中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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三角髭のTさん丹沢2000回登頂記念の丹沢;塔ノ岳(今年14回目)

2013年03月17日 07時52分13秒 | 丹沢の山旅

                                 <塔ノ岳山頂で記念写真>

  三角髭のTさん丹沢2000回登頂記念の丹沢:塔ノ岳(今年14回目)
           (ご常連と一緒に上り下り)
         2013年3月16日(土) 晴

■久々の塔ノ岳
 このところ,何だかいろいろあって,塔ノ岳からのご無沙汰が続いていた.今日の塔ノ岳詣では,前回から10日間のブランクがある.随分と長いブランクがあったので,今回は体調にいささかの懸念を感じながら,何時も通り5時10分に支度を出発する.天気予報では今日の天気は晴で,気温も4月中旬の暖かさだという.
 大船駅前のコンビニで昼食用のニギリメシなどを購入して,東海道本線下りホームで電車の到着を待つ.間もなく隣のホームに横須賀線の上り電車が入ってくる.レールに響く車輪の音が,どういう訳か,
 “アサメシ,タベタカ,アサメシ,タベタカ,・・・”
と私には聞こえる.私は心の中で.
 “勿論,食べたよ,勿論,食べたよ・・・”
と車輪の刻む音に合わせて電車に返事をする.
 私は朝早くから電車と下らない会話をするなんて・・・何て馬鹿なヤツだと自分を嘲笑する.
 今日は土曜日,小田原駅での“魔の階段二段跳び”をしなくて済む.この二段跳びが内だけで,随分と気分が和らぐから不思議である.

■富士山と矢倉岳
 お彼岸も近くなると,日に日に夜明けが早くなる.小田急電車の車窓から外を眺めると,まだ7時前だというのに,もう富士山がクッキリと見えている.こうなると,どうしても富士山と矢倉岳が重なる風景を写真に撮りたくなる.
 新松田駅に近付くころ,私はカメラを構えて,富士山の前に矢倉岳が重なる瞬間を待つ.そして,その瞬間,シャッターを押す.
 “やったあ~・・・!”
が下の写真である(大分ボケているが…).

<富士山と矢倉岳>

■今日は三角髭のTさんの登頂2000回記念だ
 渋沢駅に到着する.
 大倉行のバス乗り場に行くと,乗客は誰も居ない.
 “あれっ!・・・下車する駅,間違えたかな・・”
 どうやら,私がバス乗り場に着く直前に,臨時バスが発車したようである.すぐにバスがやってくる.乗客は私を含めて2人.ところが直ぐに下り電車が到着して,ドヤドヤと登山客が乗り込んできて,バスは瞬く間に満員になる.何人ものご常連の顔が見えている.
 7時頃,バスは大倉に到着する.大倉には,臨時バスで一足先に到着した方々も,まだ沢山居られる.
 今日は三角髭のTさんの丹沢2000回登頂祈念登山日である.
 三角髭のTさんを始め居合わせた顔見知りのご常連と一緒に大倉から歩き出す.三角髭のTさんを先頭に,韋駄天のTさん,Y内さん,ジャイアンさん,大三郎さん,ゲザンシュタインさんなど多士済々.
 7時06分に,一同,歩き出す.有り難いことに,例によってユッタリとしたペースである.
 今日は土曜日.登山道は沢山の登山客で賑わっている.
 歩き出して直ぐに,丹沢ウッズさんが,
 「ヤッ・・・」
と手を上げて挨拶しながら,私たちを追い抜いていく.
 雑談をしながら,7時31分,観音茶屋を通過する.ここから登山道の勾配がやや急になり,ジグザグ道になる.分岐手前で,荷物を背負った女性に追い付く.堀山の家の'なっちゃん'である.なっちゃんは,
 「私,荷物があっても,なくても,(歩く速度は)遅いんです・・・」
と謙遜する.
 …ま,それはともかく,謹んで追い抜き,先に行かせてもらう. 
 
<堀山の家の’なっちゃん’に追い付く>                 <なっちゃんとと三角髭のTさん>

■見晴階段
 7時48分,見晴山荘を通過する.そして見晴階段へ.
 例によって見晴階段を見上げて,定点観測写真を撮る.土曜日なので,沢山の登山客の後ろ姿が数珠繋ぎになって見えている.
 階段を登り始めてから,今日の自分の体調が意外に良くて,足が軽いことに気がつく.10日間もブランクがあるのに・・・これはどういうことだろう.
 私は,ご一緒しているご常連とは無関係に,自分のペースを守りながら,登り続ける.調子が良いからといってオーバーペースにならないように随分と気を付ける.
 私は後ろの方から絶えず聞こえてくるご常連の話し声を聞きながらマイペースで登り続ける.

