まだ到着していない.
クラウディオさんが,私達に駐車場直ぐ近くの小さな丘に登って休憩を取るように勧める.
小さな丘には,心地よい日光が降り注いでいる.私達はゴロゴロと転がっている岩塊の上に登って,ノンビリと車を待つ.
暫くすると,クラウディオさんが,
「何か飲み物を探してきます.何が良いですか?」
と私達に聞く.
クラウディオさんは,今,登ってきたばかりの急坂を下って,先ほどの売店で飲み物を仕入れ,また,坂道を登り返す.凄い体力である.私は,ペルーに来てから,ずっと飲み続けているインカコーラを所望する.
<トヨタ製のバンとタクシーに乗り込む(12:46頃)>
■登山口を出発
12時40分頃,私達が乗る車が到着する.トヨタのバン1台と,タクシー1台である.荷物はバンに積み込んで,Sさん,トーマスさん,KOさん,それに私の4名がタクシーに,KAさん他スタッフはバンに分乗する.そして,12時40分に駐車場を発車する.
私達を乗せた車は,砂利道をガタガタ揺れながらリアンカヌーコ湖の湖畔沿いを走り続ける.進行方向左手には深緑色をしたリアンカヌーコ湖の水面が見えている.見るからに神秘的な雰囲気を持った湖である.
同じ頃,私達と別行動を取っているトレッキング組も,私達が今下っている道を辿って,帰途についているはずである.
<リアンカヌーコ湖の湖畔を下る>
■国立公園事務所
13時28分,国立公園事務所に到着する.ここで,入山券を提示して,下山手続きを済ませる.手続きは簡単に済んだ.直ぐに自動車に乗って,ガタガタ道を下り続ける.
どのくらい下ったのか分からないが,13時38分頃から,道路の両側に民家がちらほらと見えるようになる.ペルー特有の民族衣装を着た村人の姿も見え隠れする.あちこちに,馬,牛,ヤギなどの家畜が群れている.元気な子供達の姿も見える.どことなく戦前の日本の農村に似た風景が続く.
やがて,うねうねと続く畠が見え出す.民家には,電気が来ていないようである.経済的には決して豊かではないことが,家のただずまいから読みとれる.とはいえ,垣間見る子供達の表情は実に生き生きとしている.
民家や畠の向こうには,白く輝く高山が連なっている.
13時57分頃,道路に沿って電柱が設置されている所まで下る.この辺りからは電気が引き込まれている家が多くなるようである.
私達は氷河で削られた広い谷間の左岸を下っている.対岸には見渡す限りの段々畑が広がっている.
<国立公園事務所前(13:28頃)>
<車窓からの田園風景(13:57頃)>
■凹むインカコーラの空き瓶
14時18分,漸く舗装道路になる.車の揺れが急に小さくなり,何となくホッとする.
舗装道路に出ると,運転手がもの凄い勢いで自動車を走らせる.私達が乗っているタクシーの前には,クラディオさんやKAさんが乗っているバンが走っている.このトヨタ製のバンは,もの凄い勢いで走り続けるので,ともすれば後続の私達を乗せたタクシーが追いつけなくなる.ほとんど車は走っていない2車線の舗装道路だが,私はとても怖いので,思わず全身に力が入ってしまう.
先ほど,クラウディオさんから頂戴したインカコーラのプラスティック製の空き瓶が,いつの間にかペシャンコに変形している.車が低地まで下り,気圧が高くなって,空き瓶は断面が三角形になるほど潰れてしまった.
■カルアスのアイスクリーム
車はカルアスの市街地に到着する.カルアスはこの地方の中心地だけあって,さすがに賑やかである.
14時46分,カルアス中央公園に到着する.ここで小休止.
公園に面した売店に入る.この売店では地形図,書籍,アイスクリームなどを販売している.売店兼軽喫茶店のようなところである.
まずは,是非欲しいと思っていたブランカ地方の地図を購入する.
同行の1人が,売店でアイスクリームを購入する.美味そうなので,私も真似をしてバニラアイスを購入する.1スプーンがs/.1.50である.売店脇の休憩所のテーブルに座って賞味する.
