≪手を動かさねばっ!≫

日常で手を使うことや思ったこと。染織やお菓子作りがメインでしたが、病を得て休んでいます。最近は音楽ネタが多し。

デビルズフード・ケーキ

2011-01-21 10:25:11 | お菓子など


たまーになんだが、どうしてもこれが食べたいっ!! つてときが訪れる。

アメリカ風のケーキです。
アメリカ風というからには、すっごく甘いです。


普段おやつを作るとき念頭に置くのは、
・材料費があまり高くない ― チョコレートとか生クリームとかクリームチーズとかそういうものをあまり使わない
・ヘルシーである ― っていっても相対的なんだけど、バターとか砂糖とかの割合が低い
・簡単である ― 手順が少ないとか、使う道具が少ないとか
・それなりにお腹がいっぱいになる ― ほら腹を空かせた子供たちが食べるから、デザートじゃないのよ
・何回かに分けて食べられる ― 毎日作るんじゃかなわない
ということだ。

バターケーキはおいしいけれど、バターの割合が多いので普段避けるし、
スポンジケーキはくちくならないしクリームがないと物足りないから、やっぱり避けるし、
って感じで、
気付けば、マフィンとスコーンとジャムサンドクッキーの3択。
たまにはクレープとかドラ焼きとかも焼くけど。

でもねぇ、やっぱり飽きてくるわけですよ。
たまには違うもんが食べたいっ!
ガツンと来るやつがいい。

で、デビルズフード・ケーキが悪魔の囁きをする。


なんで普段作らないか、っていうと、すっごく甘いから。
分量を見て、ショートニングの割合はそれほど高くない。
でも、びっくりするほど砂糖が多いのだ。
普段日本人の作る洋菓子の範疇を、ぜったい越えている。

作り方もユニーク。
洋菓子を家で作ろうと思って本を見ると、
たいていスポンジケーキとバターケーキとクッキーと、あとシュークリームとパイが載っている、
焼き菓子では。
一通り作れるようになって、まあこんなものなんだろう、なんて思っているとびっくりするのだ。

こんなやり方でちゃんとケーキができるんだろうか!?
と半信半疑で作ったものだ。
それが、ちゃんとはなかなかできない!

藤野真紀子の本を見て作ったが、彼女もこのレシピが定まるまでずいぶん苦労したそうだ。
わたしも何度も失敗した。
やっと理由が分かった。 焼いている途中ですっごく膨れること。(で、あふれてしまっていた。)
また締まるんだけど。
だから、たったこんだけ?くらいの量を型に入れるんで充分。
(これは24cm型ふたつに生地を分けて焼いた。)

そういう気難しいレシピだから、簡単に砂糖を減らすわけにはいかない。
お菓子の砂糖は、ただ甘くするだけではなく、安定させる役割がある。

まあいいじゃない、たまにしか作らないんだから。

塗ったクリームもユニーク。
これはむかーしアメリカで買ったケーキの本 (Zoe Leigh ‘Cakes&Cake Decorating’) に載っていた、
チョコレートフロスティング。
砂糖とココアとマーガリンと生クリーム (今回は牛乳で代用) を一緒くたに小鍋に入れて、
ぐつぐつと煮る、というもの。

日本のお菓子の本なら生クリームベースが基本だよねぇ。
あとはバタークリームかカスタードクリームか、はたまたアイシングか。

いやあ、このクリームがまたガツンと甘い。
むっちりしてココアとシナモンと重曹の香りのあっまーい生地に、よく合う。
本家はアイシングやイタリアンメレンゲ (アメリカンフロスト、と書いてあるけど) の方がメジャーなようで、
黒い生地に白いものを塗るのはコントラストが強くて、っぽくっていいかんじだけれど、
チョコレートフロスティングだって、なかなかよい。

デビルズフード・ケーキというからには、
チョコレートケーキのひとつのアレンジではなく、全然違うイメージで作りたい。
熱いアメリカンコーヒーが、ぜったい必要なケーキだ。



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