<見晴階段>

■堀山の尾根からの富士山
 駒止階段を何となく登って,8時20分,駒止茶屋を通過する.大倉からの所要時間は1時間14分.私の何時もの所要時間より5分ほど余計に掛かっている.
 堀山の尾根に入る.
 富士山が良く見える場所に差し掛かる.例によって馬鹿カメラを取り出して,
 “どうせ写らないだろう・・・”
と思いながらも富士山の写真を撮る.
 丁度そのとき,後ろから来られたジャイアンさんに,私の馬鹿カメラを渡して,ジャイアンさんにも富士山の写真を撮って貰う.その結果が下の写真である.
 同じ場所から撮影したものだが,左側の写真が私が撮った写真.富士山は完全に空の中に溶け込んでしまい何も写っていない.それに対して右側はジャイアンさんが写した写真である.おどろいたことに富士山がきちんと写っている.同じ馬鹿カメラを使っているのに・・・どうやら,馬鹿たれカメラはジャイアンさんの言うことには真面目に対応しているようである.私の言うことは全く聞かないくせに・・・
 「普通に(富士山に)カメラを向けると,露出オーバーになってしまうんですよ・・・」
とジャイアンさんが極意を教えてくれる.
 “なるほど,そういくことか!”
 でも,マニュアル操作にして,露出を調整すれば,良く写ることは分かったが,どうも面倒臭いなぁ・・・
 “真のバカチョンカメラならば,カメラが勝手に状況判断して露出を調節すべきである”
と私は馬鹿カメラの定義を変えない.自分の腕が未熟なのを棚に上げて・・・
 
<私が取った富士山>                               <ジャイアンさんが撮った富士山>

■堀山の家
 8時39分,堀山の家に到着する.
 皆さんは堀山の家で給水休憩を取るとのこと.私はハイドレーションシステムをリュックに入れているので,給水休憩を取らなくても良い.
 私は,皆さんより,歩く速度が遅いので,
 「一足先に,ユックリ登っています・・・・」
とお断りして,そのまま登り続ける.
 今日の私の目標は,堀山の家から花立山荘まで,ぴったり40分で登ることである.40分より早くても遅くてもダメというのが私の楽しみである.もっとも,40分より速く登るのは,今の私には至難のことだが・・・
 8時57分,萱場平を通過する.ここで定点観測の写真を撮る.
 前方には真っ青な空が見えている.木道の先は,この所ずっと泥んこ道だったが,さすがにこの所の晴天続きである.多少ぬかるんでいる感じもするが,少し前に比較すると,随分と歩き易くなっている.

<萱場平>

■後7分坂(花立階段)
 私の遅速歩きでは,一行に程なく追い付かれると思っていた.案の定,私が後7分坂の登り口で富士山の写真を撮っていると,ご常連の一行が次々と私を追い抜いていく.
 私はご常連の後ろ姿を拝みながら,後ろからつかず離れずの速度で登り続ける.
 今日は体調が良いので,後7分坂の登りも一向に苦にならない.


<後7分坂>

■花立山荘
 後7分坂を登り切って,7時19分に花立山荘に到着する.相変わらず富士山が良く見えている.
 山荘前のベンチでは沢山の登山客が休憩を取っている.
 堀山の家から花立山荘までの所要時間は,ピッタリ40分.予定通りドンピシャ.万歳!!
 ただ,大倉からの所要時間は2時間13分も架かっている.これは,いくらなんでも遅すぎる.せいぜい2時間05分程度のラップで登りたいものだ…無理せずに.

<登山客で賑わう花立山荘>

■ご常連そろい踏み
 花立山荘から花立山に差し掛かる.
 前方から,超韋駄天のS藤さんが下山してくる.相変わらずの超高速である.
 「やあ,やあ,・・・・」
で皆さんとご挨拶.
 「では,皆さん揃ったところで写真を撮りますよ・・・ブログに載せますよ」
でパチリ.
 
<超韋駄天のS藤さんが下山してくる>                   <S藤さんが次々にご挨拶>


<ご常連のそろい踏み・・・オヤ,肝心の主役三角髭のTさんが隅っこになってしまった>

■チャンピョンとすれ違う
 今日は何だか調子が良い.何時もより少し速い速度で花立山を目指す.今度はチャンピョンが下山してくる.
 「写真撮らせて下さい・・・」
 「OK・・・これで,(塔ノ岳登山は)4240回・・・!」
と言いながらポーズを取ってくれる.
 チャンピョンと私の会話を聞いていた2人の女性が,尊敬と畏怖の眼でチャンピョンを見ている.