<カルアス中興公園近くで下車(14:46頃)>
■アンディーノホテルで予約確認
15時14分,カルアス中央公園を出発する.私達の自動車は,南南西に向けて走り出す.
カルアスの市街地はさすがに賑やかである.立派な建物が建ち並んでいる.街には沢山の三輪タクシーが走っている.無秩序に停車している自動車の間を縫うようにして,私達の車は進む.
16時03分,明日宿泊する予定のアンディーノホテルに立ち寄って,ホテルの予約が取れているかどうかを確認する.フロントの浅黒い小柄な女性が,確かに予約が入っていますと答える.
予約が確認できたので,直ぐに出発する.
<コフップ山荘>
■クラウディオさんの自宅前
16時12分,チーフガイド,クラウディオさんの家の前に到着する.ここで,クラウディオさんとは,お別れである.クラウディオさんと一緒に,数名の現地スタッフが,ここで下車する.タクシーに乗っていた私達も,座席が空いたトヨタのバンに乗り換える.
16時20分,クラウディオさんの家の前を出発する.
すぐに舗装道路が終わって,ガタガタの砂利道に入る.バンは砂埃を上げながら,上り坂を登り続ける.
途中,2箇所で停車する.その度に,残りの現地スタッフも,何人か下車する.
<民族衣装を着た女性が行く(16:34頃)>
■山荘に到着
坂道を登り続けて,16時57分,私達は,無事,コフッフ山荘に帰着する.
先日の部屋割通りにバンガローに入る.そして,直ぐにバンから下ろした荷物の整理を始める.すると私が使用していたピッケルが届いていないことに気が付く.どうやら,トーマスさんのピッケルも届いていないようである.
「バンから下ろし忘れたんです・・・間違いなく届きますよ」
と,運転手が言う.
■冷たいシャワー
別行動を取っているハイキング組が,コフップ山荘に帰着するまでには,まだ1時間ほどの時間があるようである.では,その間に,先着組はシャワーを浴びてしまおうということになる.
ここは太陽光発電でエネルギーを賄っているために,一度に沢山の温水を供給することはできない.そのために,温水は節約しながら少しずつ使う必要がある.
先日は年長者からシャワーを使ったので,今日は若い者から順にシャワーを使うことになる.やがて私の番になるが,残念ながらもう温水は出てこない.仕方がないので,思い切って冷たい水のシャワーを浴びる.高所なのでシャワーは跳びあがるほど冷たかったが,逆にシャワーが終わると全身がポカポカしてくる.
とはいえ,これほどの高地,これほどの山中で,シャワーがあること自体が有り難いことである.
■トレッキング組も帰着
私達登山組が山荘に到着してから,1時間ほどして,トレッキング組の4人が帰ってくる.先ほどバンから卸し忘れたピッケルも,トレッキング組と一緒に戻ってきた.トレッキング組に同行していた賑やかな横田さん,国際ガイドのKさんも一緒である.
山荘は一気に賑やかになった.
■打ち上げの大宴会
18時から食堂小屋で夕食が始まる.
まずは無事を祝して乾杯.その後,アルコールでますます盛り上がる.沢山の料理が次々と出てくる.どれも日本食とは一寸違うが,山荘のスタッフが工夫して料理しているとのことである.
鶏肉,トウモロコシなどの野菜と穀類,チーズなど.
三井さんと共同経営者が私達の前で,
「・・・わざわざ遠い日本から,当山荘にお出で戴き有り難うございました・・・」
という趣旨に挨拶がある.
次いで,料理担当のスタッフが,
「・・・料理は如何ですか.何かお気づきのことがありましたら,是非,教えてください・・・」
という趣旨の挨拶がある.
三井さんが感想を言う.
「・・・彼らは小学校にも行っていないんですよ.でも,こんなにきちんと挨拶ができるんです.日本人も見習わなければ・・・」
私も同感である.
つづいて,私のブログの話になる.三井さんからブログでも山荘の紹介をして欲しいという要望がある.私は,この場を借りて,全員の顔写真をブログで公開しても良いという了承を得る.
