
<塔ノ岳山頂からの富士山>
イヌ,ネコ,シカに出会った丹沢:塔ノ岳(今年49目)
(単独山行)
2009年12月23日(水)
■何も好き好んで真っ暗な中,出掛けなくても良いのに
昨日が冬至.とにかく日の出が遅い.
今日は天皇誕生日で休日.
天気が良さそうなので,塔ノ岳を往復することに決めた.
例により,5時10分に家を出る.寒くて真っ暗.よくまあ,こんな寒い日に出掛けるなと,もう一人の私が呆れている.
小田原で小田急電車に乗り換える.電車が渋沢に到着する頃,漸く東の空が明るくなり始める.
この寒い日に,1番バスには,結構沢山の登山客が乗り込む.立っている人も結構居る.韋駄天のTさんは,バスが大倉に到着するとともに,直ぐ飛び出すためか,運転席の直ぐ後ろに立っている.私の席の隣には,今日も三角髭のTさんが座る.少し離れたところに,カメラマンのMさんが座っている.
■身体が一寸重く感じる
今日のMさんは,大きなリュックとキャンバスのようなものを持っている.随分重そうである.
何時もとは,出発順序が逆になり,私は,7時13分に,Mさんより先に,大倉から歩き出す.歩き出して直ぐに,前回,塔ノ岳に登ったときに較べて,身体が重いなと感じる.でも,まあ,疲労が貯まらないように気を付けながら登り続ける.途中,何人かの登山客を追い抜くが,逆に若い方々に追い抜かれる.
8時13分,駒止茶屋を通過する.ここまでの所要時間は,丁度,1時間.身体が重いなと思った割には,まあまあのペースのようである.
■富士山が綺麗に見えている
いつものように堀山の尾根で,富士山の写真を撮る.
いよいよ冬.今日も見通しが良く利いて,雪を被った富士山が手に取るように見えている.相変わらず富士山の山頂付近では強風が吹き荒れているらしく,舞い上がった雪が棚引いている.
<堀山の尾根からの富士山>

<堀山の家(小草平)からの富士山>
■泥んこになりそうな萱場平
8時29分に堀山の家を通過する.朝日が登り始めると気温がぐんぐんと上昇しているらしくて,登攀速度を少し落とさないと,汗が噴き出てくる.私は流れるほどの汗はかかないように努力しているので,歩行速度を少し落したまま登り続ける.
8時48分,萱場平に到着する.気温がやや高いために,凍結している地面が溶け始めている.この調子だと,下山する頃には,この辺りは泥んこになっているだろうなと想像する.
<今日の萱場平:今にも霜が溶け出しそう:人物は無関係>
■気温が高くなった
9時08分,花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は,1時間58分.辛うじて2時間は切っているが,ちょっとペースが遅い.でも,今の私はこんなものだろうと納得する. 花立山荘からも,富士山がクッキリと見えている.

<花立山荘からの富士山>
■何か工事が始まるようだ
そのまま山荘を通過して,花立山山頂,つまり花立場に到着する.何か工事が始まるらしくて,数名の工事担当者が,忙しく動き回っている.
ここから,例によって,富士山,南アルプスが,とても良く見えているので,またもや何枚かの写真をデジカメに収める.

<花立場のコル(花立山)から富士山と南アルプスを望む>
■韋駄天のTさんとすれ違う
9時19分,金冷シを通過する.ここまで来れば,塔ノ岳山頂まで僅かである.
私は今までセーブして歩いていたが,ここから少しピッチをあげて歩くことにする.
山頂直下の階段に差し掛かったときに,下ってくる韋駄天のTさんとすれ違う.Tさんが,私の急性胃炎のその後を気遣って,
「もう,お体の方は良いんですか・・・」
と私に質問する.
「・・・お陰様で,2時間20分前後で登れるところまで回復しました・・ところで,塔ノ岳登頂1000回の後,2000回を目指されるんですか・・・」
「いえいえ,そこまでは考えていません・・」
お互いに細く長く山登りを続けようとエールを交換して分かれる.
■塔ノ岳山頂の牡シカ2頭
9時32分に塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は,2時間19分.前回より3分遅い.
すでに数名の登山客が山頂で休んでいる.世の中には,随分とタフな人が居るな.上には上が居るものだと感心する.
山頂には,大きな牡シカが2頭,少し間を空けて立っている.この頃,ボスになった弟シカと,兄シカである.早速写真を撮る.
そして,いつもの儀式で,山頂からの風景をデジカメに収める.