<塔ノ岳登頂4240回のチャンピョン>

■花立山山頂
 途中富士山の写真を撮りながら,9時28分,花立山山頂を通過する.今日の私は何だか体調が良いので,何の疲労感もなく,快調に登り続ける.
 花立山山頂からは,富士山や南アルプスが,とても良く見えている.
 ここからの風景はもう何回となく撮り続けているが,撮る度に新鮮である.私は自分の気が済むまで周囲の写真を撮り続ける.
 ふと気がつくと,私の前後には誰も居ない.
 “あれ~っ! 皆さんは,私が写真を撮っている間に,先へ行ってしまったんだろうな・・・”
と早合点する.
 “…ん,なら,ここから先は,自分流,勝手流で登ろう”

<花立山から富士山を望む>

■まだまだ残雪
 9時34分,金冷シを通過する.
 すると,いきなり泥んこ道になる.私の先を,若い女性が泥んこを避けようとして四苦八苦している.
 「観念して,泥の中を歩きましょう・・・」
と言いながら,私は泥の中をそのまま歩いて,この女性を追い越す.
 「エェ~ぇ・・・泥の中を歩くんですかぁ・・?」
と女性が呆れている.
 金冷シから最初の長い階段に差し掛かる.途中にはまだかなりの残雪があり,階段は完全に埋まってはいるが,雪の表面に土砂が付いているので,全く滑ることはない.

<まだまだ残雪>

■塔ノ岳山頂に到着
 9時48分,塔ノ岳山頂に到着する.山頂の気温は0℃.無風なので体感気温はそれほど寒くはない.やっぱり,もう春である.
 大倉からの所要時間は2時間42分.途中でノンビリしていたので,まあ,まあ,こんな所だろうと,まあ,納得.
 山頂にあった日の出山荘の残骸は,つい先日撤去された.そのため,山頂が何となく広々とした感じになっている.
 山頂では,沢山の登山客が休憩を取っている.

<塔ノ岳山頂>

■塔ノ岳山頂からの眺望
 今日は雲もほとんどない快晴である.どうやら黄砂も飛来していないようである.富士山,南アルプスの山々などがとても良く見えている.
 私は,何時もの儀式として,山頂からの360度の眺めをデジカメに収める.

<塔ノ岳山頂から富士山を眺める>

■尊仏山荘
 儀式を終えて,尊仏山荘に向かう.
 山荘前でご常連のK井さんが,柵の網を修理している.私を見るなり,
 「あれ・・バカに早いね.一番乗りですよ・・」
という.
 “あれ,・・・まさか! 先ほどまでご一緒だった鋤簾の皆様,何処へ消えたんだろう?”
何とも不思議である.
 山荘に入る.なるほど先客はM田さんだけ.石油ストーブ前の華伊達美弥雄さんの席にすわっている.他には誰も居ない.これまた不思議である.
 今日の小屋番は,W林さん.W林さんに神奈川美術協会公募展の案内状をお渡しする.
 「私,水彩画を3枚,出品します.私の絵はともかく,有名な方の絵も沢山出品されますから,是非,見に来て下さい・・・」
とお誘いする.4月×日の午後にご覧頂けるとのことで有り難い.
 今日は珍しく華伊達美弥雄さんが客席に現れる.
 「にゃ~ん・・・」
と年甲斐もなく透明で綺麗な声で鳴く.いつ見ても温和しくて良いネコである.早速,ネコの写真を何枚も撮る.
 そして,とりあえずは,300円也のお茶を所望する.
 
<華伊達美弥雄さんが出迎える>

■ご常連が集う尊仏山荘
 お茶を飲み始めたときに,韋駄天のF田さんが山荘に入ってくる.
 「おや,今日はバカに速いね・・」
と私を冷やかす.
 お茶を飲んでいると,突然,ゲザンシュタインさんが山荘に入ってくる.
 「皆さんで記念写真を撮るので,ちょっと出てきて下さい・・」
お茶が冷えてしまうなと思いながらも,私は馬鹿デジカメを持って,外に出る.
 そして,三角髭のTさんを囲んで,Tさん登頂2000回記念の集合写真を撮る(冒頭の写真).
 その後は山荘内で,しばし懇談.
 