<パーティ寸景(19:58頃)>
■就寝
21時頃,アルコールに弱い私は,どうしても座が持てなくなる.そこで一足先に中座して,自分の部屋に戻る.外は相変わらず寒い.
部屋に戻った私は,ヘッドランプの光を頼りに,暫くの間,日記帳を整理する.今回の旅行で,最大の目的であったピスコ山登頂が終わったので,何とも言えない開放感がある.
21時30分頃,就寝.
こうして,ペルー訪問第17日目も無事終わった.
[ピスコ山山行記録]
■水平歩行距離 8.8km
■累積登攀下降高度(m)
登攀 下降
第1日目 765 ……
第2日目 185 ……
第3日目 902 892
第4日目 …… 950
(合計) 1,852 1,852
■登攀所要時間(休憩時間込み)
第1日目 3時間10分
第2日目 2時間28分
第3日目 7時間24分
(合計) 11時間02分(11.0h)
平均登攀速度
1,852m/11.0h=168.4m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
第1日目 ……
第2日目 ……
第3日目 3時間45分
第4日目 3時間58分
(合計) 7時間43分(7.72h)
平均下降速度 1,852m/7.72h=29.9m/h
(つづく)
「ペルー周遊記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/678882beac6e78231610ae7d28765802
「ペルー周遊記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a24a833595cc322f3d546d6865c2939d
このシリーズの最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6fee0e316085f32cce0c47a424821346
ペルー周遊記(58):第17日目(2):コフッフ山荘に戻る
2008年7月17日(金)(つづき)
<カルアスへ>
■リアンカヌーコ川の河川敷
リアンカヌーコ川の河川敷の片隅にある売店で,先行していたクラウディオさんと落ち合う. 11時01分,クラウディオさんを先頭に売店前を出発する.私達はリアンカヌーコ川の河原から直ぐに離れて.左岸の河岸段丘をジグザグに登る急坂に差し掛かる.
登り口のすぐ側に一寸見た目がサルスベリのような大木が生えている.クラウディオさんの説明によると,この木の樹齢は約800年だという.また,詳しいことは良く分からないが,ケヌアル(Polylepis科)という植物が繁茂している.この植物は標高4,000メートルだけで育つ植物のようである.
<川下にリアンカヌーコ湖が見下ろせる(11:09頃)>
■インカコーラを飲みながら
5分ほど河岸段丘の急坂を登る.まだ標高が約4,000メートルもある高地である.平地の積もりで坂を登ると,たちまちの内に,息切れがしてくる.
11時10分,坂道を登り詰めて,駐車場に到着する.駐車場には数台の車が停車しているが,私達を出迎える車は,まだ到着していない.
クラウディオさんが,私達に駐車場直ぐ近くの小さな丘に登って休憩を取るように勧める.
小さな丘には,心地よい日光が降り注いでいる.私達はゴロゴロと転がっている岩塊の上に登って,ノンビリと車を待つ.
暫くすると,クラウディオさんが,
「何か飲み物を探してきます.何が良いですか?」
と私達に聞く.
クラウディオさんは,今,登ってきたばかりの急坂を下って,先ほどの売店で飲み物を仕入れ,また,坂道を登り返す.凄い体力である.私は,ペルーに来てから,ずっと飲み続けているインカコーラを所望する.
<トヨタ製のバンとタクシーに乗り込む(12:46頃)>
■登山口を出発
12時40分頃,私達が乗る車が到着する.トヨタのバン1台と,タクシー1台である.荷物はバンに積み込んで,Sさん,トーマスさん,KOさん,それに私の4名がタクシーに,KAさん他スタッフはバンに分乗する.そして,12時40分に駐車場を発車する.
私達を乗せた車は,砂利道をガタガタ揺れながらリアンカヌーコ湖の湖畔沿いを走り続ける.進行方向左手には深緑色をしたリアンカヌーコ湖の水面が見えている.見るからに神秘的な雰囲気を持った湖である.
