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ferrari ディノ246GT レストア-10

2010-05-07 15:50:13 | お知らせ
ferrari ディノ246GT レストア-10

前回はU君の活躍でトッピクスを報告させていただきましたが、
本ページに戻り『ferrari ディノ246GT レストア-10』になります。

室内パーツの修復も80%位進みました、でも室内を構成しているのは
パーツだけでは無く、ボディーに直に張り込む場所が在ます、
その中でも代表的なボディーバルクヘッド部分に移ります。


一番最初にバルクヘッドは付いているレザーを剥がします。


綺麗にボンド等を除去してから塗装を施します。


ディノの場合ビニルレザー仕様とレザー(本革)仕様が在りますが、
各々バルクヘッド部分に微妙な相違点が在ります。

先ずはレザー使用から説明致します。
車両の仕様レザーはコノリーの最高峰オートラックスA890・ダークブラウンを
使用しシートを製作いたしましたので、バルクヘッドも同じ色を使用するのが基本です。


このレザーを幅40mm長さ160の帯状に縫製して聞きますが、一本一本裁断するのでは無く
一枚革を織り込んで制作していきます。

勿論一本ずづ裁断した方がレザーの傷等をよけられ無駄が出ず安価になりますが、
レザーのシワ目が違ってきますので、私は無駄が出ても一枚革を使用しますし、
又ferrari社も同じく一枚革を使用しています。

バックレスとに使用する革の大きさはH1200mm×W1500mmの傷が無い良質なレザーが
必要になりますが、国産では其れに適合するのが存在しませんので、ferrari社に純正採用され
ているコノリーレザーが必要になります。


次にビニールレザー仕様ですが、使用されているビニールレザーは通称ウエーブレザーと
言いまして表面に波状のパターンが入っている独特な物です。
このビニールレザーに高周波ウエルダー加工で40mm幅で糸目パターを溶着させて20本
いれます。


パターンを入れるためには150mmの金属に糸目パターンを彫刻した大きなウエルダー型
が必要になります。



彫刻の拡大画像です。



この型でウエルダー溶着するとこの様な縫い目が再現されます。
この型は非常に高価なため国外、国内でも稀です。


ビニールレザー仕様も美しく再現できました。


ビニールレザー仕様も本革使用もその車がferrari本社から出荷されたと同じクォリティーを求め、
いつも悩みながら最善を尽くします。


これからも作業は続きますので楽しんで下さいね、続きは次回へ・・・・・


自動車内装の試作から復元まで・・・ご相談はhttp://www.foxhead.co.jpまで




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