大病して8年。同窓会が奈良であったので、10何年ぶりに出席した。
旧友にあえる楽しみが主たる目的であったけれど、
会までに時間があったので晩秋の奈良公園を散策した。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき」か!
大病して8年。同窓会が奈良であったので、10何年ぶりに出席した。
旧友にあえる楽しみが主たる目的であったけれど、
会までに時間があったので晩秋の奈良公園を散策した。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声きく時ぞ秋は悲しき」か!
年齢によるものか、脚力が弱ってカメラ持参の散歩も減少気味。
秋日和に誘われて天王寺公園へ散歩。大阪万博の準備で大阪市立美術館と慶沢園は
改悛中で閉鎖。
木陰のベンチで木漏れ日と微風で秋日和を感じる一日でした。
美術館改悛中
ハルカスを望む
美術館の反体側動物園と天守閣を望む
美術館に留まった白鷺
「英霊の言の葉」は幕末から明治、大正、昭和にかけて国難立ち上がった
先人達の遺稿集を靖国神社が発行している。
全十一輯あり。その一輯を買って帰ってきた。
その内容のほんの一部だけ紹介する。
先に述べたように靖国神社には幕末からの英霊の御精神を祀る神社。
従って日本人の誰がお参りしても他国の干渉を受けるべきものではない。
「靖国の社頭で」
一、生を享け二十二年の長い間、小生を育まれた
父母上に御禮申し上げます。
一、親不孝の数々お許し下さい。
一、小生の身体は父母のものであり、父母のものでなく、
天皇陛下に奉げたものであります。
小生入隊後は無き者と御覚悟下さい。
一、小生も良き父上、良き母上、良き妹二人を持ち心おきなく
大空の決戦場に臨むことが出来ます。
一、父上も好子、壽子を小生と心得御育み下さい。
一、母上、父上の事末永く呉々も御願ひ申上ます。
一、父、母上の、また妹の御健康をお祈り致します。
父さん 大事な父さん
母さん 大事な母さん
永い間、色々とお世話になりました。
好子、壽子をよろしくお願い致します。
靖国の社頭でお目にかゝりませう。
では参ります。お身体をお大事に。
海軍少佐 永尾 博 命
神風特別攻撃隊第三草薙隊
昭和二十年四月二十八日沖縄近海にて戦死
享年二十二歳
”英霊に感謝と畏敬の念をもって敬礼”
ご本尊は写真撮影禁止なので「古寺巡礼 和辻哲郎」よりの転写です
梅雨にの中、若いころに読んだ和辻哲郎の「古寺巡礼」に憧れて薬師寺に行ってきた。
薬師如来の前に座って,その穏やかなおかを拝顔した。自分には表現できないので
古寺巡礼の文中から一部引用する。
「この本尊の雄大で豊麗な、柔らかさと強さとの抱擁し合った、圓満そのもののやうな美しい姿は、
自分の眼で見て感ずるほかに、何とも云いあらわしやうのないものである。
胸の前に開いた右手の指の、とろつとした柔らかな光だけでも、われわれの心を動かすに十分であるが、
あの豊麗な體躯は、蒼空の如く清らかに深い胸といひ、力強い肩から胸と腕を伝わつて下腹部に流れる
微妙な柔らかな衣といひ、この上體を静寂な調和のうちに安置する大らかな結伽の形といひ、
すべての面と線とから漲々としてつきない美の泉を湧き出させてゐるやうに思われる。
それはわれわれがギリシャ彫刻を見て感ずるあの人體の美しさではない。
(中略)
こゝには彼岸の願望を反映する超絶的な或者が人の姿をかりて現れてゐるのである。」
山門
本殿と東塔
甍
休憩所から本殿を望む
薬師寺改修工事の瓦に「安」の字と名前を書いて寄贈してきた
薬師如来の台座の一部