<塔ノ岳山頂からの富士山>

<塔ノ岳山頂のシカ2頭>
※角の先が折れているシカ(右)が兄貴.今,弟(左)がボス
■尊仏山荘の日なったぼっこネコ
尊仏山荘に入る.先客が3名居る.夫婦1組と,単独山行の男性一人.
今日の小屋番は,W林さん.ミー君は山猫御殿2階の日だまりで気持ちよさそうに昼寝をしている.今日はOさんが居ないので,ミー君を呼ぶのは諦める.そして,遠くから昼寝をしているミー君の写真を撮って終わりにする.
私が写真を撮っているのを見た男性が,
「・・内のネコも今年23才になったんです.耳は聞こえないんですが,目と鼻は,まだ,大丈夫ですよ・・」
すると夫婦連れの男性が,
「・・へえ~・・ネコのそんなに長生きするんですか・・・」
と質問する.
「近所の犬猫病院の先生の話では,24才のネコが居るようですよ・・・」
「普通,ネコの寿命は10才ぐらいが多いですよね・・」
すると,小屋番のW林さんが,
「・・・ここのネコも,10才になりますよ・・・」
「ネコも,山の上の過酷な環境では,長生きするのも大変ですね・・」

<ミー君は山猫御殿で日向ぼっこ>
■尊仏山荘から下山開始
私は,大倉発12時40分のバスに乗りたいと思う.何時も下りは慎重に時間を掛けて降りるので,そろそろ下山の時間である.
10時32分に尊仏山荘を出る.
相変わらず富士山が良く見えている.山頂に屯している登山客の人数も,先ほどより随分と増えている.50人ぐらいは居るだろうか.
富士山を眺めながら山頂を横断していると,見たことのあるようなないような女性が,私に挨拶する.勿論,私もそつなく返礼するが,誰だかサッパリ分からない.
山頂直下の階段で,カメラマンのMさんとすれ違う.
気温が一段と上がって,下りには心地よい.私は四方の山を眺めながら,ユックリと下り続ける.
花立場では工事が始まっている.どうやら,植生を保護するための工事のようである.

<花立場で工事が始まる>
■犬が登ってくる
10時30分,花立山荘に到着する.山荘前のベンチに,沢山の登山客が座り込んでいる.山荘前の階段を沢山の登山客が列になって登ってくる.高校生,大学生など,若い人たちが,結構,沢山登ってくる.その中に,可愛い小型犬がいる.私は犬が苦手だが,この犬はさすがに可愛いので写真を撮らせて貰う.それにしても,今日はシカ,ネコ,犬に出会った.まるで桃太郎の亜流のようである.

<ありゃ! 小さなイヌが登ってくる>
■顔見知りの方とすれ違う
花立山荘を過ぎて岩稜地帯を下り始めた頃,山旅スクール8期(だったかな?)の男性1人,女性1人とすれ違う.先方は私の名前をご存じのようだが,私は忘れている(忘れてスミマセン!).
「・・今年は何回,塔ノ岳に登りましたか・・?」
と私に質問する.
「・・そうですね.今年は50回ぐらいかな・・?」
私は急性胃炎の経緯を説明するのも面倒なので,言いよどんでいると,男性が,
「・・ブログにそんなこと書いてありましたね・・」
と言う.私のブログを読んでいただいている.有り難いことである.
萱場平は,予想通り,霜が融けて泥んこになっている.
駒止茶屋を過ぎた頃,先ほど,山頂で私に挨拶した女性が,私に追いつく.成り行きで,私も歩行速度を上げて,大倉まで,この女性といろいろなことを話題にして,雑談しながら一緒に下る.
この方,どなただろう!?
[ラップタイム]
7:13 大倉歩き出し
7:31 観音茶屋
7:46 見晴茶屋
8:13 駒止茶屋
8:29 堀山の家
9:08 花立山荘
9:19 金冷シ
9:32 塔ノ岳山頂 着
=========================================
10:13 塔ノ岳山頂 発(+0.2℃)
10:17 金冷シ
10:30 花立山荘
11:11 堀山の家
11:30 駒止茶屋
11:51 見晴茶屋
12:06 観音茶屋
12:23 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km
■累積登攀下降高度 1250m
■登攀所要時間
大倉 発 7:13
塔ノ岳 着 9:32
(所要時間) 2時間19分(2.32h)
登攀速度 1250m/2.32h=538.8m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:13
大倉 着 12:23
(所要時間) 2時間10分(2.17h)
下降速度 1250m/2.17h=576.0m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c4cdc709599603cb722d694b303fd0b2
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)
イヌ,ネコ,シカに出会った丹沢:塔ノ岳(今年49目)
(単独山行)
2009年12月23日(水)
■何も好き好んで真っ暗な中,出掛けなくても良いのに
昨日が冬至.とにかく日の出が遅い.
今日は天皇誕生日で休日.
天気が良さそうなので,塔ノ岳を往復することに決めた.
例により,5時10分に家を出る.寒くて真っ暗.よくまあ,こんな寒い日に出掛けるなと,もう一人の私が呆れている.
小田原で小田急電車に乗り換える.電車が渋沢に到着する頃,漸く東の空が明るくなり始める.
この寒い日に,1番バスには,結構沢山の登山客が乗り込む.立っている人も結構居る.韋駄天のTさんは,バスが大倉に到着するとともに,直ぐ飛び出すためか,運転席の直ぐ後ろに立っている.私の席の隣には,今日も三角髭のTさんが座る.少し離れたところに,カメラマンのMさんが座っている.
■身体が一寸重く感じる
今日のMさんは,大きなリュックとキャンバスのようなものを持っている.随分重そうである.
何時もとは,出発順序が逆になり,私は,7時13分に,Mさんより先に,大倉から歩き出す.歩き出して直ぐに,前回,塔ノ岳に登ったときに較べて,身体が重いなと感じる.でも,まあ,疲労が貯まらないように気を付けながら登り続ける.途中,何人かの登山客を追い抜くが,逆に若い方々に追い抜かれる.
8時13分,駒止茶屋を通過する.ここまでの所要時間は,丁度,1時間.身体が重いなと思った割には,まあまあのペースのようである.
■富士山が綺麗に見えている
いつものように堀山の尾根で,富士山の写真を撮る.
いよいよ冬.今日も見通しが良く利いて,雪を被った富士山が手に取るように見えている.相変わらず富士山の山頂付近では強風が吹き荒れているらしく,舞い上がった雪が棚引いている.

