<景勝地;南目覚>
中山道六十九宿巡り(第11回);第2日目(4):十二兼・南目覚・羅天
(五十三次洛遊会)
2011年11月11日(金)~14日(月)
第2日目;2011年11月13日(日) (つづき)
<ルート地図>
<十二兼>
■まぼろしの“しらなみ坂”
11時58分,昼食を終えて再び歩き出す.
暫くの間,国道下の長閑な道が続く.暑くも寒くもないお散歩日和である.周囲の紅葉を愛でながら,ゆったりした気分で歩き続ける.
12時08分,中央本線の第13号中仙道踏切を渡る.
地元の観光協会で頂戴した資料によると,この踏切付近から,八人石というところまで,しらなみ坂という通路があったらしいが,今は所在が不明で通ることができないとのことである.
<国道下の長閑な道>
<紅葉の道をノンビリと歩く>
■立派な灯籠
第14号中仙道踏切を渡る.何時の間にか,八人石(はちにんしゅ)と呼ばれる集落を通過したようである.
緩やかな長い登り坂になる.どうやら,十二兼の集落に入ったようである.
12時29分,立派な灯籠の前を通過する.灯籠があるということは,そろそろ十二兼の集落に入ったと言うことだろうか.
<立派な灯籠>
■熊野神社
地元観光協会の資料によると,この辺りに立場跡があるようだが,どこか分からないうちに,それらしき場所を通過する.
やがて三叉路に到着する.民家の玄関先を通過するような感じで右折する.下り坂を進んで,12時31分,熊野神社に到着する.熊野神社と大きな字で刻字した巨大な石塔が立っている.社殿の周囲には大木が繁茂している.
<熊野神社の石塔>
<熊野神社社殿>
<柿其橋と南目覚>
■暗いトンネルとJR十二兼駅
熊野神社前を通過してすぐに少々気味の悪いトンネルを潜る.トンネルの上には国道19号線と中央本線の線路が通っている.
12時35分,JR十二兼駅に到着する.ここで10分ほどトイレ休憩を取る.
<十二兼駅近くの暗いトンネル>
<十二兼駅が見える>
■柿其橋
トイレ休憩を終えて,12時45分に十二兼駅から歩き出す.
駅のすぐ近くに,江戸日本橋から78番目にあたる十二兼の一里塚跡がある筈だが,痕跡すら見当たらない.
12時56分,行く手前方左手に大きな橋が見え出す.柿其橋(かきぞればし)である.
柿其橋から見下ろす木曽川の景色が良いというので,三叉路を右折して柿其橋に向かう.
<柿其橋>
<柿其橋>
■景勝南寝覚
橋の中央から木曽川を見下ろす.
大きな岩の間を川が淵を作りながら流下している.素晴らしい風景である.ここは別名河原峡とも呼ばれる景勝地である.また,柿其峡(かきぞれきょう)とも呼ぶらしい(資料2,:.119).
私たちは短い時間ながら,橋の上から美しい風景を堪能する.
<南目覚>
■明治天皇御小休所跡
13時01分,明治天皇御小休所跡に到着する.
傍らに建つ説明板の記事によると,「1880年(明治13年),山梨県から木曽路に入った明治天皇は,6月26日に福島泊,27日は寝覚で御小休み,須原定勝寺で御昼食,中川原で御小休み,その日の行在所は三留野本陣であった.ここ中川原には夕方に着き,羅天の難所を前にして,桜井太助宅においてしばしの休憩をとられたという・・・現在のこの場所は,1999年(平成5年)に公園として整備された」という.
<明治天皇御小休所跡>
<羅天の難所>
■羅天橋
柿其橋を過ぎて暫く進むと,木曽川と中央本線の線路に挟まれた国道19号線に合流する.進行方向右手に木曽川が流れている.歩道は木曽川に着き出すようにして作られている.
13時16分,「羅天橋」と書いてあるプレートの前を通過する.
資料1(pp.222-223)によれば,ここは島崎藤村の小説『夜明け前』の書き出し「木曽路はすべて山の中である」で有名になったところだという.
木曽川に沿った緩やかな下り坂がずっと続いている.
13時22分,「吉川側道橋」と書いてあるプレートの前を通過する.この辺りで進行方向左手から与川が信濃川に合流する.
<羅天橋>
<羅天橋を行く>
<与川側道峡>
■中央本線のガードと馬頭観音
国道19号線は第二羅天トンネルに入る.歩道は,トンネルのある山裾をぐるりと廻る形で続く.
13時37分,中央本線のガード下を潜る.すぐ側にある馬頭観音の前を通過する.
<馬頭観音>
■三留野宿が近い
13時41分,「1.3km南木曽駅」と書いた案内杭を通過する.第2日目の終着点は,一応,南木曽駅になっている.あと,もう少しで,三留野宿に到着する.
<南木曽駅まで後1.3km>
(つづく)
[参考文献]
資料1;今井金吾,1994,『今昔中山道独案内』日本交通公社
資料2:岸本豊,2007,『新版中山道69次を歩く』信濃毎日新聞社
資料3;五街道ウォーク事務局『ちゃんと歩ける中山道六十七次』
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6ba2b88656d8256ce64156c26023015d
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/33a5afb3a10dbacf80221c0ee97977b4
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[閑話休題]
2011年12月19日(月) 晴
正午のテレビで,北朝鮮の金正日主席が,去る17日,視察旅行中に急逝したという衝撃的なニュースが飛び込んできた.この国は一体何処へ行くのだろうか.政治に疎い私には,全く予想も付かないが.大変な事態になったものだ.
日本にどのような影響があるのか,皆目見当が付かないが,波風が立たないように祈るのみである.
今日は先日受診した年1回の健康診断の結果を聞きに行く日である.
午後,おそるおそる病院を訪れる.結果は,特段悪いところなし.正直なところホッとする.序でに,登山ツアー会社に提出する健康診断書を頂く.これで,これから1年間,登山ツアーに参加できそうである.良かった! 良かった!
あれよ,あれよと言う間に,今年もアツ僅か.
「今日やらなくても間に合うことは,今日はやらない・・・」
というグウタラを信条にしてきた.
そんな私でも,そろそろ年賀状の準備をしなければと気持ちだけが焦り出す・・・でも,正直なところ,何だか面倒だなという気分がするのも否めない.
「もう,お前さんも良い年になったんだから,そろそろ年賀のやり取りはヤメにしたら・・・」
と,心の中のもう一人の私が,毎年のように言っている.
「でも,まあ,今回だけ出すことにするよ.来年なったら,止めるかどうか,もう一度考えるよ・・」
と,もう一人の私に返事する.
もう一人の私との,こんなやり取りが,もう10年近く続いている.
(愚痴おわり)
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