同じ頃,私達と別行動を取っているトレッキング組も,私達が今下っている道を辿って,帰途についているはずである.
<リアンカヌーコ湖の湖畔を下る>
■国立公園事務所
13時28分,国立公園事務所に到着する.ここで,入山券を提示して,下山手続きを済ませる.手続きは簡単に済んだ.直ぐに自動車に乗って,ガタガタ道を下り続ける.
どのくらい下ったのか分からないが,13時38分頃から,道路の両側に民家がちらほらと見えるようになる.ペルー特有の民族衣装を着た村人の姿も見え隠れする.あちこちに,馬,牛,ヤギなどの家畜が群れている.元気な子供達の姿も見える.どことなく戦前の日本の農村に似た風景が続く.
やがて,うねうねと続く畠が見え出す.民家には,電気が来ていないようである.経済的には決して豊かではないことが,家のただずまいから読みとれる.とはいえ,垣間見る子供達の表情は実に生き生きとしている.
民家や畠の向こうには,白く輝く高山が連なっている.
13時57分頃,道路に沿って電柱が設置されている所まで下る.この辺りからは電気が引き込まれている家が多くなるようである.
私達は氷河で削られた広い谷間の左岸を下っている.対岸には見渡す限りの段々畑が広がっている.
<国立公園事務所前(13:28頃)>
<車窓からの田園風景(13:57頃)>
■凹むインカコーラの空き瓶
14時18分,漸く舗装道路になる.車の揺れが急に小さくなり,何となくホッとする.
舗装道路に出ると,運転手がもの凄い勢いで自動車を走らせる.私達が乗っているタクシーの前には,クラディオさんやKAさんが乗っているバンが走っている.このトヨタ製のバンは,もの凄い勢いで走り続けるので,ともすれば後続の私達を乗せたタクシーが追いつけなくなる.ほとんど車は走っていない2車線の舗装道路だが,私はとても怖いので,思わず全身に力が入ってしまう.
先ほど,クラウディオさんから頂戴したインカコーラのプラスティック製の空き瓶が,いつの間にかペシャンコに変形している.車が低地まで下り,気圧が高くなって,空き瓶は断面が三角形になるほど潰れてしまった.
■カルアスのアイスクリーム
車はカルアスの市街地に到着する.カルアスはこの地方の中心地だけあって,さすがに賑やかである.
14時46分,カルアス中央公園に到着する.ここで小休止.
公園に面した売店に入る.この売店では地形図,書籍,アイスクリームなどを販売している.売店兼軽喫茶店のようなところである.
まずは,是非欲しいと思っていたブランカ地方の地図を購入する.
同行の1人が,売店でアイスクリームを購入する.美味そうなので,私も真似をしてバニラアイスを購入する.1スプーンがs/.1.50である.売店脇の休憩所のテーブルに座って賞味する.
<カルアス中興公園近くで下車(14:46頃)>
■アンディーノホテルで予約確認
15時14分,カルアス中央公園を出発する.私達の自動車は,南南西に向けて走り出す.
カルアスの市街地はさすがに賑やかである.立派な建物が建ち並んでいる.街には沢山の三輪タクシーが走っている.無秩序に停車している自動車の間を縫うようにして,私達の車は進む.
16時03分,明日宿泊する予定のアンディーノホテルに立ち寄って,ホテルの予約が取れているかどうかを確認する.フロントの浅黒い小柄な女性が,確かに予約が入っていますと答える.
予約が確認できたので,直ぐに出発する.
<コフップ山荘>
■クラウディオさんの自宅前
16時12分,チーフガイド,クラウディオさんの家の前に到着する.ここで,クラウディオさんとは,お別れである.クラウディオさんと一緒に,数名の現地スタッフが,ここで下車する.タクシーに乗っていた私達も,座席が空いたトヨタのバンに乗り換える.
16時20分,クラウディオさんの家の前を出発する.
すぐに舗装道路が終わって,ガタガタの砂利道に入る.バンは砂埃を上げながら,上り坂を登り続ける.
途中,2箇所で停車する.その度に,残りの現地スタッフも,何人か下車する.
