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大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その7

2011-06-25 09:30:14 | お知らせ
大英帝国の幻 ROLLS-ROYCE20/25 その7

梅雨の合間、この2~3日は非常に暑かったですが、みなさま如何お過ごしですか?

前回はボデーフレームの木骨が激しく腐食している画像で終わりましたね。


今回は木骨に使用する木材からのお話です。

腐食した部分は脱着を進めて行くにしたがい、リャーシート床部分からトランクルームまでの広範囲に及びました。

木骨再生に関し、特に注意をしなくてはいけないのは木質の強度です、適度に硬く又粘りがある材質が必要になります。
日本の代表的な木材のヒノキ・ケヤキで適しませんし、ましてベニヤとか合板類は強度及び耐久性に劣ります。

幸い友人に輸入木材を生業としている人がいて、相談した結果『アッシュ』の木が適していると・・・
アッシュは現在ではモーガンのフレームにも使用されています。

そこで今回は『ホワイトアッシュ』と言う名の白く綺麗な木材を選択いたしました。
特性は、適度に硬く・脂分を含み・しなりに強く粘りがあります。ただし普通の木工屋さんでは、硬く強度があるために
加工機械の歯が痛み、一般では受け付けて頂けません。

先ずはリャーシート床部分から各パーツの曲がりを計測して繋いでゆきます。



床部分が終わりましたらシート後部からトランクと入ります。
抜けたシート後部からトランク部分です。


右側の修正は出来ました。同じ様に左側も製作します。




つずいてトランクの中を修復します。


如何ですか? 全て木材でボデーフレームが構成されてい様子がよく解ると思います。
お若い方にはまさか自動車が木で出来ていたとは信じられないでしょうね。

信じられない話がもう一つ ブレーキに関してですが、今では4輪にブレーキが装着されているのは
当たり前ですが、何と1925年ころまでは前輪のブレーキは付いていなくても良かったのです。
その後法令で4輪ブレーキが必要とされたました。

まさに 馬車から自動車になる進化の過程です。

現在の自動車生産のバックボーンになっている一つです。

この後の作業は床板を取り換え、ボデーと一体になったリャーシートの製作と進んで行きますが、
今日は此処までです・・・お・し・ま・い



ではまた次回

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