<堀山の尾根からの富士山>

<堀山の家(小草平)からの富士山>
■泥んこになりそうな萱場平
8時29分に堀山の家を通過する.朝日が登り始めると気温がぐんぐんと上昇しているらしくて,登攀速度を少し落とさないと,汗が噴き出てくる.私は流れるほどの汗はかかないように努力しているので,歩行速度を少し落したまま登り続ける.
8時48分,萱場平に到着する.気温がやや高いために,凍結している地面が溶け始めている.この調子だと,下山する頃には,この辺りは泥んこになっているだろうなと想像する.

<今日の萱場平:今にも霜が溶け出しそう:人物は無関係>
■気温が高くなった
9時08分,花立山荘に到着する.大倉からの所要時間は,1時間58分.辛うじて2時間は切っているが,ちょっとペースが遅い.でも,今の私はこんなものだろうと納得する. 花立山荘からも,富士山がクッキリと見えている.

<花立山荘からの富士山>
■何か工事が始まるようだ
そのまま山荘を通過して,花立山山頂,つまり花立場に到着する.何か工事が始まるらしくて,数名の工事担当者が,忙しく動き回っている.
ここから,例によって,富士山,南アルプスが,とても良く見えているので,またもや何枚かの写真をデジカメに収める.

<花立場のコル(花立山)から富士山と南アルプスを望む>
■韋駄天のTさんとすれ違う
9時19分,金冷シを通過する.ここまで来れば,塔ノ岳山頂まで僅かである.
私は今までセーブして歩いていたが,ここから少しピッチをあげて歩くことにする.
山頂直下の階段に差し掛かったときに,下ってくる韋駄天のTさんとすれ違う.Tさんが,私の急性胃炎のその後を気遣って,
「もう,お体の方は良いんですか・・・」
と私に質問する.
「・・・お陰様で,2時間20分前後で登れるところまで回復しました・・ところで,塔ノ岳登頂1000回の後,2000回を目指されるんですか・・・」
「いえいえ,そこまでは考えていません・・」
お互いに細く長く山登りを続けようとエールを交換して分かれる.
■塔ノ岳山頂の牡シカ2頭
9時32分に塔ノ岳山頂に到着する.大倉からの所要時間は,2時間19分.前回より3分遅い.
すでに数名の登山客が山頂で休んでいる.世の中には,随分とタフな人が居るな.上には上が居るものだと感心する.
山頂には,大きな牡シカが2頭,少し間を空けて立っている.この頃,ボスになった弟シカと,兄シカである.早速写真を撮る.
そして,いつもの儀式で,山頂からの風景をデジカメに収める.