<民族衣装を着た女性が行く(16:34頃)>
■山荘に到着
坂道を登り続けて,16時57分,私達は,無事,コフッフ山荘に帰着する.
先日の部屋割通りにバンガローに入る.そして,直ぐにバンから下ろした荷物の整理を始める.すると私が使用していたピッケルが届いていないことに気が付く.どうやら,トーマスさんのピッケルも届いていないようである.
「バンから下ろし忘れたんです・・・間違いなく届きますよ」
と,運転手が言う.
■冷たいシャワー
別行動を取っているハイキング組が,コフップ山荘に帰着するまでには,まだ1時間ほどの時間があるようである.では,その間に,先着組はシャワーを浴びてしまおうということになる.
ここは太陽光発電でエネルギーを賄っているために,一度に沢山の温水を供給することはできない.そのために,温水は節約しながら少しずつ使う必要がある.
先日は年長者からシャワーを使ったので,今日は若い者から順にシャワーを使うことになる.やがて私の番になるが,残念ながらもう温水は出てこない.仕方がないので,思い切って冷たい水のシャワーを浴びる.高所なのでシャワーは跳びあがるほど冷たかったが,逆にシャワーが終わると全身がポカポカしてくる.
とはいえ,これほどの高地,これほどの山中で,シャワーがあること自体が有り難いことである.
■トレッキング組も帰着
私達登山組が山荘に到着してから,1時間ほどして,トレッキング組の4人が帰ってくる.先ほどバンから卸し忘れたピッケルも,トレッキング組と一緒に戻ってきた.トレッキング組に同行していた賑やかな横田さん,国際ガイドのKさんも一緒である.
山荘は一気に賑やかになった.
■打ち上げの大宴会
18時から食堂小屋で夕食が始まる.
まずは無事を祝して乾杯.その後,アルコールでますます盛り上がる.沢山の料理が次々と出てくる.どれも日本食とは一寸違うが,山荘のスタッフが工夫して料理しているとのことである.
鶏肉,トウモロコシなどの野菜と穀類,チーズなど.
三井さんと共同経営者が私達の前で,
「・・・わざわざ遠い日本から,当山荘にお出で戴き有り難うございました・・・」
という趣旨に挨拶がある.
次いで,料理担当のスタッフが,
「・・・料理は如何ですか.何かお気づきのことがありましたら,是非,教えてください・・・」
という趣旨の挨拶がある.
三井さんが感想を言う.
「・・・彼らは小学校にも行っていないんですよ.でも,こんなにきちんと挨拶ができるんです.日本人も見習わなければ・・・」
私も同感である.
つづいて,私のブログの話になる.三井さんからブログでも山荘の紹介をして欲しいという要望がある.私は,この場を借りて,全員の顔写真をブログで公開しても良いという了承を得る.
<パーティ寸景(19:58頃)>
■就寝
21時頃,アルコールに弱い私は,どうしても座が持てなくなる.そこで一足先に中座して,自分の部屋に戻る.外は相変わらず寒い.
部屋に戻った私は,ヘッドランプの光を頼りに,暫くの間,日記帳を整理する.今回の旅行で,最大の目的であったピスコ山登頂が終わったので,何とも言えない開放感がある.
21時30分頃,就寝.
こうして,ペルー訪問第17日目も無事終わった.
[ピスコ山山行記録]
■水平歩行距離 8.8km
■累積登攀下降高度(m)
登攀 下降
第1日目 765 ……
第2日目 185 ……
第3日目 902 892
第4日目 …… 950
(合計) 1,852 1,852
■登攀所要時間(休憩時間込み)
第1日目 3時間10分
第2日目 2時間28分
第3日目 7時間24分
(合計) 11時間02分(11.0h)
平均登攀速度
1,852m/11.0h=168.4m/h
■下降所要時間(休憩時間込み)
第1日目 ……
第2日目 ……
第3日目 3時間45分
第4日目 3時間58分
(合計) 7時間43分(7.72h)
平均下降速度 1,852m/7.72h=29.9m/h
(つづく)
「ペルー周遊記」の前回の記事
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