<尊仏山荘に集う常連客>

■駒止茶屋のコーヒー
 10時36分,下山開始.
 次から次へと登ってくる登山客とすれ違いながら下山し続ける.私は三角髭のTさんの直ぐ後に付いて下山し続ける.その内に列が前後にバラケ始める.
 11時28分,Tさんの後ろに付いたまま,堀山の家に到着する.
 三角髭のTさんは,大倉で用事があるということで,堀山の家を通過する.
 私は,どうしようかと戸惑うが,私が所属する神奈川美術協会公募展の案内を堀山の家で張り出して頂いていることもあって,一寸だけ立ち寄って,挨拶代わりに250円の清涼飲料水を1本購入する.
 そうこうしている内に,常連の皆さんが堀山の家の前を通過する.私も皆さんと一緒に下山を続ける.
 11時42分,駒止茶屋に到着する.皆さんは駒止茶屋でコーヒーブレークするという.私にも,当然,異論はない.皆さんと一緒に,駒止茶屋に立ち寄る.
 私には,駒止茶屋に立ち寄るのは初めての経験である.
 ここのコーヒーの味は正に絶品.素晴らしい味と香りである.
 
<駒止茶屋で人休み>                         <駒止茶屋のコーヒー>

■大倉の可愛いネコ
 12時03分に駒止茶屋を出発する.
 その後は,一同前後しながら下り続ける.
 12時51分,無事,バス停大倉に到着する.下りの所要時間は,休憩時間込みで2時間15分.自分一人で下山したらあり得ない高速である.
 まずは,水道で泥んこ靴の泥を洗い落とし,身支度を調える.
 13時から大倉の某休憩所で,三角髭のTさんの登頂2000回記念パーティが開催される.
 お店の前で,例の人懐こいネコが愛嬌を振りまいている.早速,ネコの写真を撮る.
 このネコ,私は早伊達美弥雄さんの落胤に違いないと信じているが,それにしては顔つきがどう猛そうである.ただ性格は至って人懐こくて可愛いネコである.私が写真を撮ろうとすると,ゴロニャンと近付いてくる.その仕草が何とも可愛い.
 
<大倉の可愛いネコ>

■横断幕と三角髭のTさん
 お店の中で,改めて,三角髭のTさんと横断幕の写真を撮らせてもらう.
 お話しによると,Tさんは2000回登るのに,9年ほど掛かったという.それにしても,大変な記録である.
 お話しを伺っていると,やっぱりかなりの執念を持って続けないと,なかなか達成できない記録だということが良く分かる. 

<横断幕と三角髭のTさん>

■盛り上がる懇親会
 懇親会には,沢山のご常連が参加して,大いに盛り上がる.つくづく,これは素晴らしいことだなと思う.
 13時55分頃,懇親会はお開きになる.そして,バス停付近の明るい場所で,再び三角髭のTさんを囲んで,参加者全員の集合写真を撮る.この写真は残念ながら私のデジカメではないので,ここで披露することはできない.
 
<賑わう懇親会>

■駄目押しのコーヒー
 大倉14時08分発渋沢行のバスに乗車する.バスは途中のバス停から立ち席が出るほどの混雑である.
 渋沢駅だけでなく,乗換の小田原駅でも電車の接続が悪くて,それぞれ10分以上待たされる.さらに,大船駅でのバスの接続も最悪.25分も待ち時間がある.
 仕方なく(は言い訳),大船ルミネ1階のコーヒー店に立ち寄って,200円也のブレンドコーヒーを賞味する.
 “今日一日で,コーヒーやお茶に1000円ほど散財してしまったな・・・”
とちょっぴり反省する.

<大船ルミネ1階「ドトール」のブレンドコーヒー>

<ラップタイム>

 7:06  大倉歩き出し
 7:31  観音茶屋
 7:48  見晴山荘
 8:20  駒止茶屋
 8:29  堀山の家
 9:19  花立山荘
 9:34  金冷シ
 9:48  塔ノ岳山頂着(0.0℃)
10:36      〃  発
10:51  金冷シ
11:01  花立山荘
11:28  堀山の家
11:42  駒止茶屋(12:03までコーヒーブレーク)
12:23  見晴山荘
12:34  観音茶屋
12:51  大倉 着
==================================
※大倉で三角髭のTさん2000回記念懇親会
==================================

[山行記録]

■水平距離       7.0km(片道)

■累積登攀下降高度   1269m

■登攀所要時間(雑談時間を含む)
 大倉   発       7:06
 塔ノ岳  着       9:48
 (所要時間)      2時間42分(2.70h)
 水平歩行速度   7.0km/2.70=2.59km/h
 登攀速度      1269m/2.70h=470.0m/h

■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳  発       10:36
  大倉   着       12:51
 (所要時間)     2時間15分(2.25h)
 水平歩行速度   7.0km/2.25h=3.11km/h
 下降速度       1269m/2.25h=564.0m/h
                                 (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/76e33a5c8c8a95fb6f0e77170918b38b
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/62b932221c826d12700ad4ab5b313dbc



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