<塔ノ岳山頂からの富士山>

<塔ノ岳山頂のシカ2頭>
※角の先が折れているシカ(右)が兄貴.今,弟(左)がボス
■尊仏山荘の日なったぼっこネコ
尊仏山荘に入る.先客が3名居る.夫婦1組と,単独山行の男性一人.
今日の小屋番は,W林さん.ミー君は山猫御殿2階の日だまりで気持ちよさそうに昼寝をしている.今日はOさんが居ないので,ミー君を呼ぶのは諦める.そして,遠くから昼寝をしているミー君の写真を撮って終わりにする.
私が写真を撮っているのを見た男性が,
「・・内のネコも今年23才になったんです.耳は聞こえないんですが,目と鼻は,まだ,大丈夫ですよ・・」
すると夫婦連れの男性が,
「・・へえ~・・ネコのそんなに長生きするんですか・・・」
と質問する.
「近所の犬猫病院の先生の話では,24才のネコが居るようですよ・・・」
「普通,ネコの寿命は10才ぐらいが多いですよね・・」
すると,小屋番のW林さんが,
「・・・ここのネコも,10才になりますよ・・・」
「ネコも,山の上の過酷な環境では,長生きするのも大変ですね・・」

<ミー君は山猫御殿で日向ぼっこ>
■尊仏山荘から下山開始
私は,大倉発12時40分のバスに乗りたいと思う.何時も下りは慎重に時間を掛けて降りるので,そろそろ下山の時間である.
10時32分に尊仏山荘を出る.
相変わらず富士山が良く見えている.山頂に屯している登山客の人数も,先ほどより随分と増えている.50人ぐらいは居るだろうか.
富士山を眺めながら山頂を横断していると,見たことのあるようなないような女性が,私に挨拶する.勿論,私もそつなく返礼するが,誰だかサッパリ分からない.
山頂直下の階段で,カメラマンのMさんとすれ違う.
気温が一段と上がって,下りには心地よい.私は四方の山を眺めながら,ユックリと下り続ける.
花立場では工事が始まっている.どうやら,植生を保護するための工事のようである.

<花立場で工事が始まる>
■犬が登ってくる
10時30分,花立山荘に到着する.山荘前のベンチに,沢山の登山客が座り込んでいる.山荘前の階段を沢山の登山客が列になって登ってくる.高校生,大学生など,若い人たちが,結構,沢山登ってくる.その中に,可愛い小型犬がいる.私は犬が苦手だが,この犬はさすがに可愛いので写真を撮らせて貰う.それにしても,今日はシカ,ネコ,犬に出会った.まるで桃太郎の亜流のようである.

<ありゃ! 小さなイヌが登ってくる>
■顔見知りの方とすれ違う
花立山荘を過ぎて岩稜地帯を下り始めた頃,山旅スクール8期(だったかな?)の男性1人,女性1人とすれ違う.先方は私の名前をご存じのようだが,私は忘れている(忘れてスミマセン!).
「・・今年は何回,塔ノ岳に登りましたか・・?」
と私に質問する.
「・・そうですね.今年は50回ぐらいかな・・?」
私は急性胃炎の経緯を説明するのも面倒なので,言いよどんでいると,男性が,
「・・ブログにそんなこと書いてありましたね・・」
と言う.私のブログを読んでいただいている.有り難いことである.
萱場平は,予想通り,霜が融けて泥んこになっている.
駒止茶屋を過ぎた頃,先ほど,山頂で私に挨拶した女性が,私に追いつく.成り行きで,私も歩行速度を上げて,大倉まで,この女性といろいろなことを話題にして,雑談しながら一緒に下る.
この方,どなただろう!?
[ラップタイム]
7:13 大倉歩き出し
7:31 観音茶屋
7:46 見晴茶屋
8:13 駒止茶屋
8:29 堀山の家
9:08 花立山荘
9:19 金冷シ
9:32 塔ノ岳山頂 着
=========================================
10:13 塔ノ岳山頂 発(+0.2℃)
10:17 金冷シ
10:30 花立山荘
11:11 堀山の家
11:30 駒止茶屋
11:51 見晴茶屋
12:06 観音茶屋
12:23 大倉 着
[山行記録]
■水平距離 7.0km
■累積登攀下降高度 1250m
■登攀所要時間
大倉 発 7:13
塔ノ岳 着 9:32
(所要時間) 2時間19分(2.32h)
登攀速度 1250m/2.32h=538.8m/h
■下降所要時間
塔ノ岳 発 10:13
大倉 着 12:23
(所要時間) 2時間10分(2.17h)
下降速度 1250m/2.17h=576.0m/h
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/c4cdc709599603cb722d694b303fd0b2
「丹沢の山旅」の次回の記事
(なし)